東大共通テストボーダーは何割?科類別の目安と合格者の実データ

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「東大共通テストボーダーは何割なのか」——結論から言うと、東大入試に共通テストの公式なボーダーラインは存在しません(存在するのは第一段階選抜、いわゆる足切りだけです)。しかし、東大合格者530名の開示得点をイエナアカデミーが独自に集計したデータを見ると、実質的なボーダーははっきり見えます。理系は約9割、文系は88%前後です。そして理系では、この3年間共通テスト得点率82%未満の合格者が1人もいません

この記事では、合格者の実データをもとに、共通テストボーダーの科類別の目安・足切りとの違い・110点圧縮の仕組み・高1高2の目標までを整理します。

目次

東大入試に「共通テストボーダー」は公式にはない(足切りとの違い)

まず用語を整理します。東大入試で共通テストの点数が公式に使われる場面は2つあります。

  • 第一段階選抜(足切り):共通テストの得点のみで実施される選抜。倍率は科類ごとに予告され(近年は概ね2.5〜3.5倍程度とされます)、実施されない科類・年度もあります。ラインは志願者数と平均点で毎年大きく変動するため、「何点なら安全」と断定はできません。仕組みの詳細は東大共通テスト足切りの仕組みと予想ラインで解説しています。
  • 総合点への加算:共通テストの素点(1000点満点)を110点満点に圧縮し、二次試験440点と合わせた総合550点満点で合否が判定されます。

一方、河合塾など予備校各社が公表する「ボーダー得点率」は、模試データに基づく合否可能性の予想値です。これはこれで有用ですが、本記事では実際に合格した受験生が何割取っていたかという確定データから目安を示します。

東大合格者の共通テスト得点率(2024〜2026年度)

合格者530名の開示得点の集計では、共通テスト得点率は次の通りです。

年度理系平均文系平均
202490.6%(815.8/900)88.4%(795.6/900)
202592.1%(921.0/1000)89.8%(898.0/1000)
202689.1%(890.5/1000)87.7%(877.1/1000)

ここから読み取れる実質ボーダーのポイントは3つです。

  • 理系合格者は3年間、得点率82%未満がゼロ。共通テストで出遅れた状態から二次で挽回して合格した理系の例は、530名の中に1人もありません。理系にとって「共テ約9割」は目標ではなく、前提条件です。
  • 文系には二次逆転の余地があります。2026年度には得点率72.6%からの文科一類合格例がありました。ただし文系でも平均は87.7〜89.8%で、逆転はあくまで例外です。
  • 年度によって平均は上下しますが(89.1〜92.1%)、「理系9割・文系88%前後」という水準自体は3年間安定しています。

科類別ボーダーの目安

科類ごとの合否を最終的に分けるのは総合550点満点の合格最低点です。2026年度の公表値と、共通テスト得点率の目安をまとめると次のようになります。

科類合格最低点(2026・550点満点)共通テスト得点率の目安
理科一類303.39約9割(合格者平均89.1〜92.1%)
理科二類305.00約9割(同上)
理科三類346.099割超を確実に(下記参照)
文科一類325.0188%前後(合格者平均87.7〜89.8%)
文科二類330.4788%前後(同上)
文科三類316.3288%前後(同上)

理科三類だけ注記が必要です。当社集計の「理系平均89.1〜92.1%」は理一〜理三をまとめた数字ですが、理三の合格最低点(346.09)は理一・理二より40点以上高く、2026年度の合格者平均(総合)も386.7点と別格です。この水準では、共通テストで9割を下回った分を二次で埋める余裕はほぼないと考えるのが安全です。科類別の合格最低点の推移は東大合格最低点【2024〜2026】で詳しく分析しています。

圧縮後はたった110点。それでも共通テストを軽視できない理由

共通テストの素点は×110/1000で110点満点に換算されます(2024年度は900点満点からの換算。計算方法の詳細は東大共通テスト圧縮計算のやり方へ)。9割(素点900点)なら99.0点、8割(素点800点)なら88.0点。得点率10%の差が、総合550点満点ではわずか11点差にしかなりません。

「だったら二次で取り返せる」と思えるかもしれません。しかし直近のデータはその逆を示しています。2026年度の理系は二次の合格者平均が237.8点/440点まで下がり、英語・数学は「稼げない教科」になりました。全員の二次得点が圧縮された難化年ほど、共通テストの11点は相対的に重くなるのです。理系合格者に82%未満が1人もいないという事実は、この構造の帰結と言えます。

加えて、共通テストの出来は足切り通過と直前期のメンタルにも直結します。「圧縮されるから軽い」のではなく、「軽く見えるのに、落とすと取り返せない」のが東大の共通テストです。

高1・高2の対策:いつから共通テストを意識すべきか

共通テスト9割は、高3の秋から詰め込んで届く水準ではありません。学年別の目安は次の通りです。

  • 高1〜高2:共通テスト形式の対策は不要です。英語・数学・国語の教科書レベル〜入試標準レベルを固めることが、そのまま共テの得点力になります。模試の得点率よりも、抜けている単元を残さないことを優先してください。
  • 高2の終わりまで:理系は理科の先取りを検討すべき時期です。二次で理科が最大の得点源になった今(2026年度は二次合格最低点への寄与率で理科が首位)、高3を理科の演習に使える体制を作れるかが分かれ目になります。
  • 高3夏まで:二次型の学習を主軸に、苦手科目(特に理科基礎・地歴公民・情報など二次にない科目)だけ早めに着手します。
  • 高3秋以降:共通テスト過去問・予想問題での形式演習に本格的に入ります。9割が前提の理系ほど、失点源の科目を特定して集中的につぶす勉強法が有効です。

学年別のより詳しい目安は東大共通テスト対策、高1・高2の目安にまとめています。

よくある質問(FAQ)

東大の共通テストのボーダーラインは?

公式のボーダーは存在せず、足切りラインが唯一の公式基準です。合格者530名の当社集計では、実質的な目安は理系で約9割(平均89.1〜92.1%)、文系で88%前後。理系は3年間、得点率82%未満の合格者がゼロです。

東大理三は共通テスト何割必要ですか?

理三単独の公式基準はありませんが、合格最低点(2026年度346.09点)が理一・理二より40点以上高いことを踏まえると、共通テストで9割を下回った分を二次で埋める余裕はほぼありません。9割超を確実に取った上で二次に臨むのが現実的な水準です。

共通テスト何割で東大に合格できますか?

当社集計では理系合格者の平均が89.1〜92.1%、文系が87.7〜89.8%です。文系には72.6%からの文一合格例(2026年度)があるため二次逆転の可能性はありますが、理系で82%を下回った合格例は3年間ありません。

東大の足切り点はいくつですか?

足切りラインは志願者数と共通テストの平均点によって毎年・科類ごとに大きく変動し、実施されない科類・年度もあるため、断定的な点数は言えません。仕組みと考え方は足切りの解説記事をご覧ください。

共通テストの圧縮配点の計算方法は?

素点(1000点満点)×110/1000で110点満点に換算します(2024年度は900点満点からの換算)。例えば素点880点なら96.8点です。

データの出典と注記

開示得点データは、ウェブサイト上で公開されている2024〜2026年度の東大合格者530名の本人申告開示得点を、イエナアカデミーが独自に収集・集計したものです(開示未記載30名を除くn=500)。合格最低点は東京大学公表値。


東大対策はイエナアカデミーへ

イエナアカデミーは、合格者データに基づいて「共通テストと二次のどちらで、どの科目で何点積み上げるか」から逆算して設計する個別指導塾です。共テ9割が前提の時代の学習計画を、オンラインで一人ひとりに合わせて組み立てます。

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