東大物理はいつから始めるべきか|学年別スケジュールと対策の順番

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東大物理の対策で最初に決めるべきは、参考書でも塾でもなく「開始時期」です。結論から言えば、高2のうちに力学を完成させ、高3夏までに全範囲と標準問題集を終え、秋以降を過去問演習に充てるのが理想のスケジュールです。この記事は、この開始時期と学年別スケジュールに絞って解説します。

なぜ早期着手をこれほど強調するのか。東大合格者530名の開示得点をイエナアカデミーが独自集計したところ、直近3年で英語・数学の合格者平均が大きく下がる一方、理科だけが得点を伸ばし、2026年度は二次合格最低点への寄与率で理科が首位(34.7〜37.0%)に立ったからです。物理の演習期間を確保できるかが、そのまま合否を左右する時代になっています。

なお、配点・出題形式・時間配分・分野別の傾向といった対策の全体像は東大物理の対策完全ガイドに、参考書の詳しい進め方は東大物理 参考書ルートにまとめています。押さえておくべき前提は、大問3題(第1問力学・第2問電磁気がほぼ固定)・理科2科目150分という枠組みと、「満点ではなく取るべき設問を落とさない試験」だという点だけです。

目次

なぜ今、物理対策の開始時期が合否を分けるのか

開示データ(2024→2025→2026年度・理系二次)の推移です。

教科(満点)202420252026変化
英語(120)80.877.565.9−14.9点
数学(120)68.857.448.7−20.1点
理科2科目(120)70.265.176.0+5.8点

理科2科目で80点以上を取った合格者の割合は14%→12%→36%と急増しました。英語・数学が「皆が取れない教科」になった今、理科は対策量がそのまま得点に反映される、数少ない「積み上げが報われる教科」です。

問題は、多くの学校カリキュラムで物理の全範囲が終わるのが高3の夏以降だということ。演習期間が数ヶ月しか残らず、伸びしろを残したまま本番を迎える受験生が後を絶ちません。先取りで演習期間を確保できるかが、実質的な分かれ目です。

学年別スケジュール:いつから何をやるか

高1〜高2前半:力学の完成

力学は物理全分野の土台です。教科書と傍用問題集で公式の導出過程まで説明できる状態にし、『物理のエッセンス』などで入試の解法体系に接続します。ここの深さが電磁気以降の学習速度を決めます。

高2後半:電磁気までの既習化

第1問・第2問(力学・電磁気)で出題の3分の2がほぼ固定されている以上、この2分野を高2のうちに既習化できれば大きなアドバンテージです。学校進度が遅い場合、先取りを検討する価値が最も高い時期です。理科全体の設計は東大理科の早期着手ロードマップにまとめています。

高3春〜夏:全範囲修了と標準問題集の完成

波動・熱・原子まで全範囲を終え、『良問の風』から『名問の森』『重要問題集』へと演習レベルを引き上げます。余力があれば『難問題の系統とその解き方』まで進みますが、必須ではありません。

高3秋以降:過去問と2科目セット演習

過去問は最低10年分が目安。必ず理科2科目150分のセットで時間を計って解き、「どの設問を捨て、どこで部分点を拾うか」を復習の軸にします。詳しい進め方は東大物理 過去問の使い方を、参考書の詳細は東大物理 参考書ルートをご覧ください。

勉強法の要点:満点ではなく「合格点設計」

  • 目標は理科2科目で70〜80点。1科目あたり35〜40点で、2026年度の合格者平均(理科76.0点)に届きます。
  • 各大問の前半設問を先に確保し、後半の思考型設問は部分点の積み上げと割り切る。
  • 年度による難易度の振れが大きい科目なので、過去問の出来には一喜一憂しない。難易度の変遷は東大物理 難易度推移で整理しています。

よくある質問(FAQ)

東大物理はいつから始めるべきですか?

高1〜高2前半で力学、高2後半で電磁気までの既習化が理想です。学校進度で全範囲修了が高3夏以降になる場合は、先取りで演習期間を確保することをおすすめします。

東大物理の対策は高3からでは間に合いませんか?

不可能ではありませんが、条件次第です。高3春時点で力学・電磁気が入試標準レベルにあるなら、夏までに残り分野を詰めて秋から過去問演習に入れます。力学に穴がある状態からの高3スタートでは、物理を得点源にするのは難しく、標準設問の回収に目標を絞る戦略になります。

力学はいつまでに完成させるべきですか?

高2前半までが理想、遅くとも高2のうちには入試標準レベルまで仕上げたいところです。力学は全分野の土台であり、第1問でほぼ毎年出題が固定されているうえ、電磁気以降の学習速度も力学の理解度で決まります。

先取りは塾なしでも可能ですか?

『物理のエッセンス』などの参考書を使えば独学でも可能です。ただし物理は独学で概念の誤解が残りやすい科目のため、詰まったときに質問できる相手(学校の先生・個別指導など)を確保しておくと先取りが止まりにくくなります。

データの出典と注記

開示得点データは、ウェブサイト上で公開されている2024〜2026年度の東大合格者530名の本人申告開示得点を、イエナアカデミーが独自に収集・集計したものです(開示未記載30名を除くn=500)。合格最低点は東京大学公表値。


東大物理の学習計画はイエナアカデミーへ

イエナアカデミーは、開示得点データの分析に基づいて「どの科目で何点積み上げるか」から逆算する個別指導塾です。学校進度に合わせた物理の先取りカリキュラムも、オンラインで一人ひとりに合わせて設計します。

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