東大英語の時間配分|合格者データで作る120分の設計と解く順番

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東大英語の時間配分は、120分で要約・英作文・リスニング・和訳・長文という多種目を処理する「設計力」の勝負です。しかも直近3年で東大英語は明確に難化しており、理系合格者の英語平均は80.8点→77.5点→65.9点(120点満点)と3年間で14.9点下落しました。「全部解き切る」前提の時間配分は、もう現実に合っていません。

この記事では、東大合格者530名の開示得点をイエナアカデミーが独自集計したデータを踏まえて、いまの難易度に合った時間配分の作り方・解く順番・過去問での練習法をまとめます。東大英語対策の全体像は東大英語対策 総合ガイドをご覧ください。

目次

東大英語の試験概要(制限時間と大問構成)

  • 配点・制限時間:120点満点・120分。理系でも文系でも二次440点のうち約27%を占める最大級の教科です。
  • リスニング:試験中盤に約30分間の放送が入ります。この30分は自分でコントロールできない「固定ブロック」です。
  • 大問構成(年度により細部は変動します):
大問内容
1A要約
1B文補充など読解系
2英作文(自由英作文を含む)
3リスニング(中盤に約30分放送)
4A / 4B文法/和訳
5長文読解

ポイントは、実質的に自由に使える時間は120分から放送の約30分を引いた約90分だということです。時間配分とは、この90分を残り大問にどう割り振るかの設計にほかなりません。

なぜ時間配分が合否を分けるのか(合格者の開示データ)

当社が集計した東大合格者530名の開示得点では、理系合格者の英語平均は次のように推移しています。

年度英語平均(120点満点)80点以上の合格者割合
202480.854%
202577.542%
202665.912%

かつては合格者の半数以上が80点を超えていましたが、2026年度に80点以上を取れた合格者はわずか12%です。つまり、合格者ですら「解き切れない・取り切れない」試験に変わったということです。この難化の背景と戦略転換は難化する東大英語で詳しく分析しています。

ここから導かれる時間配分の原則はシンプルです。

1. 満点設計を捨てる。 目標は合格者平均の65〜75点ラインに確実に乗せること。 2. 1問への固執が最大の事故要因。 難化した年ほど、後半の大問が丸ごと手つかずになる「時間切れ」で点を失う受験生が増えます。 3. 取りやすい設問から確保する。 どの大問にも標準的な設問は残っており、そこを先に回収する順番設計が得点を安定させます。

時間配分の基本モデル:リスニング放送を軸に3ブロックで設計する

東大英語の時間配分は、自分で動かせない「放送約30分」を軸に、前半ブロック→放送ブロック→後半ブロックの3つで考えるのが基本です。以下は一例です(合計120分)。

ブロック大問時間の目安
前半1A 要約12分
前半1B 文補充系10分
前半2 英作文18分
放送前後3 リスニング(設問先読み含む)35分
後半4A 文法8分
後半4B 和訳12分
後半5 長文読解22分
予備見直し・マーク確認3分

この配分そのものより、設計の考え方が重要です。

  • リスニングの先読み時間を必ず確保する。 放送開始前に設問へ目を通す5〜10分を組み込むかどうかで、リスニングの得点は大きく変わります。放送は待ってくれないため、先読み時間は「前半ブロックの締め切り」として死守します。
  • 前半に「時間が読める大問」を置く。 英作文や要約は、書く分量が決まっているぶん所要時間の見積もりが立てやすい大問です。前半に置くことで放送開始までのペースが崩れにくくなります。
  • 後半の長文は「残り時間で解ける設問から」。 放送後は疲労もあり、頭から精読すると時間切れになりがちです。設問を先に見て、答えの根拠を探しに行く読み方に切り替えます。
  • ±5分の個人差は当然あってよい。 英作文が速い人、リスニングに不安がある人で最適配分は変わります。上の表はあくまで出発点です。

解く順番の考え方:「得点が確定する順」に並べる

時間配分とセットで決めるべきなのが解く順番です。原則は、かけた時間が得点に変わりやすい大問を先に確定させることです。

1. 英作文(大問2)を早めに書き切る。 部分点が安定して見込め、後回しにすると焦りで文法ミスが増えます。 2. 要約(1A)は「切り上げ時刻」を決めて着手する。 こだわると際限なく時間を使う大問なので、制限時間内のベスト答案で切り上げます。要約の解法は東大英語 要約問題の解き方で扱っています。 3. リスニング先読みを最優先の締め切りにする。 どの順番で解いていても、放送の数分前には必ず設問先読みに移ります。対策は東大英語リスニング対策を参照してください。 4. 4A(文法)は深追いしない。 短時間で判断し、迷ったら印をつけて先に進みます。 5. 和訳(4B)と長文(5)で残り時間を使い切る。 和訳は書けば部分点が入りやすい一方、長文は設問ごとの独立性が高いので、時間がなければ解ける設問だけ拾います。

順番に「唯一の正解」はありませんが、本番で初めての順番を試すことだけは避けるべきです。過去問演習の段階で自分の順番を固定し、体に覚えさせておきます。

過去問での時間配分の作り方(勉強法4ステップ)

時間配分は知識ではなく訓練です。過去問を使って次の手順で仕上げていきます。

1. まず時間無制限で1年分解く。 自分が各大問に何分かかるのか、現状値を測ります。時間配分は現状値を知らないと設計できません。 2. 大問別に「目標時間」を設定して分野別演習。 現状値と目標のギャップが大きい大問(多くの受験生は要約と長文)を、単体で時間を計って繰り返します。 3. 120分通しで解く。 リスニング音源を実際の放送と同じく中盤に流し、先読み込みの本番動線を再現します。通し演習は直前期だけでなく、高3の秋から定期的に入れるのが理想です。 4. 「どこで時間を失ったか」を毎回記録する。 点数よりも時間ログの復習が重要です。固執した設問・見積もりが甘かった大問を特定し、次回の配分を微修正します。

この「計測→設計→通し→修正」のサイクルを数回まわすことで、時間切れによる失点を大きく減らせます。過去問の年数や進め方は東大英語 過去問の使い方にまとめています。

よくある質問(FAQ)

東大英語の制限時間は?

120分(120点満点)です。試験中盤に約30分間のリスニング放送が入るため、自分の裁量で使える時間は実質約90分と考えて時間配分を設計する必要があります。

東大英語で何点取れば合格できますか?

科目別の合格点は公表されていませんが、当社集計の開示データでは理系合格者の英語平均は2026年度で65.9点/120点でした。80点以上の合格者は12%まで減っており、まず65〜75点を安定して取る設計が現実的な合格ラインです。

東大英語の対策の順番は?

語彙・構文の基礎を固めたうえで、①過去問1年分で形式と自分の現状値を把握→②要約・英作文・リスニングなど大問別の対策→③120分通し演習で時間配分を固める、という順番が定石です。英作文は東大英作文対策で詳しく解説しています。

リスニングの難易度は?

音声自体の速度よりも、約30分の長丁場で集中を維持しながら、前後の読解と両立させる点が難しいとされます。設問の先読み時間を時間配分に組み込めるかどうかで得点が大きく変わる大問です。

時間配分は全員同じでいいですか?

いいえ。放送の約30分が固定であること以外は、得意・不得意で最適解が変わります。本記事のモデルを出発点に、過去問演習の時間ログをもとに自分専用の配分へ調整してください。

データの出典と注記

開示得点データは、ウェブサイト上で公開されている2024〜2026年度の東大合格者530名の本人申告開示得点を、イエナアカデミーが独自に収集・集計したものです(開示未記載30名を除くn=500)。合格最低点は東京大学公表値。


東大英語の時間配分づくりはイエナアカデミーへ

イエナアカデミーは、東大対策の英語指導に強みを持つオンライン個別指導塾です。開示得点データの分析に基づき、一人ひとりの現状値から「どの大問で何点・何分」まで落とし込んだ時間配分と学習計画を一緒に設計します。

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