共通テストの英語リスニングは、第1問から第6問まで大問ごとに問われる力が違います。前半は短い発話やイラスト選択で「1文を正確に聞く力」、後半は図表や講義で「情報を整理しながら聞く力」——同じ「リスニング」でも、大問が進むほど求められる処理が重くなります。
だからこそ、大問別に解き方の型を分けて練習するのが得点への近道です。このページでは、第1問〜第6問それぞれの出題の目安と解き方のコツを、前半(2回読み)・後半(1回読み)に分けて整理します。勉強法の全体像は共通テストリスニング完全ガイドを、機器や当日の流れはイヤホン・機器ガイドをご覧ください。
この記事の要点
- 第1〜3問は2回読み、第4〜6問は1回読み。後半ほど処理が重くなる。
- 後半の勝負どころは先読み。設問・選択肢・図表に先に目を通す。
- 難所は第5問(講義・ワークシート)。構成を予測して聞くのがコツ。
- 配点・出題内容は年度で変動。細部は大学入試センターの最新情報で確認を。
まずは大問構成の全体像
リスニングは満点100点・解答時間30分で、第1問〜第6問の6大問構成です。おおまかな出題内容と読み上げ回数は次のとおりです(配点・内容は目安。年度により変動するため、最新は大学入試センターで確認してください)。
| 大問 | 出題内容の目安 | 読み上げ | 配点の目安 |
|---|---|---|---|
| 第1問A・B | 短い発話の内容一致・イラスト選択 | 2回 | 約25点 |
| 第2問 | 短い対話+イラスト選択 | 2回 | 約16点 |
| 第3問 | 短い対話の内容理解 | 2回 | 約18点 |
| 第4問 | 図表・複数情報の聞き取り | 1回 | 約12点 |
| 第5問 | 講義・ワークシート完成 | 1回 | 約15点 |
| 第6問 | 長めの対話・議論(複数話者) | 1回 | 約14点 |
前半(第1〜3問)で確実に得点し、後半(第4〜6問)でどれだけ粘れるかが全体スコアを左右します。
前半(2回読み)の攻略
前半は2回読まれるため、1回目で全体、2回目で確認という使い分けができます。取りこぼしを減らすことが最優先です。
第1問A・B(短い発話の内容一致・イラスト選択)
一番易しい大問です。Aは英文の内容に合う選択肢、Bはイラストを選びます。放送前にイラストの違い(数・位置・動作など)を見比べておくと、聞くべきポイントが絞れます。ここは満点を狙う大問です。
第2問(対話+イラスト)
短い対話を聞いて、状況に合うイラストを選びます。最後のひと言で答えが決まることが多いので、会話の結論・依頼・提案を聞き逃さないこと。1回目で答えを決め、2回目で裏取りします。
第3問(短い対話の内容理解)
対話の内容を問う設問です。放送前に設問文(何を問われるか)を読んでおくと、聞くべき情報が明確になります。前半で失点しないことが、後半の1回読みに集中する余裕につながります。
後半(1回読み)の攻略
後半は1回しか読まれません。聞いてから設問を読むのでは間に合わないため、先読みが生命線になります。先読みのやり方は先読みのやり方ガイドで詳しく解説しています。
第4問(図表・複数情報)
表・グラフ・複数の情報を照らし合わせる大問です。放送前に図表の項目名・単位・並びを頭に入れ、「どの情報が読まれたら埋まるか」を予測しておきます。聞きながら選択肢を消していく消去法が有効です。
第5問(講義・ワークシート完成)※最重要
リスニング最大の難所です。長めの講義(モノローグ)を聞きながら、ワークシートの空欄を埋め、後半の設問にも答えるという二段構えになっています。攻略のコツは次の3つです。
- 構成を予測する:講義は「テーマ→具体例→比較→まとめ」の流れが多い。ワークシートの見出しから話の展開を予想しておく。
- ワークシートを地図にする:空欄の前後の語(キーワード)に印をつけ、「次に何が来たら埋まるか」を待ち構える。
- 後半設問を軽く見ておく:グラフや追加情報を問う設問がある。先に目を通し、聞くべき数値・比較を意識する。
第5問は独立して過去問を解き直す価値があります。音声で過去問演習する方法を使って、講義音源を繰り返しトレーニングしましょう。
第6問(長めの対話・議論/複数話者)
2人以上の会話や議論を聞き、誰がどの意見かを整理する大問です。話者ごとに「賛成/反対」「主張の要点」をメモの記号で仕分けすると混乱しません。立場の対比を意識して聞くのがコツです。
大問別の優先順位・時間の使い方
限られた30分と集中力をどう配分するか。基本方針は次のとおりです。
- 前半(第1〜3問)は確実に取り切る:ここでの失点は最ももったいない。2回読みの利を活かす。
- 後半は先読みの時間を死守する:各大問の放送前の数十秒で、設問・選択肢・図表に必ず目を通す。
- 第5問に一番エネルギーを残す:難所かつ配点も小さくない。前半を素早くさばき、集中力を温存する。
- 迷ったら即マーク:1回読みは戻れない。1問に固執せず、次の先読みへ気持ちを切り替える。
過去問は年度ごとにまとまった過去問アーカイブから入手できます。9割・満点を狙う総合的なコツは満点・9割のコツもあわせてどうぞ。
よくある質問(FAQ)
第5問のコツは何ですか?
構成の予測とワークシートの活用です。講義は「テーマ→具体例→まとめ」の流れが多いので、ワークシートの見出しから展開を予想し、空欄前後のキーワードに印をつけて待ち構えます。後半の設問(グラフ・追加情報)にも先に目を通しておきましょう。1回読みなので、過去問での反復が特に効きます。
前半と後半、どちらを優先すべきですか?
まずは前半(第1〜3問)を確実に取り切ることです。2回読みで難易度も低めなので、ここでの失点は避けたいところ。そのうえで、1回読みの後半に集中力を残す配分が理想です。
後半で先読みが間に合いません。どうすれば?
各大問の放送前に流れる指示・例題の時間を使って、設問文と選択肢(図表なら項目名)だけに絞って目を通しましょう。全部読もうとせず「何を聞けばいいか」だけ掴めば十分です。普段の演習から先読みを習慣にしておくことが大切です。
大問ごとの配点は毎年同じですか?
年度によって変動します。この記事の配点はあくまで目安です。最新の正確な配点・出題内容は、大学入試センターの発表や実際の問題冊子で確認してください。
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