誰かの発言を伝えるには、発言をそのまま引用する直接話法と、伝達者の言葉に変換して伝える間接話法の2つがあります。
この記事では、話法の転換(直接話法→間接話法)のルールを、伝達動詞・代名詞・時制・副詞の4つの視点で早見表に整理し、平叙文・疑問文・命令文の変え方まで例文でわかりやすく解説します。
✅ この記事でわかること
- 直接話法と間接話法の違い(ひと目でわかる早見表)
- 転換の4つの基本ルール(伝達動詞・代名詞・時制・指示語)
- 平叙文・疑問文・命令文それぞれの変え方
- say と tell の使い分け・時制の一致などのつまずきポイント
直接話法と間接話法の違い(早わかり)
まずは全体像から。同じ内容でも、引用符でそのまま伝えるか、伝達者の言葉に変換するかで形が変わります。
| 直接話法 | 間接話法 | |
|---|---|---|
| 特徴 | 発言をそのまま引用する(” ” で囲む) | 伝達者の言葉に変換する |
| 例 | He said to me, “I have a dog.” | He told me that he had a dog. |
上の例のように、間接話法では伝達動詞・代名詞・時制などが連動して変わります。この「連動」を整理したのが次の4つのルールです。
転換の4つの基本ルール(早見表)
話法の転換では、次の4項目を同時に調整します。
| 項目 | 変化 |
|---|---|
| 伝達動詞 | 文の種類に応じて say / tell / ask などを使い分ける |
| 代名詞 | 伝達者の視点に変える |
| 時制 | 時制の一致(現在→過去、過去→過去完了) |
| 指示語 | this → that、these → those |
以下、平叙文・疑問文・命令文の順に、具体的な変え方を見ていきます。
平叙文の転換|that 節で表す
平叙文は that 節で表します。伝達動詞は say または tell を使いますが、say は人を目的語に取れない(say to 人)のに対し、tell は取れる(tell 人 that)点に注意します。
(1) He said to me, “I have a dog.” → He told me that he had a dog.(彼は私に犬を飼っていると言った。)
もとの発言 `I have a dog` が、代名詞 `I → he`、時制 `have → had`(時制の一致)と変化しているのがポイントです。
疑問文の転換|ask + 間接疑問の語順
疑問文は ask を使い、間接疑問文の語順(S+V)にします。疑問詞があればそのまま使い、なければ if / whether を補います。
(2) He said, “Where do you live?” → He asked me where I lived.(彼はどこに住んでいるか尋ねた。)
(3) He said, “Are you ready?” → He asked me if I was ready.(彼は準備ができているか尋ねた。)
(2) は疑問詞 where をそのまま使い、語順を `where I lived`(S+V)に。(3) は疑問詞がないので if を補っています。
命令文の転換|tell / ask + 人 + to do
命令文は tell(命令)/ ask(依頼)+ 人 + to do に変換します。否定命令は not to do。`Let’s 〜` は suggest で表します。
(4) She said to me, “Don’t use my pen.” → She told me not to use her pen.(彼女は私にペンを使うなと言った。)
(5) He said, “Let’s start.” → He suggested starting.(彼は始めようと提案した。)
(4) の否定命令は `not to use`、(5) の `Let’s 〜` は `suggest …ing` になる点をおさえましょう。
副詞の変化(早見表)
間接話法では、時や場所を表す副詞も「伝えている今」の視点に合わせて変化します。
| 直接 | 間接 | 直接 | 間接 |
|---|---|---|---|
| now | then | today | that day |
| yesterday | the day before | tomorrow | the next day |
| ago | before | here | there |
(6) He said, “I was busy yesterday.” → He said he had been busy the day before.(彼は前日忙しかったと言った。)
過去形 `was → had been`(過去→過去完了)、`yesterday → the day before` と、時制と副詞がそろって変化しています。
つまずきポイント:say と tell の使い分け・時制の一致
間接話法でミスが集中するのは、次の2点です。
① say と tell の使い分け
| 動詞 | 人を目的語に取れる? | 形 |
|---|---|---|
| say | 取れない | say to 人 |
| tell | 取れる | tell 人 that … |
「彼は私に言った」を間接話法にするなら、`He told me that …` は正しく、`He said me that …` は誤りです。
② 時制の一致
伝達動詞が過去のとき、that 節の中の時制もひとつ後ろにずれます。現在→過去、過去→過去完了が基本です((1) の have→had、(6) の was→had been)。
ミニ確認問題
問題(クリックで解答)
次の直接話法を間接話法に転換しなさい。
- She said to me, “Do you know him?” →( )
- He said to her, “Please open the door.” →( )
- She said, “I am busy now.” →( )
解答
- She asked me if I knew him.(疑問詞なし → if を補い、S+Vの語順)
- He asked her to open the door.(依頼の命令文 → ask 人 to do)
- She said that she was busy then.(時制の一致 am→was、now→then)
まとめ
- 話法には、発言をそのまま引用する直接話法と、伝達者の言葉に変換する間接話法がある
- 転換では伝達動詞・代名詞・時制・指示語の4項目を同時に調整する
- 平叙文は that 節、疑問文は ask + 間接疑問(if/whether)、命令文は tell / ask + 人 + to do
- say は人を目的語に取れず、tell は取れる/時制は現在→過去・過去→過去完了とずらす
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