「彼が渡るのを見た」「彼を行かせた」——このように〈だれかが〜するのを見る/させる〉を表すのが、知覚動詞(see, hear など)と使役動詞(make, have, let)です。どちらも第5文型 SVOC をとり、補語 C に原形不定詞・現在分詞・過去分詞のいずれが入るかが最大のポイントになります。
この記事では、知覚動詞・使役動詞の形を一覧表で整理したうえで、SVOC と原形不定詞の使い分けを例文でわかりやすく解説します。
✅ この記事でわかること
- 知覚動詞・使役動詞のSVOC 早見表(補語の形と意味)
- 知覚動詞:原形・-ing・過去分詞で意味がどう変わるか
- make / have / let / get の使い分け(get だけ to 不定詞)
- have / get + O + 過去分詞(〜してもらう/〜される)
知覚動詞・使役動詞の一覧(SVOC 早見表)
まずは全体像から。知覚動詞・使役動詞は、いずれも S+V+O+C の形をとり、補語 C の形で意味が決まります。
| 動詞グループ | 形 | 補語(C)の形 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 知覚動詞(see, hear…) | V + O + 原形 | 原形不定詞 | Oが〜する(一部始終)のを見る/聞く |
| 知覚動詞 | V + O + -ing | 現在分詞 | Oが〜している(途中)のを見る |
| 知覚動詞 | V + O + 過去分詞 | 過去分詞 | Oが〜されるのを見る/聞く |
| make / have / let | V + O + 原形 | 原形不定詞 | 〜させる/してもらう/許す |
| get | V + O + to do | to 不定詞 | (説得して)〜させる |
| have / get + O + 過去分詞 | V + O + 過去分詞 | 過去分詞 | 〜してもらう/〜される |
以下、それぞれ詳しく見ていきます。
知覚動詞(see・hear など)|補語の形で意味が変わる
知覚動詞は see, watch, hear, feel, notice, find など。補語の形によって「一部始終/途中/される」のニュアンスが変わります。
| 形 | 意味 |
|---|---|
| 知覚動詞 + O + 原形 | Oが〜する(一部始終)のを見る等 |
| 知覚動詞 + O + -ing | Oが〜している(途中)のを見る等 |
| 知覚動詞 + O + 過去分詞 | Oが〜されるのを見る等 |
(1) I saw him cross the street.(彼が通りを渡る(のを最後まで)のを見た。)
(2) I saw him crossing the street.(彼が通りを渡っている途中を見た。)
(3) I heard my name called.(名前が呼ばれるのを聞いた。)
受動態に注意。 原形不定詞は受動態にすると to 不定詞に変わります。
He was seen to cross the street.(彼が通りを渡るのを見られた。)
使役動詞の使い分け(make・have・let・get)
「〜させる」を表す使役動詞は、強制の度合いでニュアンスが異なります。補語の形にも注意が必要です。
| 動詞 | ニュアンス | 補語 |
|---|---|---|
| make | 強制的に〜させる | 原形 |
| have | (業務として)〜してもらう | 原形 |
| let | 〜するのを許す | 原形 |
| get | (説得して)〜させる | to 不定詞 |
(4) I made him go there. / I got him to stop smoking.(彼をそこへ行かせた/彼にタバコをやめさせた。)
make / have / let は原形ですが、get だけは to 不定詞をとります。また、make の受動態も原形→to に変わります。
He was made to go.(彼は行かされた。)
have / get + O + 過去分詞(〜してもらう・〜される)
〈have / get + O + 過去分詞〉は2つの意味をもち、文脈で判断します。
| 意味 | 例 |
|---|---|
| ①依頼・使役 | I had my hair cut.(切ってもらった) |
| ②被害・受け身 | I had my wallet stolen.(盗まれた) |
(5) He had his car repaired.(彼は車を修理してもらった。=依頼)
補語が過去分詞になる形では、次の慣用表現も押さえておきましょう。どちらも〈make + O + 過去分詞〉の形です。
- make oneself understood(自分の考えを伝える)
- make oneself heard(声を届かせる)
つまずきポイント:原形/to 不定詞/過去分詞の判断
この単元でミスが集中するのは、補語の形の選択です。次の3点を必ず区別しましょう。
- 受動態にすると原形は to 不定詞に変わる:知覚動詞・make はどちらも `He was seen to cross` / `He was made to go` のように、受動態では to が復活します。
- 使役の原形/to は動詞で決まる:make・have・let は原形、get だけto 不定詞。「get=to」とセットで覚えるのが近道です。
- have O done は「してもらう」か「される」か:`I had my hair cut`(依頼)と `I had my wallet stolen`(被害)は、同じ形でも文脈で意味が真逆になります。
ミニ確認問題
問題(クリックで解答)
( )内を適切な形にしなさい。
- I saw him (enter) the room.(一部始終)→( )
- She made me (wait) for an hour. →( )
- I got him (clean) the room. →( )
- He had his bike (steal).(盗まれた)→( )
解答
- enter(知覚動詞+O+原形) / 2. wait(make+O+原形) / 3. to clean(get+O+to 不定詞) / 4. stolen(have+O+過去分詞=被害)
まとめ
- 知覚動詞・使役動詞はいずれも第5文型 SVOCをとり、補語の形が意味を決める
- 知覚動詞は 原形(一部始終)/-ing(途中)/過去分詞(される) で使い分ける
- 使役の make・have・let は原形、get だけ to 不定詞
- 原形不定詞は受動態にすると to 不定詞に変わる(He was made to go.)
- have / get + O + 過去分詞は「①〜してもらう/②〜される」の2つの意味
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