【決定版】現代文と格闘するの使い方・レベル|東大・難関大の記述読解を養う一冊

【決定版】現代文と格闘するの使い方・レベル|東大・難関大の記述読解を養う一冊

「現代文と格闘する」は名前を聞いたことがあっても、「難しそう」「分厚くて続くか不安」「本当に自分に必要か」で立ち止まる受験生と保護者がとても多い一冊です。結論から言うと、この本は小手先のテクニックではなく、語彙・読解・記述という現代文の“三本柱”を一冊で鍛える上級参考書。だからこそ早慶・旧帝大・東大レベルで力を発揮する一方、レベルや使い方を取り違えると途中で挫折しやすい本でもあります。この記事では、対象レベルと到達点、3部構成の正しい回し方、いつから始めるべきか、そして東大・難関大の出題から逆算した「一冊での回し方」までを、指導現場の視点で整理します。


目次

現代文と格闘するとは?河合出版の上級読解参考書

現代文と格闘する(正式名称:現代文と格闘する〈三訂版〉)は、竹国友康・前中昭・牧野剛の各氏が著し、河合出版(河合塾シリーズ)から出ている現代文の総合参考書です。現行は2016年発行の三訂版で、本冊(解説編)と別冊の2分冊構成になっています(出典:河合出版公式・学参ドットコム)。

まず基本スペックを押さえておきましょう。

項目内容
書名現代文と格闘する(三訂版)
著者竹国友康・前中昭・牧野剛
出版社河合出版(河合塾シリーズ)
構成本冊(解説編)+別冊の2分冊/3部構成
ページ数約430ページ
定価1,416円(本体1,287円+税)
発行2016年(三訂版)
ISBN978-4-7772-1785-4
対象難関大(早慶・旧帝大・東大)をめざす受験生

(出典:河合出版公式・学参ドットコム/2026-07-13確認。定価・仕様は変わる場合があるため購入時に最新情報をご確認ください。)

この本の最大の特徴は、「技法に頼らず、現代文が“読める”ようになる方法」を正面から扱うことです。多くの現代文参考書が「傍線部の前後を見る」「対比を探す」といった解法テクニックの習得に寄っているのに対し、格闘するはことば(語彙)の理解 → 文章の読みつなぎ方 → 入試問題との格闘という順で、読解力そのものを土台から組み上げます。具体的には、次の3部構成です。

  • 第1部「ことばをイメージする」:評論文で繰り返し出るキーワード・語彙を、丸暗記ではなくイメージで理解する。
  • 第2部「文章を読みつなぐ」:一文一文をどうつなげて筆者の主張を追うか、読解の「方法」を身につける。要約の考え方もここで扱う。
  • 第3部「文章と格闘する」:実際の入試問題に取り組み、解法のヒントや発展的な「知の扉」を通じて、論述答案の導き方まで練習する。

つまり格闘するは、「解き方」を覚える本ではなく、「読み方」を身体化する本。この性格を理解しておくことが、後述する正しい使い方の出発点になります。

現代文と格闘するのレベル・難易度は?

「現代文と格闘するの難易度は?」という質問はとても多いのですが、押さえるべきポイントは2つあります。

  • 対象レベル早慶・旧帝大・東大などの難関大に対応する上級レベル。共通テストのみで現代文を使う人にとってはオーバースペックになりがちです。
  • “難しさ”の中身:扱う文章そのものが硬質な評論中心で、初見ではうまく解けないこともあります。ただしこれは「解けない前提で読み方を学ぶ」ように設計されているため、正しく使えば難しさは織り込み済みです。

到達点の目安は、難関大の評論文を、字数制限のある記述で“自分の言葉”に置き換えられる読解力。数値としての到達偏差値は、使い方や併用教材で大きく変わるため、ここでは断定せず目安にとどめます(※到達偏差値の具体値は要確認)。ひとことで言えば、難易度が高いというより「読解の深さを要求する本」。だからこそ、次に説明する立ち位置を取り違えないことが重要です。


現代文と格闘するの立ち位置|他の定番書と何が違う?

現代文の参考書は、役割ごとに層が分かれています。格闘するがどこに座るのかを、よく比較される定番書と並べて整理します。

参考書レベルの目安主な役割読み方
現代文キーワード読解標準〜難関評論キーワード・背景知識のインプット辞書的に読む・引く
現代文読解力の開発講座中級〜上級読解の「型」を学ぶ解いて型を確認
現代文と格闘する上級語彙+読解+記述を総合的に鍛える繰り返し格闘する
上級現代文上級国公立記述の実戦演習解いて仕上げる

ここで混同されやすいのが、「現代文キーワード読解」との違いです。名前に“キーワード”が入る格闘する第1部と役割が近く見えますが、目的が異なります。

  • 現代文キーワード読解=語彙・背景知識に特化したインプット教材。評論頻出語を効率よく仕入れるのに向く。
  • 現代文と格闘する=語彙を入り口にしつつ、読解と記述までを一続きで鍛える総合教材

もう一つよく並べられるのが「現代文読解力の開発講座」との違い(どっちを先にやるか)です。ざっくり言えば、開発講座で読解の型を身につけ、その次の段階として時間に余裕があれば格闘するで総合力を仕上げる、という順序が現実的です。開発講座が「読解のフォームを固める」教材だとすれば、格闘するは「そのフォームで実際の難文と組み合う」教材、というイメージです。

「格闘するとキーワード読解、どちらを買えばいい?」という検索が多いのは、この立ち位置が分かりにくいから。語彙をまず固めたいならキーワード読解、読解と記述まで一冊で鍛えたいなら格闘する、と役割で選ぶのが正解です。


現代文と格闘するの使い方|3部構成の回し方と期間

格闘するを活かせるかどうかは、「1周で終わらせず、読み方が身につくまで繰り返す」という一点にかかっています。分厚さに圧倒されて1周を“こなす”だけで終えると、この本の価値はほとんど回収できません。3部構成に沿って、具体的な回し方を示します。

ステップ1:第1部「ことばをイメージする」で語彙を通す

まず評論キーワードを、丸暗記ではなく「どういう文脈で使われる言葉か」というイメージで押さえます。ここは完璧を目指して立ち止まらず、7〜8割の理解で先へ進むのがコツ。分からない語は後の演習で出会うたびに戻れば十分です。

ステップ2:第2部「文章を読みつなぐ」で読解の方法を学ぶ

この本の心臓部です。一文ずつを“つなぐ”という読み方を、手を動かしながら体得します。要約の考え方もここで扱うので、「筆者の主張を一言でまとめると?」を毎回自分で書いてから解説を読む習慣をつけましょう。読みっぱなしにせず、要約を書く——これが記述力に直結します。

ステップ3:第3部「文章と格闘する」で入試問題に取り組む

いよいよ実際の入試レベルの文章と格闘します。1周目は解けなくて当然。大事なのは、解説の「読みつなぎ方」と自分の読み方のズレを1問ごとに確認することです。

周回と期間の目安

  • 周回数:最低でも2〜3周が前提。1周目で読み方を学び、2周目以降で定着させます。
  • 期間:まとまった演習量があるため、2〜3か月は見ておくのが現実的です(1日1題ペースなら無理なく回せます)。
  • いつから早慶上智・東大などの難関大志望者は、できれば高2のうち〜高3のはじめに着手できると理想的。少なくとも第2部の読解トレーニングは、他科目に追われる直前期の前に終えておきたい教材です。

【イエナ独自】現代文と格闘するの“つまずき”と、東大逆算の一冊での回し方

ここからは、指導現場で見てきた「格闘するで伸びる人・止まる人の差」をお伝えします。「現代文と格闘する 難しい」「挫折」「オーバーワーク」「いらない」といった検索が一定数あるのは事実ですが、その多くは本の欠点ではなく“使い方と目的のミスマッチ”です。東大・難関大の出題から逆算して、順に解きほぐします。

なぜ東大・難関大とこの本の相性が良いのか

東大をはじめとする難関大の現代文は、「傍線部を、字数制限内で自分の言葉に置き換えて説明する記述」が中心です。つまり求められるのは、①語彙の正確な理解、②本文の論理を追う読解、③それを制限字数にまとめる記述——の三つを同時に動かす力。格闘するの3部構成は、まさにこの「語彙 → 読解 → 記述(要約)」を一冊で通せる設計になっており、難関大の記述と逆算の相性が良いのです。

つまずき①:別冊・第1部の語彙を「完璧」にしようとして進めない

最も多いのが、第1部の語彙や別冊を全部完璧に覚えてから先へ進もうとするパターンです。語彙は読解の中で繰り返し出会って定着するもの。入口で完璧を求めると、肝心の第2部・第3部にたどり着く前に息切れします。語彙は“辞書的に何度も引き直す”前提で、7〜8割で先へ進むのが正解です。

つまずき②:記述の“自己採点”ができない

独学最大の壁がこれです。要約や記述を書いても、模範解答と自分の答案の「どこがどうズレているのか」を自力で判定するのは難しい。「なんとなく方向は合っている気がする」で通過してしまい、本番で得点に結びつきません。東大型の記述ほど、第三者が答案の論理と過不足を指摘するプロセスの有無で伸びが変わります。

つまずき③:レベル・目的のミスマッチ(オーバーワーク/いらない)

「いらない」「オーバーワーク」という声の多くは、共通テスト中心の受験生や、まだ読解の型が固まっていない段階の人が背伸びして手を出したケースです。格闘するは他科目に一定の余裕がある難関大志望者が、読解と記述を仕上げる段階でこそ活きます。逆に、基礎の読解手順があいまいなうちは、先に読解の型を学ぶ教材へ戻るほうが近道です。

合理的な回し方:一冊を「語彙は薄く・読解と記述は厚く」

私たちが伴走するときは、格闘するを「全ページを均等にやる」のではなく、目的から逆算して濃淡をつけて使います。具体的には、第1部の語彙は辞書的にサッと・第2部の読解方法は丁寧に手を動かし・第3部の記述は必ず書いて第三者に見てもらう、という配分です。この“濃淡設計”ができると、同じ一冊でも学習効率がまったく変わります。

実際、イエナアカデミーからは東京大学をはじめとする難関国公立・早慶などへの合格者が生まれています(医学部では東京医科歯科大学(現・東京科学大学)などの合格実績があります)。共通していたのは、分厚い参考書を“こなす”のではなく、目的から逆算して濃淡をつけ、記述は必ず添削を受けて前に進むという戦略でした(※合格実績は最新のものをご確認ください/合格を保証するものではありません)。


現代文と格闘するの前後にやるべき参考書

格闘するは上級教材です。自分の現在地に合わせて「前」に戻るか「次」に進むかを選びましょう。理解(読み方)と演習(解く力)は車の両輪です。

  • 難しく感じるなら“前”に戻る → 現代文読解力の開発講座:読解の「型」を先に固める中級〜上級の定番。格闘するでいきなり手が止まる人は、こちらで読解のフォームを作ってから戻ると効果的です。
  • 語彙が不安なら並行する → 現代文キーワード読解:評論頻出語と背景知識を効率よく仕入れる一冊。格闘する第1部の補強として並走させると読解が安定します。
  • 仕上げの実戦演習へ“次”に進む → 上級現代文:国公立記述のベストセラー。格闘するで固めた読解・記述を、より多くの入試問題で仕上げます。ここまで来たら志望校の過去問演習へ接続しましょう。

どの順で組むか迷ったら、現代文の参考書全体の並べ方をまとめた現代文の参考書ルート(完全ガイド)を先に読むと、自分の位置と次の一手が見えてきます。


独学で伸び悩むなら|東大・上位校をめざす伴走という選択肢

現代文と格闘するは、使い方さえ合えば独学でも強力な武器です。一方で、この本の核である記述・要約は「自分の答案のどこがズレているか」を自力で判定しにくいのも事実。実際、「格闘するを何周もしたのに記述の点が伸びない」という相談の多くは、教材ではなく“答案を見てもらう機会”がなかったことが原因でした。

イエナアカデミーの東大・上位校コースでは、一人ひとりの現在地を診断したうえで、格闘するのような市販教材を「いつ・どこを・どんな濃淡で使うか」まで含めて設計し、記述答案は第三者の視点で添削します。参考書を増やすのではなく、手持ちの一冊を最短で得点に変える発想です。

  • 「格闘するを買ったが、難しくて続かない・使いこなせていない」
  • 「東大・難関大志望だが、現代文をどこまでやればいいか分からない」
  • 「記述・要約を書いても、合っているのか自分で判断できない」

こうした方は、まずは無料相談・お問い合わせからお気軽にご連絡ください。現状の学習状況をうかがい、現代文と格闘するを含めた“あなた専用の使い方”をご提案します。


よくある質問(FAQ)

Q. 現代文と格闘するとはどんな参考書ですか?

A. 竹国友康・前中昭・牧野剛の各氏による、河合出版(河合塾シリーズ)の上級現代文参考書です。解法テクニックではなく、語彙 → 読解 → 記述を一続きで鍛える3部構成で、早慶・旧帝大・東大レベルの読解力・記述力を養います。

Q. 現代文と格闘するのレベル・難易度はどのくらいですか?

A. 早慶・旧帝大・東大に対応する上級レベルです。文章が硬質で初見では解けないこともありますが、「解けない前提で読み方を学ぶ」設計なので、正しく使えば難しさは織り込み済み。共通テストのみの受験生にはオーバースペックになりがちです(到達偏差値は使い方で変わるため目安)。

Q. 現代文と格闘するはいつから始めればいいですか?

A. 難関大志望なら高2のうち〜高3のはじめに着手できると理想的です。演習量が多いため、少なくとも読解トレーニング(第2部)は他科目に追われる直前期の前に終えておきたい教材です。

Q. 現代文と格闘するは何周すればいいですか?

A. 最低2〜3周が前提です。1周目で読み方を学び、2周目以降で定着させます。期間の目安は2〜3か月(1日1題ペースで無理なく回せます)。1周こなすだけでは価値を回収しきれません。

Q. 現代文と格闘するは難しくて挫折しそうです。どうすればいい?

A. 「難しい」「挫折」の多くは、基礎の読解手順が固まる前に手を出したことが原因です。手が止まるなら、いったん開発講座で読解の型を作ってから戻ると効果的。語彙はキーワード読解で並行補強すると安定します。

Q. 現代文と格闘するとキーワード読解、どちらをやるべき?違いは?

A. キーワード読解は語彙・背景知識のインプットに特化格闘するは語彙を入り口に読解・記述まで鍛える総合教材です。まず語彙を固めたいならキーワード読解、読解と記述まで一冊で鍛えたいなら格闘する。併用も有効です。

Q. 現代文と格闘するは記述・要約対策になりますか?

A. なります。第2部で要約の考え方を、第3部で論述答案の導き方を扱うため、国公立・東大型の記述と相性が良いです。ただし独学では「自分の答案のズレ」を判定しづらいので、記述は第三者の添削を受けると伸びが大きく変わります。

Q. 現代文と格闘するは「いらない・オーバーワーク」と聞きました。本当ですか?

A. 人によります。共通テスト中心の受験生や、読解の型が未完成な段階では不要・過剰になりがちです。一方、他科目に余裕のある難関大志望者が読解と記述を仕上げる段階では強力な武器。目的とレベルが合っているかで判断してください。

Q. 現代文と格闘するの次は何をやればいいですか?

A. 読解・記述を固めたら、上級現代文で実戦演習を積み、志望校の過去問へ進むのが王道です。全体像は現代文の参考書ルートで確認できます。


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