東大英作文「未来予測型」30年後の〜を論じる書き方

「これから30年後、私たちの学び方はどう変わっているか」——東大の自由英作文(第2問A)では、こうした未来を予測して論じるタイプのお題が過去に出題されています。多くの受験生が「未来のことなんて正解がないのに、どう書けばいいのか」と手が止まります。

結論から言うと、未来予測型は「当てにいく問題」ではありません。採点者が見るのは予測の的中率ではなく、具体的な予測を1つ立て、それを現在のトレンドから論理的に導けているかです。このページでは、未来予測型ならではの型と、`will`・`be likely to`など未来表現の正しい使い分け、実際のお題での完成モデル英文(和訳・採点観点つき)、そしてやりがちな失点までを一気にまとめます。

東大英作文の全体像(形式・配点・6つの出題形式)は、ピラー記事[東大英語 第2問 自由英作文 完全攻略ガイド](/utokyo-english-composition-guide/)で体系化しています。まず本ページで未来予測型を押さえ、他の形式はガイドから辿ってください。

目次

未来予測型とはどんな設問か

未来予測型は、「〇年後、△△はどうなっているか」を英語で論じさせる形式です。東大の実際の設問文は年度により表現が異なりますが、典型的にはこうしたパターンをとります。

  • How do you think people will learn in thirty years?(30年後、人々はどのように学んでいると思うか)
  • Describe how communication will change in the next few decades.(今後数十年でコミュニケーションはどう変わるかを述べよ)
  • What kind of work will humans still do fifty years from now?(50年後、人間はどんな仕事をしているか)

テーマとしては学び方・働き方・コミュニケーション・都市・環境など、社会の変化に絡むものが選ばれやすいのが特徴です。いずれも「正解の未来」は存在しないため、予測そのものより、その予測を支える論理の質が問われます。

(根拠KW:自由英作文 未来予測/30年後 英作文/自由英作文 働き方 — rakko keyword 2026-07-15。単体検索は少ない形式KWのため、本記事はピラーの網羅性とAI検索での想定質問への回答を兼ねています)

攻略の型:予測→根拠→具体例→まとめ

未来予測型でも、東大英作文の基本の型は変わりません。[主張→理由→具体例→まとめのテンプレ](/utokyo-english-composition-template/)を、未来予測用にこう読み替えます。

ブロック未来予測型での役割目安の語数
①予測(Prediction)「30年後、〇〇はこうなる」と具体的に1つ言い切る12〜15語
②根拠(Reason)現在のトレンドからその予測を推論する20〜25語
③具体例(Example)今まさに起きている変化の実例を挙げる20〜25語
④まとめ(Conclusion)予測を一段深く言い換えて締める10〜15語

未来予測型で差がつくのは、次の2点です。

(1)予測を「1つ」に絞って具体的に言い切る。 「いろいろ変わるだろう」ではなく、「教室はなくなり学習はオンライン中心になる」のように検証可能なレベルまで具体化します。漠然とした予測は根拠も曖昧になり、論理が立ちません。

(2)根拠は「願望」ではなく「現在のトレンドからの推論」にする。 「そうなってほしい」「そうなるべきだ」は根拠になりません。今すでに起きている変化を出発点に、「この流れが続けば当然こうなる」と因果でつなぐのが未来予測型の生命線です。ここを外すと、内容点も構成点も伸びません。

未来表現の正しい使い分け

未来予測型は、未来を表す英語表現を正確に使えるかが語彙・文法点に直結します。強い断定から弱い可能性まで、次のように濃淡をつけて使い分けます。

表現ニュアンス使いどころ
`will + 動詞`「〜だろう」標準的な予測①の予測を言い切るとき
`be likely to / be expected to`「〜する可能性が高い」やや弱め根拠に基づく妥当な推論
`may / might / could`「〜かもしれない」控えめ断定を避けたい補足
`is going to`兆候から見て「〜しそう」現在のトレンドを踏まえた予測
`by 2055 / in thirty years`時点の明示予測の具体度を上げる

コツは、①の中心予測は`will`で堂々と言い切り、細部の補足は`may`や`could`で保険をかけること。すべてを`will`で断定すると独断的に、すべてを`might`にすると主張が弱く見えます。この濃淡のコントロールが、そのまま論述の説得力になります。

未来予測以外の場面転換や因果の接続表現は、[東大英作文で使える論理接続・定型フレーズ集](/utokyo-english-composition-phrases/)にまとめてあります。`As this trend continues, …`(この流れが続けば)など、未来予測型と相性の良い型もそちらで確認できます。

実例:お題「30年後、人々はどのように学んでいるか」

未来予測型の典型テーマ「学び方の未来」で、型を実演します。

お題:How do you think people will learn thirty years from now? Write your answer in 60–80 words.(30年後、人々はどのように学んでいると思うか。60〜80語で答えなさい。)

完成モデル英文(75語)

In thirty years, most learning will take place online, with AI tutors replacing much of the teacher’s role. This is likely because such tutors can already adapt lessons to each student in real time, and the technology is improving every year. For example, many universities now offer complete degrees remotely, a trend that will only accelerate as networks get faster. Therefore, the classroom may survive, but it will no longer be the center of education.

和訳

30年後、学習の大半はオンラインで行われ、AIの家庭教師が教師の役割の多くを担っているだろう。 そう考えられるのは、そうしたAI家庭教師がすでに一人ひとりに合わせて授業をリアルタイムで調整でき、その技術が年々進歩しているからだ。 たとえば、今や多くの大学が学位課程をまるごと遠隔で提供しており、この流れは通信が高速化するにつれて加速する一方だろう。 したがって、教室は残るかもしれないが、もはや教育の中心ではなくなるはずだ。

なぜこの答案に点が来るのか(採点4観点)

  • 内容:①で「オンライン中心+AI家庭教師」という具体的な予測を1つに絞り、最後までその筋で通しています。予測が検証可能なレベルまで具体的です。
  • 構成:①予測→②根拠→③具体例→④まとめが一本の線。②が「すでにできている+年々進歩」という現在のトレンドからの推論になっており、願望ではありません。③で「大学の遠隔学位」という今起きている実例を出し、`a trend that will only accelerate`で未来へ橋渡しできています。
  • 語彙・文法:`will`(断定)/`is likely`(推論)/`may`(控えめ)を濃淡をつけて使い分け、`in thirty years` `as networks get faster`で時間軸を明示。未来表現を正確に運用できています。
  • 語数:75語で指定内。中央の②根拠+③具体例に約6割を配分できています。

やりがちな失点

未来予測型で点を落とす答案には、はっきりした共通パターンがあります。

失点1:予測が漠然としている。 `The future will be very different and many things will change.`(未来は大きく変わり、多くのことが変化する)——これは何も言っていないのと同じです。「何が・どう」変わるかを1つ具体的に言い切りましょう。

失点2:根拠が「願望」になっている。 `I hope people will be happier and the world will be peaceful.`(人々が幸せで世界が平和になってほしい)は予測の根拠になりません。「今こうなっている→だからこうなる」の因果に置き換えます。願望を述べたいなら`I hope`ではなく、現在のトレンドを主語にして`As … continues, … will …`で書きます。

失点3:未来表現が単調・不正確。 すべて`will be`で埋めたり、`In thirty years, AI is very smart.`のように現在形で未来を語ってしまうミスが目立ちます。時点を示す語(`by 2055`など)と`will`をセットで使うと安定します。

失点4:予測を並べただけで論理がない。 複数の未来像を羅列すると、60〜80語ではどれも根拠が薄くなります。予測は1つ、根拠と具体例を厚く——これが短い語数での鉄則です。

冠詞・時制・スペルなど、形式を問わず共通する「知っていれば防げた減点」は、[東大英作文でよくある減点ポイント](/utokyo-english-composition-deductions/)で先につぶしておくと安心です。

イエナアカデミーの東大英語 指導実績

  • 東大実戦模試 英語 偏差値 68.3(在籍生実績)
  • 駿台全国模試 英語 偏差値 70.5(高1・在籍生実績)
  • 英検準1級 合格(CSE2401 / B2相当)

※在籍生の実績の一例であり、成果を保証するものではありません。


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よくある質問(FAQ)

Q. 未来の予測は当たっていないと減点されますか?

A. されません。東大が見るのは予測の的中率ではなく、現在のトレンドから論理的に導けているかです。突飛でも、根拠と具体例で筋が通っていれば加点対象です。

Q. `will`と`be going to`はどちらを使えばいいですか?

A. 中心となる予測は`will`で言い切って構いません。「今の兆候から見てそうなりそう」というニュアンスを出したいときは`be going to`、可能性を弱めたい補足には`may/could`と、濃淡で使い分けると自然です。

Q. 予測は明るい未来と暗い未来、どちらが有利ですか?

A. どちらでも構いません。ポジティブ・ネガティブより、根拠が現在のトレンドに基づいているかが評価を分けます。悲観的な予測でも、論理が通っていれば高評価です。

まとめ

  • 未来予測型は「当てにいく問題」ではなく、具体的な予測を1つ立て、現在のトレンドから論理的に導く問題。
  • 型は①予測→②根拠→③具体例→④まとめ。予測は1つに絞って具体的に、根拠は「願望」でなく「現在の流れからの推論」に。
  • 未来表現は`will`(断定)/`be likely to`(推論)/`may・could`(控えめ)を濃淡をつけて使い分ける。時点(`by 2055`)と`will`をセットで。
  • やりがちな失点=予測が漠然/根拠が願望/現在形で未来を語る/予測の羅列。

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※在籍生の実績・指導事例に基づく一般的な解説であり、特定の得点や合格を保証するものではありません。語数・配点・出題テーマなど東大の出題仕様は年度により変わる場合があるため、最新の募集要項・過去問で必ずご確認ください。

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