医学部の序列とは?まず前提を押さえる
「医学部 序列」という言葉は、受験生や保護者が志望校を検討するときによく耳にします。ここでいう序列とは、大学の設立の歴史や医学界への関わりの深さをもとに、医学部をいくつかのグループに分けて語るときの通称です。
最初に大切な前提を確認しておきます。医学部の序列は、公式に定められたものではありません。入試難易度の高さ、教育・研究の優劣、卒業後のキャリアの有利さを直接示すものでもありません。あくまで歴史的な成り立ちによる「分類」であり、そのまま大学の価値の上下を意味するわけではない、という点を踏まえて読み進めてください。
この記事では、よく使われる序列の分類とその由来を整理したうえで、序列に振り回されずに志望校を選ぶための客観的な見方を紹介します。
国公立医学部の主な分類
国公立の医学部は、設立の時期によって次のようなグループで語られることが多くあります。
| 分類 | 概要 | 主な大学の例 |
|---|---|---|
| 旧帝大 | 最も歴史が長い旧・帝国大学のグループ | 東京・京都・大阪・名古屋・東北・北海道・九州 |
| 旧六 | 旧帝大に次ぐ歴史を持つ旧・官立医科大学 | 千葉・金沢・新潟・岡山・長崎・熊本 |
| 新八 | 戦後間もない時期に設立された医科大学 | 弘前・群馬・信州・鳥取・徳島・広島・鹿児島など |
「旧帝大」は設立が明治から昭和初期にかけてで、医学部の中でも特に長い歴史を持つグループです。「旧六」はかつての官立医科大学を指し、千葉・金沢・新潟・岡山・長崎・熊本の6大学を指します。「新八」は戦後に整備された医科系大学のグループとして語られます。
これらはいずれも歴史的な区分であり、現在の入試難易度や教育内容は各大学ごとに異なります。分類が上位だから必ず難関、下位だから入りやすい、と単純に対応するわけではありません。
私立医学部の主な分類
私立医学部にも、歴史に基づく通称があります。
- 私立御三家:私立の旧制医科大学に由来し、慶應義塾・東京慈恵会医科・日本医科の3大学を指すことが多い区分です。
- 旧設・新設・新新設:設立時期の古い順に、私立医学部を大まかに分けて呼ぶ言い方です。
私立の場合は、学費や地域、附属病院の規模、教育方針など、序列以外に比較すべき要素が多くあります。序列だけで判断せず、自分の志向や条件に合うかどうかで見ていくことが大切です。
序列は「偏差値」と「国試実績」で客観視できる
歴史的な序列は雰囲気で語られがちですが、志望校選びで本当に見るべきなのは、より客観的で最新の指標です。序列という曖昧なイメージに頼るより、次の2つのデータで冷静に比較するほうが実用的です。
- 入試難易度:現在どのくらいの学力が必要かは、序列よりも偏差値のほうが正確に表します。最新の目安は医学部 偏差値ランキングで確認できます。
- 教育の成果の一端:医師国家試験の合格率は、大学の教育やサポート体制を測る一つの手がかりになります。医師国家試験 合格率ランキングで各大学の実績を比較できます。
歴史的な序列と、偏差値・国試実績のような客観指標は、必ずしも一致しません。だからこそ、序列のイメージだけで志望校を絞り込むのではなく、数字で裏づけて判断することが、後悔のない選択につながります。各大学の入試方式や特色は全国82医学部の入試情報まとめで個別に確認しておくとよいでしょう。
序列を気にしすぎないための考え方
医師になったあとの働き方は、出身大学の序列だけで決まるものではありません。どの大学で学んでも医師国家試験に合格すれば医師として働くことができ、その後のキャリアは本人の努力や専門分野の選び方によって大きく変わります。
序列の情報は、大学の歴史や成り立ちを知る参考程度にとどめ、実際の志望校選びは「自分が6年間学び続けられる環境か」「学費や通学の条件に無理はないか」「入試方式が自分の得意と合うか」といった具体的な観点で進めることをおすすめします。
志望校選びの相談はイエナアカデミーへ
医学部選びは、序列や偏差値だけでなく、一人ひとりの学力の現状・得意科目・生活条件を総合して考える必要があります。イエナアカデミーの医学部個別指導では、客観的なデータをもとに現実的な併願プランや対策方針を一緒に組み立てています。「序列の情報が多すぎて、どこを目指せばいいかわからない」という段階でも構いません。まずは無料相談で、あなたに合った志望校の考え方を整理してみませんか。

