JOIG(情報オリンピック女性部門)とは|対象・日程・対策を解説

JOIG(日本情報オリンピック女性部門)は、高校3年生以下の女性を対象にした、国内でも数少ない女子限定のプログラミングコンテストです。JOI(日本情報オリンピック)に参加登録すれば追加の手続きなしで自動的にエントリーされ、本選は例年1月に行われます。成績上位者はヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI)の日本代表候補にもなる、情報分野で実績を作れる大会です。

目次

JOIG(情報オリンピック女性部門)とは

JOIGは、一般社団法人情報オリンピック日本委員会が主催する、情報科学に取り組む女子中高生を対象にしたプログラミングコンテストです(公式サイト)。2021年に第1回が開催され、以降毎年実施されています。

出題や選考の枠組みは、本体大会である日本情報オリンピック(JOI)と共通する部分が多く、JOIの女性版という位置づけです。本選の成績上位者は、ヨーロッパ各国を中心に開催される女子限定の国際大会「EGOI(ヨーロッパ女子情報オリンピック)」の日本代表候補になります。EGOIは欧州以外の国からの参加も認められており、日本は初回から継続して代表を派遣しています。直近のEGOI2025では、日本代表選手全員がメダルを獲得するなど、着実に成果を残しています。

科学オリンピック全般の中でも、情報分野は他分野に比べて女子の参加割合が低い傾向が指摘されています。JOIGは、こうした状況を踏まえて女子生徒が挑戦しやすい場を用意する目的で新設された大会です。

参加資格と参加方法

JOIGの対象は、本選の時点で高校3年生以下の女性です。学年の下限は設けられておらず、中学生・小学生の参加も可能です。

参加方法はシンプルで、JOIに参加登録した女性は、追加の手続きなしで自動的にJOIGにもエントリーされます。一次予選(ステップ1)はJOIの一次予選と共通の課題を使うため、JOIとJOIGを別々に申し込む必要はありません。本選に進出する場合のみ、JOI本選と同様に別途参加申込の手続きが必要になります。

日程【2026年度】

2026年度(JOI/JOIG 2026/2027)は、2026年7月1日から参加受付が始まりました。例年の流れとしては、一次予選が9〜11月ごろにオンラインで複数回実施され、本選は1月に行われます。

年度によって具体的な申込締切や実施日は変わるため、最新の日程は必ず公式サイト(情報オリンピック日本委員会)で確認してください

試験内容

JOIGのステップ1(一次予選)は、JOIの一次予選と共通の課題を使って実施されます。与えられた課題を解くプログラムを作成する実装形式で、予選段階ではPythonなど複数のプログラミング言語から選べるのが特徴です。本選以降はC++(C++20)のみが使用可能になります。

出題内容は、基礎的なアルゴリズムとデータ構造の理解を問う問題が中心です。運営基盤・出題傾向がJOIと共通しているため、JOIの対策がそのままJOIGの対策になるという関係にあります。

なぜ女子部門があるのか

情報科学の分野は、数学や物理など他の科学オリンピックと比べても、女子生徒の参加割合が低い傾向にあるとされています。これは能力の差ではなく、身近にロールモデルが少ないことや、挑戦する機会・きっかけの偏りによるところが大きいと指摘されています。

JOIGは、こうしたギャップを踏まえて、女子生徒が同世代の女子と競い合いながら実績を積める場を用意する目的で設けられました。国際大会のEGOIも同じ考え方から生まれた女子限定大会であり、JOIGはその国内選抜を兼ねる大会として機能しています。挑戦した経験そのものが、進路選択やその後の学習の後押しになるという意義があります。

対策・勉強法

JOIGの出題傾向はJOIと共通しているため、対策の進め方も基本的に同じです。

  • まずは公式サイトで公開されている過去問(JOI・JOIG双方)を解き、出題形式と自分の実力の差を確認する
  • 基礎的なアルゴリズムとデータ構造を、参考書やオンライン学習教材で体系的に学ぶ
  • AtCoderなどのオンラインジャッジで、実際にコードを書いて提出する演習を積む
  • JOI入門講座など、初心者向けの公式学習コンテンツも活用する

プログラミング未経験からでも、一次予選は基礎的な内容から出題されるため挑戦は可能です。継続的にコードを書く習慣をつけることが、上達の近道になります。

大学入試・進路での活かし方

情報オリンピックの実績を、総合型選抜や学校推薦型選抜の出願資格・評価要素に取り入れる大学は、近年増える傾向にあります。本選出場や上位入賞という結果だけでなく、対策に取り組んだ過程そのものが探究活動の実績として、調査書や志望理由書の材料になります。

JOIGは女子限定という文脈があるため、理系・情報分野への挑戦を具体的なエピソードとして語りやすいのも特徴です。進学先の出願要件は大学・学部によって異なるため、志望校が決まっている場合は募集要項で個別に確認することをおすすめします。

よくある質問

Q. 中学生・小学生でも参加できますか?

A. 参加できます。対象は「高校3年生以下の女性」で、学年の下限は設けられていません。

Q. プログラミング未経験でも挑戦できますか?

A. 一次予選は基礎的な内容から出題されるため、初めてでも挑戦は可能です。JOI入門講座などの公式学習コンテンツも用意されています。ただし本選レベルではアルゴリズムの実装力が問われるため、事前の学習が重要です。

Q. JOIとJOIGの両方に参加することになりますか?

A. JOIGはJOI参加登録者(女性)が自動的にエントリーされる仕組みのため、実質的にはJOIの参加者としての立場とJOIGの参加者としての立場を両方持つことになります。成績次第では、JOI側の選考ステップに進むことも可能です。

まとめ

JOIG(日本情報オリンピック女性部門)は、高校3年生以下の女性を対象にした情報分野のコンテストです。JOIへの参加登録だけで自動的にエントリーされ、本選は例年1月に実施、成績上位者はEGOI(ヨーロッパ女子情報オリンピック)の日本代表候補にもなります。対策はJOIと共通しているため、まずは公式サイトの過去問から手をつけてみてください。

情報オリンピックをはじめとする科学オリンピック全般については、科学オリンピック一覧【2026年度】全14大会まとめもあわせてご覧ください。イエナアカデミーでは、こうした挑戦を支える理数・情報分野の学習設計も行っています。大学受験を見据えた学習の進め方は大学受験対策ガイド、個別の相談は無料学習相談をご利用ください。

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