不定詞の3用法|名詞的・形容詞的・副詞的の見分け方をわかりやすく

to 不定詞〈to + 動詞の原形〉は、ひとまとまりで名詞・形容詞・副詞の働きをします。この「3つの働き」を 不定詞の3用法(名詞的・形容詞的・副詞的) と呼びます。

この記事では、3用法の意味と見分け方を早見表と例文で整理し、副詞的用法の5パターンや、東大・難関大で問われる tough 構文と形式主語構文の見分けまでわかりやすく解説します。否定は not to do の語順です。

✅ この記事でわかること

  • 不定詞の3用法(名詞的・形容詞的・副詞的)の早見表
  • 各用法の意味・働きと訳し方
  • 副詞的用法の5パターン(目的・感情の原因・判断の根拠・結果・形容詞の限定)
  • tough 構文と形式主語構文の見分け(つまずきポイント)

目次

不定詞の3用法とは?(早見表)

まず全体像を早見表でつかみましょう。同じ〈to + 原形〉でも、文の中で 何の働きをしているか で3つに分かれます。

用法意味働き
名詞的用法〜すること主語・目的語・補語になるTo play tennis is fun.
形容詞的用法〜するための/〜すべき名詞を後ろから修飾するplaces to visit
副詞的用法〜するために など動詞・形容詞などを修飾するglad to see you

以下、それぞれ詳しく見ていきます。


名詞的用法「〜すること」

名詞的用法(nominal use) は「〜すること」の意味で、名詞と同じく 主語・目的語・補語 になります。主語のときは単数扱いです。

(1) To play tennis with you is fun.(君とテニスをするのは楽しい。)

主語が長いときは、仮主語 it で書きかえることが多くなります。

It is fun to play tennis with you.(君とテニスをするのは楽しい。)

to 不定詞を目的語にとる動詞

want・hope・decide・promise・expect など、いわゆる「未来志向」の動詞は to 不定詞を目的語にとります。

He promised to tell the truth.(彼は真実を話すと約束した。)

頻出構文:All you have to do is (to) 〜

あなたは〜しさえすればよい」を表す頻出構文です。

All (that) you have to do is (to) study English.(あなたは英語を勉強しさえすればよい。)


形容詞的用法「〜するための/〜すべき」

形容詞的用法(adjectival use) は「〜するための/〜すべき」の意味で、名詞を後ろから修飾します。修飾される名詞と to 不定詞の関係によって、次の3つに分類できます。

関係意味
V–O(動詞–目的語)places to visit訪れるべき場所
S–V(主語–動詞)the first student to answer答えた最初の生徒
同格the way to learn学ぶ方法

「同格」は、名詞の内容そのものを不定詞が言い換えるタイプです。

(2) She didn’t keep her promise to call me.(彼女は電話するという約束を守らなかった。)


副詞的用法(目的・感情の原因・判断の根拠・結果・限定)

副詞的用法(adverbial use) は、動詞や形容詞などを修飾します。次の5パターンを、目印とセットで覚えましょう。

用法意味目印
目的〜するためにin order to / so as to
感情の原因〜して(うれしい等)glad / sad / surprised to
判断の根拠〜するなんてmust be crazy to …
結果…して(その結果)〜only to / never to
形容詞の限定〜するのが/にはeasy to read

結果」の用法は、うしろから訳し上げず「…して、その結果〜」と前から訳すのがポイントです。

(3) He worked hard, only to fail.(彼は懸命に努力したが、結局失敗した。)(結果)

(4) She left her hometown, never to return.(彼女は故郷を去り、二度と戻らなかった。)(結果)

同じく前から訳す結果用法に、grow up to be …(成長して〜になる)、live to be …(〜歳まで生きる)などがあります。

形容詞の限定」は、形容詞の意味を「どの点で」かに絞り込む用法です。

(5) This book is easy to read.(= It is easy to read this book.)(この本は読みやすい。)(形容詞の限定)


つまずきポイント:tough構文と形式主語構文の見分け

上の「形容詞の限定」(easy to read)は、構文としては tough 構文(目的語の繰り上げ) と呼ばれます。easy / hard / difficult / impossible などの形容詞で使われます。

(6) This problem is difficult to solve without a computer.(この問題は、コンピューターなしでは解くのが難しい。)

(7) Such a question is hard to answer in a single word.(そのような問いは一言で答えるのが難しい。)

ここで、形が似ている 形式主語構文(Unit30) との見分けが東大・難関大で狙われます。

  • 本来 It is easy to read this book. の不定詞の目的語(this book)を主語に繰り上げた形が、This book is easy to read. です。
  • 繰り上げた主語は、不定詞の意味上の目的語にあたります。よって文末の不定詞は目的語が欠けた形になります(easy to read △/hard to deal with △)。
  • この「目的語の欠落」が、目的語の欠けない形式主語構文との見分けの決め手です。

ミニ確認問題

問題(クリックで解答)

下線部(太字部分)の用法(名詞/形容詞/副詞)を答え、訳しなさい。

  • I have no time to watch TV.(用法:  )
  • He grew up to be a musician.(用法:  )
  • Her dream is to be a teacher.(用法:  )

解答

  • 形容詞(テレビを見る時間がない)/ 2. 副詞・結果(成長して音楽家になった)/ 3. 名詞・補語(夢は教師になること)

まとめ

  • 不定詞の3用法は、文中の働きで見分ける(名詞=主語/目的語/補語、形容詞=名詞を後置修飾、副詞=動詞・形容詞を修飾)
  • 名詞的用法は「〜すること」。長い主語は仮主語 it に書きかえる
  • 形容詞的用法は名詞を後ろから修飾し、V–O/S–V/同格に分類できる
  • 副詞的用法は目的・感情の原因・判断の根拠・結果・形容詞の限定の5パターン。結果は前から訳す
  • tough 構文は文末の不定詞に目的語が欠けるのが、形式主語構文との見分け

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