前置詞は数が多く、丸暗記に頼るとすぐに行き詰まります。しかし at・in・on などの基本前置詞は、中心となる「コアイメージ」から多くの用法が広がっているだけ。イメージで整理すれば、暗記量は一気に減ります。
この記事では、基本前置詞のコアイメージを一覧でつかんだうえで、入試で問われる 群前置詞の一覧と、動詞との結合(verb + A + 前置詞 + B)、付帯状況の with までを例文でわかりやすく解説します。
✅ この記事でわかること
- 基本前置詞のコアイメージ一覧(at・in・on・by・for・from・to・of・with)
- because of・in spite of などの群前置詞一覧
- remind A of B・rob A of B などの動詞との結合
- 付帯状況の with と、made from / made of などのつまずきポイント
前置詞のコアイメージ一覧(早見表)
前置詞は名詞(相当句)の前に置かれ、形容詞句・副詞句をつくります。基本前置詞は中心のイメージ(コア)から用法が広がるので、まずは全体像を一覧でつかみましょう。
| 前置詞 | コア | 代表的な用法 |
|---|---|---|
| at | 一点 | 場所・時の一点/at work(従事) |
| in | 中で | 空間・期間/in five minutes(経過) |
| on | 接触 | 面への接触/on Sunday/depend on |
| by | そばに | 手段/期限(by tomorrow)/差(by two years) |
| for | 向かって | 目的・期間・交換・〜の割に |
| from | 起点 | 分離・出所・原料(be made from) |
| to | 方向・到達 | 到達点・結果(to pieces)・対比(prefer to) |
| of | 起源 | 除去(rob A of B)・所属・同格 |
| with | プラスの関係 | 同伴・手段・付帯状況 |
(1) The train runs at 70 kilometers per hour.(電車は時速70キロで走る。=割合)
(2) I’ll be back in five minutes.(5分後に戻る。=経過時間)
このように、同じ前置詞でもコアイメージから「割合」「経過」など複数の意味が生まれます。
群前置詞の一覧
2語以上がまとまって1つの前置詞のように働くものを群前置詞(phrasal prepositions)といいます。長文でも英作文でも頻出なので、意味とセットで押さえましょう。
| 群前置詞 | 意味 |
|---|---|
| because of / thanks to | 〜のために/おかげで |
| instead of | 〜の代わりに |
| in spite of | 〜にもかかわらず |
| according to | 〜によれば |
| in addition to | 〜に加えて |
| but for / without | 〜がなければ |
いずれもうしろには名詞(相当語句)が続きます。かたまりで覚えると、読むときも書くときも一瞬で意味が取れます。
動詞+A+前置詞+B(動詞との結合)
前置詞は特定の動詞と結びついて、〈動詞 + A + 前置詞 + B〉という決まった型をつくります。どの前置詞と結ぶかで意味が決まるので、型ごと暗記するのが近道です。
| 型 | 意味 |
|---|---|
| remind A of B | AにBを思い出させる |
| rob A of B | AからBを奪う |
| blame A for B | BのことでAを責める |
| provide A with B | AにBを供給する |
| prevent A from B | AがBするのを妨げる |
| distinguish A from B | AとBを区別する |
(5) This song reminds me of my childhood.(この歌は子供の頃を思い出させる。)
ここで注目したいのが of の使い方です。rob / cure / deprive A of B(AからBを取り去る)は「奪格の of」と呼ばれる型で、of は「分離」のイメージ。コアイメージ「起源・除去」とつながっていることがわかります。
付帯状況の with(with + O + C)
with には、〈with + 名詞 + 補語(分詞・形容詞・副詞句)〉の形で「〜したまま」という状態を添える用法があります。これを付帯状況の withといいます。
(3) He was sleeping with the light on.(彼は電気をつけたまま眠っていた。)
(4) She sat with her legs crossed.(彼女は脚を組んで座っていた。)
「名詞」と「補語」の関係が能動なら現在分詞(-ing)、受動なら過去分詞(-ed)。(4) は「脚が組まれる」という受動の関係なので crossed になります。
つまずきポイント:made from と made of
be made from / be made of はどちらも「〜でできている」ですが、前置詞の選び方に理由があります。ここは入試でも狙われるポイントです。
| 表現 | イメージ | 例 |
|---|---|---|
| be made from | 原料が変化して元の形が残らない | ワイン・チーズなど |
| be made of | 材料の形が残っている | 机・橋など |
This bridge is made of stone.(この橋は石でできている。=材料の形が残る)
石はそのまま橋の形として残るので of。from(起点)は「原料からの変化」、of(起源)は「そのままの材料」と、どちらもコアイメージで説明できます。あわせて、期限の by(by tomorrow)と奪格の of(rob me of …)も、選択問題で頻出なので確認しておきましょう。
ミニ確認問題
問題(クリックで解答)
適切な前置詞(または語形)を入れなさい。
- I’ll finish it ( ) tomorrow.(期限)
- He robbed me ( ) my bag.
- She sat with her arms ( cross → ).
- This bridge is made ( ) stone.(材料・形が残る)
解答
- by(期限の by) / 2. of(奪格の of =分離) / 3. crossed(付帯状況・受動なので過去分詞) / 4. of(材料の形が残るので of)
まとめ
- 基本前置詞はコアイメージ(at=一点、in=中、on=接触…)から用法が広がる
- 群前置詞(because of・in spite of・according to など)はかたまりで暗記する
- 動詞との結合は remind A of B・rob A of B のように「型」で覚える
- 奪格の of は「分離」、付帯状況の with は「〜したまま」がイメージの核
- made from(元の形が残らない)と made of(形が残る)は前置詞で区別する
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