英検の合格点は、級ごとのCSEスコアで決まります
一次試験と二次試験には、それぞれ固定の合格基準スコアがあります。正答率だけでは合否は決まりません。
- 2級一次 1520/二次 460
- 準2級一次 1322/二次 406
- 3級一次 1103/二次 353
受験級から早見表を確認
イエナアカデミー英検対策チーム
英検1級取得のバイリンガル講師が、英検公式の公開情報と日々の指導経験をもとに内容を確認しています。
「英検って、結局何点取れば受かるの?」——受験を控えたお子さん本人からも、費用と時期を判断する保護者の方からも、いちばん多く聞かれる質問です。
結論から言うと、英検の合格点は級ごとに「英検CSEスコア」という数値で決まっており、一次試験と二次試験でそれぞれ合格ライン(合格基準スコア)が設定されています。まずは全級の早見表を示し、そのうえで「CSEスコアとは何か」「なぜ正答率で合否が決まらないのか」「得点票をどう読めばいいのか」まで、英検公式の最新データにもとづいて解説します。
私たちイエナアカデミーは、対策講師が全員英検1級を取得しているバイリンガルの英語塾です。日々の指導で生徒の得点票(成績表)を読み解いてきた現場の視点も交えてお伝えします。
結論:英検の合格点(合格基準スコア)全級早見表
まず全体像です。以下が、英検各級の一次試験・二次試験それぞれの合格基準スコア(=合格点)と、参考となる満点です。数値はすべて英検公式(日本英語検定協会)が公表している固定値です。
| 級 | 一次 合格点 | (一次 満点) | 二次 合格点 | (二次 満点) |
|---|---|---|---|---|
| 1級 | 2028 | 2550 | 602 | 850 |
| 準1級 | 1792 | 2250 | 512 | 750 |
| 2級 | 1520 | 1950 | 460 | 650 |
| 準2級プラス | 1402 | 1875 | 427 | 625 |
| 準2級 | 1322 | 1800 | 406 | 600 |
| 3級 | 1103 | 1650 | 353 | 550 |
| 4級 | 622 | 1000 | ―(※) | ― |
| 5級 | 419 | 850 | ―(※) | ― |
※4級・5級には合否を判定する二次試験(面接)はありません。スピーキングテストは任意の別測定として受けられますが、級の合否には関係しません。
出典:英検公式「英検CSEスコアでの合否判定方法について」および英検FAQ「一次試験、二次試験の合格スコアは各級何点ですか?」(記事末尾にURLを記載)。
早見表のポイントは3つです。
- 合格点は級ごとに固定で、受験する回によって上下しません。
- 一次と二次は別々に判定されます(一次に受かった人だけが二次に進みます)。
- 満点に対する合格点の位置を見ると、おおむね満点の6〜8割の水準にラインがあります。ただし後述するとおり、これは「正答率6〜8割で受かる」という意味ではありません。
そもそも「合格点」=英検CSEスコアとは?
英検の合格点を理解する鍵が「英検CSEスコア」です。
英検CSEスコアとは、英検が全級・全技能を共通のものさしで測るために使っているスコアのこと。CSEはCommon Scale for Englishの略で、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの各技能を数値化し、合計で合否を判定します。得点票(成績表)に大きく表示されるのがこの数値です。
ここで多くの方がつまずくのが、「テストの正答数(素点)」と「CSEスコア」は同じではないという点です。
英検のCSEスコアは、単純な正答率ではなく、受験者全体の中でのその回の問題の難易度を調整したうえで算出されます(項目応答理論という統計的な手法が使われています)。そのため、
- 難しい回は、少ない正答数でも同じCSEスコアに届きやすい
- やさしい回は、多く正解しないと同じCSEスコアに届きにくい
という調整が入ります。結果として、「毎回、素点で何点取れば合格」という固定の目安は存在しないのです。合格ライン(CSEスコア)は固定でも、それに必要な正答数は回ごとに少し変わる、と理解してください。
一次試験の合格ライン(級別・技能別の見方)
一次試験は、級によって測る技能が異なります。3級以上はリーディング・リスニング・ライティングの3技能、4級・5級はリーディング・リスニングの2技能です(4級・5級のスピーキングは合否対象外)。
英検は各技能にスコアを均等に配分しています。たとえば2級なら、リーディング・リスニング・ライティングがそれぞれ満点650点で、一次の満点は650×3=1950点。合格点は1520点です。
ここで現場から強調したいのが、「技能の谷」に注意という点です。合否は3技能の合計で決まりますが、CSEスコアの仕組み上、1つの技能が極端に低いと、他で挽回しづらい傾向があります。たとえばライティングだけが大きく崩れると、リーディング・リスニングが良くても合計が合格点に届かない、というケースは珍しくありません。
私見ですが、指導していて「あと一歩で不合格」だった答案の多くは、実力不足というよりライティングの型が身についておらず、1技能だけ谷になっているパターンです。合計点を底上げする最短ルートは、いちばん低い技能を平均並みに引き上げることにあります。
二次試験(面接)の合格ライン
3級以上(準2級プラスを含む)に一次合格すると、二次試験(スピーキングの面接)に進みます。二次の合格点は先の早見表のとおりで、たとえば2級なら満点650点に対して460点が合格ラインです。
二次試験で見られるのは、面接特有の以下の要素です。
- 音読とその内容理解
- イラストや状況の描写・説明
- 受験者自身の意見を述べる質問
- アティチュード(積極的に伝えようとする姿勢)
二次は「英語が完璧かどうか」よりも、詰まっても言い換えて伝え切れるかが得点を左右します。沈黙せずコミュニケーションを続ける姿勢が、アティチュードの評価にも直結します。
4技能総合スコアとCEFR(合格判定とは別物)
得点票にはもう一つ、「4技能総合の英検CSEスコア」と「CEFR」という表示があります。ここは合否と混同しやすいので分けて理解しましょう。
CEFR(セファール)とは、英語力の国際的なものさしで、A1〜C2の6段階で表されます。英検は4技能すべてを受験した場合に、総合スコアからCEFRレベルを算出して表示します。
重要なのは、この4技能総合スコアは「合否判定」そのものには使われないということ。合否はあくまで一次・二次それぞれの合格基準スコアで決まります。4技能総合スコアとCEFRは、大学入試などで「英語力の証明」として使われる別の指標です。
参考までに、英検公式が示す4技能総合の合格基準スコアは次のとおりです(大学入試等でCEFR相当を示す際の基準)。
| 級 | 4技能総合 合格基準スコア | 対応CEFR(目安) |
|---|---|---|
| 1級 | 2630 | C1 |
| 準1級 | 2304 | B2 |
| 2級 | 1980 | B1 |
| 準2級プラス | 1829 | A2 |
| 準2級 | 1728 | A2 |
| 3級 | 1456 | A1 |
出典:英検公式「新設級 準2級プラス 合格基準スコア・CEFR算出範囲」および「各級の目安」。
2025年度新設「準2級プラス」の合格点
2025年度から、準2級と2級の間に新しい級「準2級プラス」が加わりました。「準2級には受かったが、2級はまだ距離がある」という、いちばん壁を感じやすい段階を橋渡しするための級です。
準2級プラスの合格点は、
- 一次:1402点(満点1875点)
- 二次:427点(満点625点)
- 4技能総合:1829点(CEFR A1〜A2相当)
英検公式は、準2級合格から2級合格まで約2年かかるというデータを踏まえ、その途中に目標を置くことで学習を継続しやすくする狙いだと説明しています。既存の級の合格基準スコアはこの新設によって変わりません。
高校段階でCEFR B1(=2級相当)到達を目指す流れの中で、準2級プラスは「次に何を目標にするか」を明確にしてくれる級だと言えます。
「何割で受かる?」への正しい答え方
「英検は何割正解すれば合格?」という質問には、正確には「決まった割合はない」が答えです。
前述のとおり、英検は正答率ではなくCSEスコアで合否を判定し、素点からCSEへの換算は回ごとに調整されます。英検公式も「何割で合格」という基準は公表していません。
そのうえで、あくまで経験的な目安として言えば、
- 3級・準2級・2級あたりは、一次で全体の6割前後の正答が一つの目安
- 準1級・1級は各技能をバランスよく7割前後
くらいの手応えが、合格ラインに近づくラインだと私たちは考えています(これは私見であり、回や技能構成によって変動します。合格を保証する数値ではありません)。「6割取れれば必ず受かる」と考えるのは危険で、実際にはライティングの型や技能バランスで結果が分かれます。
得点票の“あと何点”を詰める読み方【指導現場の視点】
合格点を知る本当の目的は、「自分は今どこにいて、あと何を詰めればいいか」を把握することにあります。得点票が返ってきたら、次の順で読んでください。
1. 一次の合計CSEと合格点の差を見る(あと何点かを数値で把握)。 2. 技能ごとのCSEスコアを並べ、いちばん低い技能を特定する(=技能の谷)。 3. 谷になっている技能を、まず平均並みに引き上げる計画を立てる。
たとえば「合格点まであと40点、原因はライティングが1技能だけ低い」と分かれば、対策は明確です。感覚的に全体を頑張るより、低い技能を1つ狙い撃ちするほうが、合計点は速く伸びます。谷になりやすいライティング・スピーキングは、型を決めて演習量を積むと安定します(英検®演習講座でも、この「型→演習」の流れを重視しています)。
イエナアカデミーでは、生徒ごとのSlackチャンネルで英作文を毎週提出してもらい、英検公式と同じ4観点(内容・構成・語彙・文法)でAIが級別に採点し、修正例まで返す仕組みを実際に運用しています。得点票の「谷」をピンポイントで埋める設計です。
よくある質問(FAQ)
Q. 英検の合格点は毎回変わりますか?
A. いいえ。合格基準スコア(CSEスコア)は級ごとに固定で、回によって上下しません。ただし、その点に届くのに必要な正答数は回ごとに調整されます。
Q. 一次と二次、両方に合格点があるのですか?
A. はい。一次と二次はそれぞれ別に判定されます。一次に合格した人だけが二次(面接)に進みます。
Q. 技能が1つだけ低いと落ちますか?
A. 合否は合計で決まりますが、1技能が極端に低いと合計が合格点に届きにくくなります。低い技能を平均並みに引き上げるのが最短です。
Q. 準2級プラスは準2級・2級とどう違いますか?
A. 難易度は準2級と2級の中間で、合格点は一次1402・二次427・4技能総合1829です。2級への橋渡しとして設けられた級です。
Q. 4技能総合スコアで合否が決まりますか?
A. いいえ。合否は一次・二次の合格基準スコアで決まります。4技能総合スコアとCEFRは、主に大学入試などで英語力を示すための別指標です。
まとめ
- 英検の合格点は「英検CSEスコア」で、一次・二次それぞれに級別の固定ラインがあります。
- 正答率で合否は決まりません。素点→CSEの換算が回ごとに調整されるためです。
- 2025年度からは準2級プラス(一次1402・二次427・総合1829)が加わりました。
- 実力を最短で合格点に届かせる鍵は、得点票で「技能の谷」を見つけて埋めることです。
「うちの子は、あと何点で・どの技能を詰めれば合格ラインに届くのか」——得点票さえあれば、そこは具体的に診断できます。
イエナアカデミーの英検対策コースでは、現状スコアから合格ラインまでの距離を可視化し、いちばん伸びる技能から対策する学習プランを、無料体験・学習相談でご提案しています。全員が英検1級ホルダーのバイリンガル講師と、毎週の4観点AI添削で、谷を埋める対策を一緒に進めます。
▶ 英検対策コースの無料体験・学習相談はこちら:https://jena-academy.com/course/eiken-preparation
参考(一次情報・出典)
- 英検公式「英検CSEスコアでの合否判定方法について」 https://www.eiken.or.jp/eiken/result/eiken-cse_admission.html
- 英検FAQ「一次試験、二次試験の合格スコアは各級何点ですか?」 http://faq.eiken.or.jp/faq/show/2006
- 英検公式PDF「新設級『準2級プラス』合格基準スコア・CEFR算出範囲について」(2024-02-09) https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2024/pdf/20240209_info_2025newgrade.pdf
- 英検公式「各級の目安」 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/
※本記事の合格基準スコア・満点は、公開時点で英検公式が公表している固定値にもとづきます。試験制度・日程・スコアは変更される場合があるため、受験の際は必ず英検公式サイトで最新情報をご確認ください。合格率は英検公式が公表していないため本記事では扱っていません。
