東大共通テストの目標点の決め方|科類別に何割を目指すか

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東大志望者が共通テストの計画を立てるとき、必要なのは「合格者が何割取ったか」という実績データと、「では自分は何点を目標に置くか」という戦略設計の2つです。実績ボーダーのデータ(科類別の合格者得点率・足切りとの違い)は東大共通テストボーダーの目安にまとめています。この記事が扱うのは後者、つまり自分の目標点をどう設定するかです。東大合格者530名の開示得点をイエナアカデミーが独自集計したデータを根拠に、科類別・学年別の目標点の決め方を解説します。

目次

前提:実績データが示す「下限」(要点のみ)

目標点設定の出発点として、合格者の実績は次の3点だけ押さえれば十分です。

  • 理系合格者の共通テスト得点率は3年連続で平均9割前後(89.1〜92.1%)。そして3年間、82%未満の合格者は1人もいません
  • 文系の平均は88%前後。2026年度には72.6%からの文科一類合格例があり、二次逆転の余地は文系にのみ存在します。
  • 年度により平均は上下しますが、「理系9割・文系88%前後」という水準は3年間安定しています。

年度別・科類別の詳しい実績値は東大共通テストボーダーの目安を、合格最低点との関係は東大合格最低点【2024〜2026】をご覧ください。

ステップ1:科類から目標レンジを決める

実績の下限と平均から逆算すると、目標点の初期値は次のレンジになります。

志望得点率の目安1000点満点での目標点
理系(理一・理二)89〜92%890〜920点
理科三類9割以上を確保して臨むのが一般的とされる900点〜
文系(文一〜文三)88〜90%880〜900点

ポイントは、これを「取れたらいいな」の願望値ではなく、模試のたびに現在地と比較する基準線として使うことです。理系の下限が82%である以上、模試や本番で85%を下回る状態は、理系ではすでに危険信号と読むべきです。

ステップ2:二次の得点設計とセットで調整する

共通テストの素点(1000点満点)は110点満点に圧縮されます(素点×110/1000。計算手順は東大共通テスト圧縮計算のやり方へ)。共テの10点差は総合ではわずか1.1点差ですが、「だから適当でいい」とはなりません。目標点を調整する際は、次の3点を織り込んでください。

  • 第一段階選抜(足切り)は共通テストの得点のみで行われるため、目標点には足切りの安全マージンを含める必要があります(足切りの仕組みと予想ライン)。
  • 合格最低点付近は1点差の勝負。2026年度は理一303.39点・理二305.00点と、科類間ですら2点未満の差でした。二次で稼げる見込みが小さいほど、共テ目標は高めに置くべきです。
  • 共テ得点力と二次得点力は連動する。理系で82%未満の合格者がゼロという事実は、共テの目標を独立に下げる選択肢が(理系には)実質ないことを意味します。

まとめると、理系は「9割」を固定目標とし、調整は上方向のみ。文系は二次の得意度に応じて88〜90%の範囲で置く、というのが実務的な決め方です。

ステップ3:学年・時期別に目標を分解する

最終目標が決まったら、時期別のマイルストーンに分解します。

  • 高1〜高3夏:共テ専用対策は不要。二次レベルの学力づくりがそのまま共テの土台になります。この時期の到達目安は高1・高2の共通テスト目安を基準線にしてください。
  • 高3秋以降:共テ特有の形式(時間制約・情報処理型の設問)への適応期間。過去問・予想問題で、目標点との差分を科目別に特定して埋めます。理科・社会・情報など知識系の抜けを埋めるのもこの時期です。
  • 直前期:9割の安定に固執しすぎないこと。二次で挽回可能な文系と、9割が前提の理系では、直前期に共テへ割く比重も変わります。

なお、直近3年の開示データでは二次の英語・数学の平均点が大きく下がる一方、理科(と国語)は上昇しています。共テの目標点は単独で決めるのではなく、「共テ9割を土台に、二次でどの科目で稼ぐか」という総合設計の一部として決めることが、いまの東大対策の核心です。

よくある質問(FAQ)

東大共通テストの目標点はどう決めればいいですか?

科類で初期値を決め(理系9割・文系88〜90%)、二次の得点力と足切りマージンで調整し、時期別のマイルストーンに分解する、の3ステップです。理系は下方修正の余地がほぼない(82%未満の合格者が3年間ゼロ)ため、実質的に「9割固定」と考えてください。

模試で目標点に届いていない場合、志望を見直すべきですか?

時期によります。高1・高2の模試の得点率は未習分野の影響が大きく、判断材料としては弱めです。高3秋以降に85%を安定して下回る場合(理系)は、失点源の科目を特定して集中的に埋める計画へ切り替え、それでも届かない場合に初めて出願戦略の検討材料になります。

文系でも9割を目標にすべきですか?

合格者平均は88%前後で、88〜90%が現実的な目標レンジです。二次に不安がある場合は90%側に寄せる価値がありますが、文系には二次逆転の余地があるため、共テに時間を注ぎすぎて二次対策を削るのは本末転倒です。

目標点は素点と圧縮後のどちらで管理すべきですか?

日常の管理は素点(得点率)で行い、出願・直前期の合否シミュレーションだけ圧縮後(110点満点)で行うのが実務的です。圧縮計算の手順は東大共通テスト圧縮計算のやり方にまとめています。

データの出典と注記

開示得点データは、ウェブサイト上で公開されている2024〜2026年度の東大合格者530名の本人申告開示得点を、イエナアカデミーが独自に収集・集計したものです(開示未記載30名を除くn=500)。合格最低点は東京大学公表値。


東大対策はイエナアカデミーへ

イエナアカデミーは、データに基づく東大対策を行うオンライン対応の個別指導塾です。共通テストと二次試験のバランスを含め、お子さまの現状から「どの科目で何点積み上げるか」を一緒に設計します。

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