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東大の共通テスト圧縮計算は、素点(1000点満点)×110/1000=素点×0.11 で110点満点に換算するだけの、とてもシンプルな式です。たとえば素点900点なら、圧縮後は99.0点になります。
この記事では、圧縮計算のやり方と得点早見表を示したうえで、東大合格者530名の開示得点データから「これほど圧縮されるのに、なぜ理系は共テ9割が前提と言われるのか」までを解説します。
東大の共通テスト圧縮配点の仕組み
東大の合否判定は総合550点満点で行われます。内訳は次の通りです。
| 区分 | 配点 | 総合点に占める割合 |
|---|---|---|
| 共通テスト(110点に圧縮) | 110点 | 20% |
| 二次試験(個別学力試験) | 440点 | 80% |
| 合計 | 550点 | 100% |
共通テストは素点1000点分の勝負が110点分に圧縮されるため、素点10点の差は総合点ではわずか1.1点の差になります。配点の8割を二次試験が占めるこの構造は、二次の学力を重視する趣旨とされます。
圧縮計算のやり方(換算式と具体例)
計算式は次の1行だけです。
共通テスト換算点 = 素点(1000点満点)× 110 ÷ 1000
具体例で確認しましょう。
- 素点900点(9割)の場合:900 × 110 ÷ 1000 = 99.0点
- 素点850点(85%)の場合:850 × 110 ÷ 1000 = 93.5点
この換算で小数点以下の得点が生じるため、東大の合格最低点は「2026年度理一303.39点」のように小数まで公表されます。
なお、共通テストが900点満点だった2024年度以前は「素点×110/900」で換算されていました。「情報Ⅰ」が加わり1000点満点となった2025年度以降は、上記の×110/1000が現行の式です。
圧縮後の得点早見表
| 素点(1000点満点) | 得点率 | 圧縮後(110点満点) |
|---|---|---|
| 800点 | 80% | 88.0点 |
| 820点 | 82% | 90.2点 |
| 850点 | 85% | 93.5点 |
| 880点 | 88% | 96.8点 |
| 900点 | 90% | 99.0点 |
| 920点 | 92% | 101.2点 |
| 950点 | 95% | 104.5点 |
9割(900点)と8割(800点)の差は素点で100点ありますが、圧縮後は11点差です。「たった11点」に見えるかもしれませんが、後述の通り、この11点は合否ラインの攻防では決して小さくありません。
圧縮されても共テ9割が前提になる理由(合格者データ)
東大合格者530名の開示得点をイエナアカデミーが独自集計したところ、合格者の共通テスト得点率は次のようになっています。
| 年度 | 理系合格者の平均 | 文系合格者の平均 |
|---|---|---|
| 2024 | 90.6%(815.8/900) | 88.4%(795.6/900) |
| 2025 | 92.1%(921.0/1000) | 89.8%(898.0/1000) |
| 2026 | 89.1%(890.5/1000) | 87.7%(877.1/1000) |
注目すべきは平均値そのものより分布の下限です。理系合格者には、3年間で共通テスト得点率82%未満がひとりもいません。「圧縮されるから共テは軽くていい」という戦略を取った理系合格者は、データ上ほぼ存在しないのです。一方、文系は2026年度に72.6%からの文一合格例があり、二次での逆転余地が理系より大きいことがわかります。
11点差が重い理由も、開示データで説明できます。2026年度サンプルでは、平均的な合格者と合格最低点の差は総合550点満点で+17〜43点(3〜8%)しかありません。合否がこの幅の中で決まる入試において、共テ9割と8割の差である11点は、二次の大問1つ分に相当する重みを持ちます。科類別の最低点は東大合格最低点【2024〜2026】で、合格者の共テ平均の詳細は東大合格者の共通テスト平均点で確認できます。
圧縮配点を踏まえた東大入試の対策戦略
配点構造から導かれる対策の優先順位は明確です。
- 勉強時間の軸足は二次試験に置く。 総合点の80%は二次です。過去問演習や記述対策など、二次の勉強法を年間計画の中心に据えます。
- ただし理系は共テ9割を「前提条件」として扱う。 開示データが示す通り、理系は82%未満からの合格例が3年間ゼロです。共テ対策を直前期の12月以降に集中させるにしても、9割に届く基礎精度をそれまでに作っておく必要があります。
- 足切り(第一段階選抜)は共通テストのみで決まる。 圧縮換算は総合成績の計算に使われるもので、第一段階選抜は共通テストの得点のみで実施されます。仕組みと予想ラインは東大共通テスト足切りの仕組みと予想ラインにまとめています。
- 科類別に何点を目指すべきかは東大共通テストの目標点と東大共通テストボーダーの目安をあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
東大の共通テストの圧縮配点は?
共通テスト1000点満点が110点満点に圧縮され、二次試験440点と合わせた総合550点満点で合否が判定されます。換算式は「素点×110/1000」です。
東大理三の共通テストは圧縮されますか?
はい。圧縮のルールは理三を含む全科類で共通です。ただし理三は2026年度の公表合格最低点が346.09点、合格者平均(当社サンプル)が386.7点と全科類で最も高く、共通テストでも高い得点率が実質的な前提になります。
共通テスト何割で東大に合格できますか?
開示データ530名の集計では、理系合格者の平均は89〜92%で、82%未満の合格者は3年間ゼロでした。文系の平均は87〜90%ですが、2026年度には72.6%からの文一合格例もあります。理系は9割、文系は8割台後半が現実的な目安です。
足切りにも圧縮後の点数が使われますか?
いいえ。第一段階選抜(足切り)は共通テストの得点のみで実施され、110点への圧縮換算は最終合否を決める総合成績の計算に使われます。足切りラインは年度・科類で大きく変動するため、足切り解説記事で最新の考え方を確認してください。
データの出典と注記
開示得点データは、ウェブサイト上で公開されている2024〜2026年度の東大合格者530名の本人申告開示得点を、イエナアカデミーが独自に収集・集計したものです(開示未記載30名を除くn=500)。合格最低点は東京大学公表値。
共通テストと二次の得点設計はイエナアカデミーへ
イエナアカデミーは、開示得点データの分析に基づいて「共テで何点・二次のどの科目で何点」という得点設計から逆算する、オンライン対応の個別指導塾です。圧縮配点を踏まえた年間計画づくりも、無料相談で一緒に整理できます。
