東大英作文「定義型」What does it mean to be〜? の書き方|イエナアカデミー

「`What does it mean to be strong?`(強いとはどういうことか)」——2026年の東大英語 第2問(A)で問われたのは、こうした抽象概念を自分の言葉で定義させる出題でした。SNSでも「どう書けばいいのか分からなかった」という声が目立った、受験生泣かせの形式です。

このページでは、東大英作文の6つの出題形式のうち「定義型」に絞り、60〜80語で高得点を取るための書き方を解説します。完成モデル英文・和訳・採点観点、そしてやりがちな失点までまとめました。まずは全体の型を押さえたい方は、先に[東大英語 第2問 自由英作文 完全攻略ガイド](/utokyo-english-composition-guide/)を読むと理解が早まります。

目次

定義型とは? 出題パターンと特徴

定義型は、`intelligent`(知的な)・`free`(自由な)・`responsible`(責任ある)・`strong`(強い)といった抽象的な形容詞や概念を「〜であるとはどういうことか」と問う形式です。設問文は典型的に次のような形を取ります。

  • What does it mean to be strong?(強いとはどういうことか)
  • What does it mean to be free?(自由であるとはどういうことか)
  • What does it mean to be a good friend?(良い友人であるとはどういうことか)

この形式が難しいのは、答えが一つに定まらない点にあります。二者択一型や賛否型なら「どちらを選ぶか」で立場がはっきりしますが、定義型は「自分はこの概念をこう捉える」という視点そのものを提示する力が問われます。裏を返せば、辞書的な正解が存在しないぶん、論理さえ通っていればどんな定義でも得点できる——採点者が見ているのは定義の”正しさ”ではなく、自分の定義を最後まで一貫して説明しきれているかです。

補足:定義型のような出題形式別の切り口は、国内でこの粒度で検索する人がまだ少ない領域です。だからこそ本記事は、AI検索や参考書がカバーしきれていない「実際にどう書くか」を具体化することを重視しています。

攻略の型:定義→根拠→具体例→まとめの4ステップ

定義型で崩れないための骨格は、[自由英作文のテンプレ(主張→理由→具体例→まとめ)](/utokyo-english-composition-template/)を定義型に最適化した、次の4ステップです。

ステップ1:自分なりの定義を一文で言い切る(Definition)

冒頭で「私は〜とは…だと考える」と、自分の定義を能動的に一文で提示します。ここで辞書の説明をなぞってはいけません。「強い=身体的に力がある」ではなく、「強さとは困難の中でも他者を思いやれることだ」のように、自分の視点で言い換えるのが定義型の勝負どころです。

使える型:`To me, being strong means being able to …`/`I believe that a truly … person is someone who …`

ステップ2:なぜその定義なのかを説明する(Reason)

次に「なぜそう定義するのか」を1〜2文で補強します。ここが抜けると、ただ言葉を置き換えただけの薄い答案になります。「表面的な力ではなく内面に注目したいから」といった、定義の背後にある価値観を示すと説得力が出ます。

ステップ3:具体例で定義を裏づける(Example)

最も差がつくのがこのステップです。自分の定義に合致する具体的な状況・人物・経験を1つ挙げることで、抽象論が一気に地に足のついた答案になります。身近な例(友人・家族・自分の経験)で構いません。むしろ壮大な例より、小さくても定義とぴったり噛み合う例のほうが高評価です。

ステップ4:定義を再確認して締める(Conclusion)

最後にもう一度、自分の定義を別の言葉で言い直して閉じます。冒頭とまったく同じ表現の繰り返しは避け、「だからこそ〜が本当の強さだ」と一段深めてまとめると、論理の輪が閉じます。

論理をつなぐ接続表現に迷ったら、[東大英作文で使える論理接続・定型フレーズ集](/utokyo-english-composition-phrases/)に、定義・理由・具体例それぞれで使える表現をまとめています。

完成モデル英文(What does it mean to be strong?・74語)

設問:What does it mean to be strong? Answer in 60–80 words.

To me, being strong does not mean having physical power or never feeling afraid. Rather, it means being able to keep caring for others even when you are struggling yourself. This is because true strength is shown not in easy times but in hard ones. For example, a friend of mine kept encouraging our team after failing an exam. That quiet kindness, I believe, is what real strength truly looks like. (74語)

和訳

私にとって、強いということは、身体的な力を持つことや、決して恐れを感じないことではない。むしろ、自分自身が苦しいときでさえ、他者を思いやり続けられることだと思う。なぜなら、本当の強さは楽なときではなく、つらいときにこそ表れるからだ。たとえば、私の友人はテストに失敗した後も、私たちのチームを励まし続けた。そうした静かな優しさこそが、本当の強さの姿だと私は思う。

なぜこの答案に点が来るのか(採点観点)

東大の第2問(A)は、おおむね内容・構成・語彙文法・語数の観点で評価されます。この答案が評価される理由を観点ごとに見てみましょう。

  • 内容:「強さ=身体的な力」という辞書的・常識的な定義を冒頭であえて否定し、「苦しいときも他者を思いやれること」という自分の視点を明確に打ち出している。定義型で最も重要な「独自の視点」がある。
  • 構成:定義(1文目)→定義の言い換え(2文目)→理由(3文目 This is because)→具体例(4文目 For example)→まとめ(5文目)と、4ステップが一直線に並び、論理が追いやすい。
  • 語彙文法:`not … but …`(〜ではなく…)、`even when`(〜のときでさえ)、`keep …ing`(〜し続ける)など、背伸びしすぎない範囲で表現に幅を出している。難語で失点するより、確実な表現で減点を防いでいる。
  • 語数:74語で60〜80語の指定にぴったり収まっている。

抽象概念の定義に迷ったときは、[頻出テーマ別の論点整理](/utokyo-english-composition-guide/)も、自分の立場を素早く決める助けになります。

定義型でやりがちな失点

同じ設問でも、書き方を一つ間違えると大きく減点されます。定義型で特に多い失点パターンを押さえておきましょう。

失点1:辞書的な定義をそのまま書く

最も多い失敗が、`Being strong means having a lot of power.`のような辞書をなぞっただけの定義です。間違いではありませんが、これでは「自分の考え」を問う出題意図に応えられず、内容点が伸びません。常識的な定義を一度否定してから自分の定義を出す(`does not mean … but rather …`)と、一気に答案が立ち上がります。

失点2:抽象論だけで具体例がない

「強さとは内面の問題だ。心の在り方が大切だ。だから精神力が重要だ」——それらしい抽象語を並べるだけで具体例がない答案は、説得力が出ず高評価になりません。1つでいいので、定義を裏づける具体的な場面を必ず入れましょう。

失点3:定義がぶれて途中で話が変わる

冒頭で「強さ=優しさ」と定義したのに、後半で「やはり努力する力が大事だ」と別の定義に乗り換えると、論理が崩壊します。定義型では最初に立てた定義を最後まで一貫させることが絶対条件です。

失点4:語数オーバー/不足

内容を盛り込みすぎて90語を超えたり、逆に55語で薄く終わったりする失点も頻発します。4ステップを各1〜2文で組めば自然と60〜80語に収まります。語数の詰め方は[完全攻略ガイド](/utokyo-english-composition-guide/)でも扱っています。

イエナアカデミーの東大英語 指導実績

  • 東大実戦模試 英語 偏差値 68.3(在籍生実績)
  • 駿台全国模試 英語 偏差値 70.5(高1・在籍生実績)
  • 英検準1級 合格(CSE2401 / B2相当)

※在籍生の実績の一例であり、成果を保証するものではありません。

まとめ:書いた定義型を「今すぐ採点」してみよう

定義型は、`does not mean … but rather …`で常識的な定義を一度否定し、自分の視点を打ち出す——この一手を知っているかどうかで、答案の質が大きく変わります。あとは「定義→根拠→具体例→まとめ」の4ステップに沿えば、60〜80語で論理の通った答案が組めます。

ただし、定義型は自分の答案がどこで減点されるのかを一人で判断しにくい形式でもあります。「この定義で伝わっているか」「具体例は定義と噛み合っているか」を、東大基準で確認するのが上達の近道です。

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