MMIとは?医学部入試で広がる新しい面接形式
MMIとは「Multiple Mini Interview(マルチプル・ミニ・インタビュー)」の略称で、複数の小部屋(ステーション)を受験生が順番に回りながら、それぞれ異なる課題や質問に答えていく面接形式です。もともとはカナダのマクマスター大学で開発された選抜手法で、近年は日本の医学部入試でも導入する大学が増えています。
従来の面接は、面接官と数分間向き合って志望動機や高校生活を語る「一問一答型」が中心でした。これに対しMMIは、1つのテーマにつき数分ずつ、複数の場面で異なる課題に取り組みます。「答えのない問い」に対して、その場でどう考え、どう言葉にするかを見られるのが最大の特徴です。
この記事を読めば、MMIの具体的な仕組み・実施大学・評価される力・対策の方向性が一通りわかります。
MMIの基本的な仕組みと流れ
MMIは、複数のステーション(面接ブース)を巡回する形式で行われます。おおまかな流れは次の通りです。
1. 各ステーションの前で、提示された課題文を短時間(1分程度)で黙読する 2. 部屋に入り、面接官の前で自分の考えを述べる(数分間) 3. 面接官との質疑応答を行う 4. 時間になったら次のステーションへ移動し、別の課題に取り組む
1回あたりの時間はおおむね5〜7分、これを数回繰り返す形が一般的です。ステーションごとに面接官が入れ替わるため、「1人の面接官の印象に左右されにくい」「多面的に評価できる」という利点があります。
課題として提示されるテーマは、医療倫理に関わるジレンマ、チーム医療における意見の対立、日常生活での身近なトラブル対応など、明確な唯一の正解がないものが多く含まれます。
MMIを実施している主な医学部
MMIを導入している大学や実施形式は年度によって変わるため、必ず最新の募集要項で確認することが前提ですが、私立医学部を中心に代表的な実施校として次の大学がよく知られています。
| 大学 | 形式の特徴(例年の傾向) |
|---|---|
| 東邦大学 | 複数のステーションを巡回する形式 |
| 東京慈恵会医科大学 | 個人面接に加え、複数の課題面接を組み合わせる形式 |
| 藤田医科大学 | 課題文を黙読し、自分の考えをプレゼンする形式 |
このほかにも、国公立・私立を問わずMMIや類似の課題型面接を取り入れる大学は広がりつつあります。各大学が具体的にどのような選抜を行っているかは、全国82医学部の入試情報まとめで個別に確認できます。
MMIで評価される力
MMIで問われているのは、知識の量や「模範解答」を言えるかどうかではありません。評価の中心となるのは、次のような力だと考えられます。
- 答えのない問題に対して、自分の立場を明確に示せるか
- その結論に至るまでの思考プロセスを、筋道立てて説明できるか
- 異なる価値観や相手の立場を尊重できるか
- 相手にわかりやすく伝えるコミュニケーション力があるか
医療の現場では、教科書通りにはいかない判断を求められる場面が数多くあります。MMIは、そうした状況で「どう考え、どう対話するか」という医師としての資質を、入学時点でできるだけ多面的に見ようとする試みだといえます。
MMIの対策で押さえたいこと
MMIは付け焼き刃の暗記では対応しにくい一方で、方向性を押さえて準備すれば十分に力を伸ばせます。
- 結論と理由をセットで話す練習をする:まず自分の立場を述べ、次にそう考える理由を添える型を身につけると、限られた時間でも伝わりやすくなります。
- 一つのテーマを多角的に眺める:賛成・反対の両方の立場を考える習慣をつけると、偏りのない意見を組み立てやすくなります。
- 医療ニュースや倫理的な話題に触れておく:終末期医療、患者の自己決定、チーム医療など、頻出テーマの背景知識を持っておくと落ち着いて臨めます。
- 声に出して練習する:頭の中で考えるだけでなく、実際に人前で話し、フィードバックを受けることが上達の近道です。
なお、志望校選びの参考として客観的な指標も併せて確認しておくと安心です。難易度の目安は医学部 偏差値ランキングが、各大学の入試情報は全国82医学部の入試情報まとめが役立ちます。
MMI対策のご相談はイエナアカデミーへ
MMIをはじめとする医学部の面接は、一人で練習しても「自分の受け答えが伝わっているか」を客観的に把握しづらい分野です。イエナアカデミーの医学部個別指導では、志望校の出題傾向に合わせた面接・MMI対策を、実際の受け答えを見ながら一人ひとりに合わせて行っています。「何から準備すればいいかわからない」という段階でも構いません。まずは無料相談で、現状に合った進め方を一緒に整理してみませんか。

