2026年度(令和8年度)の大学入学共通テスト「英語(リーディング)」本試験について、第1問から第8問まで、設問1問ずつ(解答番号1〜44)を根拠つきで解説します。正解の選択肢がなぜ正しいのか、そして紛らわしい選択肢がなぜ誤りなのかを、本文の該当箇所を引用しながら丁寧に説明していきます。
この年度のリーディングは100点満点で、平均点は62.81点でした(大学入試センター発表の数値。本記事では所与の数値として扱います)。全体としては「事実(fact)と意見(opinion)の区別」「複数の話者の主張の対比」「図表と本文の照合」「物語の時系列整理」といった、近年の共通テストで繰り返し問われる力が今年も中心でした。単語の難易度が高いわけではなく、本文のどこに根拠があるかを素早く特定し、選択肢の言い換えを見抜けるかが得点差の分かれ目です。
配点は、第1問(6点)・第2問(12点)・第3問(9点)・第4問(12点)・第5問(16点)・第6問(12点)・第7問(16点)・第8問(17点)の計100点です。以下、大問ごとに「出典・場面設定・配点」をまとめてから、各設問を解説します。
※本文の英文は、著作権に配慮して要点の引用にとどめています。手元に問題冊子を用意して読み合わせることをおすすめします。問題PDFは記事末尾のリンクから確認できます。
第1問(配点6点)|ダンス部の衣装をめぐるメッセージのやり取り
場面設定:あなたは国際的なダンス部に所属し、来月のダンスコンテストで着る衣装について、部員(Pat・Jessie・Val)とテキストメッセージを交換しています。曲がスコットランドのバグパイプで始まり、途中でヒップホップに変わる、という設定がカギです。配点は各2点×3問。
問1(解答番号1)|正解 ③ / 配点2点
設問の要約:ダンサーの「安全(safety)」を心配しているのは誰と誰か。
正解の根拠:安全面への懸念を口にしているのは Pat と Val の2人です。Pat は「Our dance has jumping and twisting, so necklaces might be dangerous.(ジャンプやひねりがあるからネックレスは危険かも)」と述べています。Val は「sunglasses might make it hard to see. We might fall off the stage.(サングラスは視界を妨げて、ステージから落ちるかも)」と発言しています。どちらも「ケガ・危険」に触れているので、③ Pat and Val が正解です。
誤答の理由:Jessie は「necklaces のようなアクセサリーを付けよう」と提案した側で、安全の心配はしていません。したがって Jessie を含む①②は不適。④の instructor(指導者)は本文では発言しておらず、安全を心配する描写もありません。「アクセサリーを提案した人=Jessie」と「危険だと指摘した人=Pat・Val」を混同しないことがポイントです。
問2(解答番号2)|正解 ① / 配点2点
設問の要約:Val の提案によれば、演技の後半(second half)で衣装はどう見えるか。イラスト①〜④から選ぶ。
正解の根拠:Val は Jessie の「曲に合わせて見た目を変える」案に賛成したうえで、「Right before the hip-hop part starts, we could take off the check shirts to show black tank tops inside.(ヒップホップが始まる直前にチェックシャツを脱いで、中の黒いタンクトップを見せよう)」と述べています。後半=ヒップホップ部分なので、チェックシャツを脱いだ黒タンクトップ姿になります。ネックレスは「危険」として却下、サングラスも「見えにくい」と却下されているため、アクセサリーは付けません。よってタンクトップだけの姿である①が正解です。
誤答の理由:②はチェックシャツ+ネックレス、③はチェックシャツを着たまま、④はサングラス着用です。いずれも「シャツを脱ぐ」「アクセサリーは付けない」という Val の最終案と矛盾します。前半(バグパイプ)ではチェックシャツを着る案なので、「前半」と「後半」を取り違えると③を選びやすい点に注意してください。
問3(解答番号3)|正解 ② / 配点2点
設問の要約:メッセージによれば、チームは明日おそらく最初に何をするか。
正解の根拠:最後のあなた(You)の発言に「Let’s not forget to talk with our instructor before we make the final decision about what costumes to buy. She said she’s available before rehearsal tomorrow.(何を買うか最終決定する前に指導者と話すのを忘れずに。明日リハーサル前なら空いていると言っていた)」とあります。買う前に指導者に相談する、という順序なので、最初にすることは② Consult with the instructor(指導者に相談する)です。
誤答の理由:①Buy the dance clothes(衣装を買う)は「最終決定の後」なので最初ではありません。③Decide on the program、④Rehearse the dance routine は本文に「最初にやる」と読める根拠がありません。「before(〜する前に)」という前後関係を示す語に印を付けて読むと、順序問題は正確に解けます。
第2問(配点12点)|大学寮の満足度調査と入居者コメント
場面設定:あなたはイギリスの大学に入学予定で、キャンパス内の寮を検討中。大学当局(University Administration)が公開した入居者アンケートの結果と、その下に付いた入居者(Naoki・Helga)のコメントを読みます。配点は各3点×4問。「事実」と「意見」を区別する設問(問1)が含まれる点が第2問の定番です。
問1(解答番号4)|正解 ① / 配点3点
設問の要約:大学当局の「意見(opinion)」を最もよく表すのはどれか。
正解の根拠:当局は回答率について「Although this response rate is not perfect, we believe it is sufficient for the results to be trusted.(回答率は完璧ではないが、結果を信頼するのに十分だと考える)」と述べています。「we believe(私たちは〜と考える)」は主観的判断=意見です。この内容を言い換えた① The findings are reliable because enough residents responded.(十分な入居者が回答したので調査結果は信頼できる)が正解です。
誤答の理由:②「2026年に報告されている」は日付という事実であって意見ではありません。③「学生はもっと健康的な生活をすべき」は当局が述べていない内容です。④「調査は毎年実施」は事実の記述であるうえ、本文は「every two years(2年ごと)」なので内容自体も誤りです。「opinion を選べ」という設問では、fact の選択肢(数値・日付・実施頻度など)を機械的に外すのが鉄則です。
問2(解答番号5)|正解 ③ / 配点3点
設問の要約:当局の報告によれば正しいものはどれか。
正解の根拠:本文に「only 45% of respondents said that the food was healthy. This was a drop of eight percentage points from the previous survey.(食事が健康的だと答えたのは45%のみ。前回調査から8ポイント低下)」とあります。これを言い換えた③ The percentage of respondents saying the food was healthy declined.(食事が健康的だと答えた割合は減少した)が正解です。
誤答の理由:①「食事がおいしくないと答えた人が多数」は誤り。73%が「meals were delicious」と答えています。②「大多数が不満だった」も誤りで、90%超が満足しています。④「治安が良いと感じた割合が低下」は逆で、安全と感じた割合は「up five percentage points(5ポイント上昇)」しています。数値の「上がった/下がった」を取り違えないことが重要です。healthy(健康的=45%で低下)と delicious(おいしい=73%)を混同しないよう、項目ごとに数字を押さえましょう。
問3(解答番号6)|正解 ④ / 配点3点
設問の要約:Naoki のコメントを最もよく反映するのはどれか。
正解の根拠:Naoki は「It was a good choice because I made lasting friends of my own age.(同年代の長く続く友人ができたので、良い選択だった)」と述べ、寮を選んだ決断に満足しています。よって④ He was satisfied with his decision to stay in campus accommodation.が正解です。
誤答の理由:①「大半の日本人はホームステイを避けると考えていた」は誤り。Naoki は「Most Japanese students tend to choose a homestay(大半はホームステイを選ぶ傾向)」と述べています。②「地元レストランの配達を嫌っていた」も逆で、「an excellent alternative(素晴らしい代替手段)」と評価しています。③「友人関係の強さを疑っていた」も「lasting friends」と矛盾します。ネガティブ語(dislike, doubt, avoid)を含む選択肢は、本文がポジティブに述べている場合の典型的なひっかけです。
問4(解答番号7)|正解 ② / 配点3点
設問の要約:Helga のコメントに基づくと、寮について何が言えるか。
正解の根拠:Helga は「lively parties and loud voices might put your exam results in danger.(にぎやかなパーティーや騒がしい声が、試験の結果を危うくするかも)」と述べています。これは騒音が勉強の妨げになりうる、という指摘なので、② Noise there might interfere with your studies.(そこの騒音は勉強の妨げになるかもしれない)が正解です。
誤答の理由:①「快適な共用スペースがある」は誤り。Helga は「the chairs in the shared meeting places will hurt your back(共用スペースの椅子は腰を痛める)」と否定的に述べています。③「食事の量が少なすぎる」は誤りで、彼女は「I could eat as much as I liked(好きなだけ食べられた)」と食事を高く評価しています。④「治安が入居者にとって強み」も誤りで、彼女の最大の懸念は「non-residents could freely come and go(部外者が自由に出入りできる)」という治安面でした。一人のコメントの中に良い点と悪い点が混在しているので、設問がどちらを問うているか(ここでは can be said=総合的に言えること)を見極めましょう。
第3問(配点9点)|短編物語 “The Bug Cup”
場面設定:英語の授業で読むよう指示された短編小説。「私(author)」は思考や感情をコントロールする方法を学ぶワークショップに参加。瞑想中に虫が近づき、指導者(instructor)がカップとはがきで虫を捕まえて窓から逃がす様子から、大切なことを学ぶ物語です。配点は問1が3点、問2が3点(全問正解のみ)、問3が3点。
問1(解答番号8)|正解 ② / 配点3点
設問の要約:筆者がワークショップに参加した理由は何か。
正解の根拠:本文に「My father had recommended it to me.(父が私に勧めてくれた)」とあります。父は家族の一員なので、② a family member suggested it(家族の一員が勧めた)が正解です。
誤答の理由:①「同級生が勧めた」は誤り。同級生(友人)は「came along to see if it could help him, too(自分にも効くか見るために一緒に来た)」だけです。③「父が申し込んだ」は誤りで、申し込んだのは筆者本人(「I had signed up for this special workshop」)。④「友人が良い成績を取った」は本文にありません。father を family member と言い換えられているかを見抜けるかがポイントです。
問2(解答番号9〜12)|正解 ②→③→⑤→① / 配点3点(全問正解のみ)
設問の要約:5つの選択肢のうち4つを選び、物語に登場した順に並べる。
正解の根拠:物語の流れは次の通りです。(1)瞑想中に「a faint buzzing sound(かすかな羽音)」に気づく→② The author was aware of an annoying noise.、(2)目を開けると「the bug flew off toward the instructor(虫が指導者の方へ飛んでいった)」→③ The insect flew away from the author.、(3)指導者がカップで虫を捕まえ、窓を開けて「let the insect fly out(逃がした)」→⑤ The instructor released the insect.、(4)最後に「I did learn something important(大切なことを学んだ)」→① The author learned a valuable lesson. よって順序は②→③→⑤→①です。
誤答(除外すべき選択肢)の理由:④ The instructor caught the bug in her hand.(指導者が手で虫を捕まえた)は誤り。指導者はカップ(a cup)とはがき(a postcard)を使って捕まえたのであって、手ではありません。この④を選んで入れてしまうと全体が崩れます。「素手で捕まえた」のか「道具で捕まえた」のかという細部の読み取りが、4つ選ぶ問題の急所です。
問3(解答番号13)|正解 ④ / 配点3点
設問の要約:筆者は指導者から、すべての生き物に対して「___」であることの大切さを学んだと考えられる。
正解の根拠:指導者は「Having a warm heart for all creatures is one of the keys to a peaceful mind.(すべての生き物に温かい心を持つことが、穏やかな心の鍵の一つ)」と述べています。「warm heart(温かい心)」を一語で言い換えると④ tender(優しい)です。
誤答の理由:② cruel(残酷な)は正反対。③ strict(厳しい)、① attractive(魅力的な)はいずれも「温かい心を持つ」という趣旨と関係がありません。虫を殺さず逃がした行動と「warm heart」という言葉から、tender を選びます。語彙 tender=「優しい・思いやりのある」を知っているかどうかが問われる、語彙寄りの設問です。
第4問(配点12点)|部誌の下書きと顧問のコメント
場面設定:あなたは英語部で、学校の「エコウィーク(廃棄物管理がテーマ)」を宣伝するオンライン部誌の下書きを書いています。本文中の下線部(1)〜(4)と、右側に並ぶ顧問(club supervisor)のコメント(1)〜(4)を照らし合わせて修正する、という「ライティングのプロセス」型問題です。配点は各3点×4問。
問1(解答番号14)|正解 ③ / 配点3点
設問の要約:コメント(1)「ポスターを作る目的は何か、説明を加えよ」に基づき、下線部の後に続ける最適な語句を選ぶ。
正解の根拠:本文はポスターについて「They will be posted on the school website after Eco Week so that students can keep in mind the importance of waste management.(エコウィーク後に学校サイトに掲載し、生徒が廃棄物管理の重要性を心に留められるように)」と述べています。目的は生徒の環境意識を高めることなので、③ to promote eco-friendly actions among students(生徒の間で環境に優しい行動を促すため)が正解です。
誤答の理由:①「新しい学校サイトの宣伝」、④「英語部員の勧誘」はどちらも廃棄物管理という記事全体のテーマから外れます。②「校内で最高の芸術家を発掘する」は、コンテストが「message and design(メッセージとデザイン)」で審査される点だけを拾った誤読で、目的(awareness=意識向上)とずれています。
問2(解答番号15)|正解 ③(=C) / 配点3点
設問の要約:コメント(2)「勝者の決め方を知りたい、加えよ」を踏まえ、下の一文「Pick up more garbage than other teams in an hour.(1時間で他チームより多くゴミを拾う)」を挿入する最適な場所(A〜D)を選ぶ。
正解の根拠:ゴミ拾いレースの手順は、「First, make a team of three. <A> Then, meet at the local seashore, and receive tools and bags. <B> Listen to the organizer explain the aim and rules of the race. <C> Join the closing ceremony to see if your team has won. <D>」という流れです。挿入文は実際にゴミを拾う競技内容なので、「ルール説明を聞いた後」かつ「閉会式に参加する前」に入るのが自然です。したがって<C>=③が正解です。
誤答の理由:<A>(チーム作りの直後)や<B>(道具受け取りの直後)では、まだルール説明前で早すぎます。<D>は閉会式の後になり、競技が終わってからゴミを拾うことになって矛盾します。挿入問題は「その文の前後にどんな内容が来るべきか」を考え、時間・因果の流れが崩れない位置を選ぶのがコツです。
問3(解答番号16)|正解 ① / 配点3点
設問の要約:コメント(3)「この文はここにうまく合わない、書き換えよ」に基づき、下線部「Making our own clothes is enjoyable.(自分の服を作るのは楽しい)」の代わりに最適な文を選ぶ。
正解の根拠:この段落はエコファッションショー、すなわち「古着を再利用する」活動を扱っています。廃棄物管理というテーマに沿うのは① This activity will help students to appreciate various ways of reusing old clothes.(この活動は、古着を再利用する様々な方法を生徒が理解する助けになる)です。「reusing(再利用)」がテーマと直結します。
誤答の理由:②「ファッション業界に古着の値下げを求めるよう促す」、④「古着を売るビジネススキルを高める機会になる」はどちらも「商売」の話でテーマ違い。③「used clothes より fast fashion の市場成長につながる」に至っては、環境保護と正反対の主張です。「楽しい」という主観的感想を、記事の主題(廃棄物管理・再利用)に沿った客観的意義に置き換える、という方向性を押さえましょう。
問4(解答番号17)|正解 ③ / 配点3点
設問の要約:コメント(4)「この部分は主張の要約になっていない、書き換えよ」を踏まえ、下線部「acquire recycling skills for(〜のためのリサイクル技術を身につける)」の代わりに最適な語句を選ぶ。
正解の根拠:この一文は結論部で「Through these Eco Week 2026 activities, we will be able to ___ waste management.」と締めくくる箇所です。記事全体の主張は「廃棄物管理への意識を高め、みんなで取り組もう」ということなので、③ get ourselves more involved in(私たち自身がより深く関わる)が最も主張を要約しています。
誤答の理由:①「〜に注力する創造的な芸術家になる」はファッションショーだけに寄った狭い内容。②「他校と協力する」はゴミ拾いレースの一側面のみ。④「もっと多くのゴミを集める方法を学ぶ」も一活動に限定され、記事全体の要約になりません。「recycling skills(リサイクル技術)」という具体的で狭い表現を、記事全体を包む「involvement(関与・参加)」へと広げるのが、要約=結論として正しい方向です。
第5問(配点16点)|図書館のチラシ・応募フォーム・返信メール
場面設定:あなたはイギリスに留学中。町の図書館で「ブックフェア(各国の絵本紹介)&ボランティア募集」のチラシを見つけ、絵本を推薦するオンラインフォームを送信し、後日図書館からメールを受け取ります。チラシ・フォーム(推薦4冊)・メールの3つの資料を横断的に照合します。配点は問1〜4が各3点、問5が4点(全問正解)。
問1(解答番号18)|正解 ③ / 配点3点
設問の要約:図書館のブックフェアの主な目的は何か。
正解の根拠:チラシに「to introduce picture books from various countries to Readburgh children(様々な国の絵本を Readburgh の子どもたちに紹介するため)」とあります。よって③ To familiarise children with stories from around the world(世界中の物語に子どもたちを親しませるため)が正解です。「various countries」を「around the world」と言い換えています。
誤答の理由:①「Readburgh の作家による絵本を展示」は誤りで、紹介するのは「様々な国」の絵本です(Readburgh は町の名前)。②「留学生に図書館の利用を促す」、④「幼稚園で外国の蔵書を推進する」はいずれもチラシの目的と一致しません。
問2(解答番号19)|正解 ④ / 配点3点
設問の要約:図書館のイベントについて正しいものはどれか。
正解の根拠:チラシに「If you volunteer, you will receive a book coupon.(ボランティアをすれば本のクーポンがもらえる)」とあります。これを言い換えた④ Volunteers will be given a thank-you gift.(ボランティアにはお礼の品が贈られる)が正解です。
誤答の理由:①「本は児童コーナーで展示」は誤りで、「exhibit books all week in the entrance hall(1週間、玄関ホールで展示)」です。②「朗読会は毎日開催」も誤りで、「on the final day(最終日)」のみ。③「フェアは1か月間」も誤りで、期間は「1 to 8 February(2月1〜8日)」=約1週間です。場所(玄関ホール)・日程(最終日/1週間)といった細部を、チラシの記述と一つずつ突き合わせましょう。
問3(解答番号20)|正解 ⑤(B and D) / 配点3点
設問の要約:あなたが推薦した4冊を最もよく表す組み合わせはどれか(A〜Dの記述の真偽を判定)。
推薦した4冊(フォームより):
- *Green Demon Blue Demon*(1990, £16, Pictures by Author)
- *Paint! Paint! Paint!*(2022, £8, Pictures by Author)
- *Panda Adventures*(2021, £10, Pictures by Kanako Maru)
- *The Cloud Prince*(1981, £19, Pictures by Author)
各記述の判定:
- A:全ての本に作者自身による絵がある → *Panda Adventures* は文が Maruo Maru、絵が Kanako Maru で別人。よってA は誤り。
- B:全ての本が予算基準を満たす → チラシの条件は「No book should cost more than £20」。£16・£8・£10・£19 はすべて £20 以下。B は正しい。
- C:全ての物語がハッピーエンド → *Panda Adventures* はパンダが動物園に連れ戻され「had me in tears(涙が出た)」とあり悲しい結末。*Green Demon Blue Demon* も「some are not(温かくない話もある)」。C は誤り。
- D:全ての物語に動物が登場する → Green Demon(demons and various animals)、Paint(cat=猫)、Panda(panda)、Cloud Prince(injured goat=ヤギ)。全て動物が登場。D は正しい。
したがって正しいのは B と D、正解は⑤です。
受験生がつまずきやすい点:A の「drawings by the writers(作者による絵)」を見落として①③を選びがちです。フォームの「Pictures by」欄が Author か別名かを1冊ずつ確認する必要があります。また C は、パンダの結末や「some are not」という一文を読み飛ばすと「全部ハッピーエンド」と誤認しやすいところです。
問4(解答番号21)|正解 ③(Panda Adventures) / 配点3点
設問の要約:あなたの推薦本のうち、フェアに含まれないのはどれか。
正解の根拠:返信メールに「Although one of your entries did not fit the target age range, your other titles are gratefully accepted(1冊は対象年齢に合わなかったが、他は受理した)」とあります。フェアの対象は「preschool children(未就学児)」です。*Panda Adventures* のコメントには「The story is long, so it is suitable for kids aged over ten.(話が長く、10歳以上向き)」とあり、対象年齢から外れます。よって③ Panda Adventuresが正解です。
誤答の理由:①*Green Demon Blue Demon* は「three and five years old(3〜5歳)向き」、②*Paint! Paint! Paint!* は「before they enter primary school(小学校入学前)」向け、④*The Cloud Prince* は「read to preschool children all over the world(世界中の未就学児に読まれている)」とあり、いずれも未就学児向けで問題ありません。「価格」ではなく「対象年齢(age range)」で外れる本を探す、という条件の読み替えがポイントです。
問5(解答番号22・23)|正解 ③・⑤ / 配点4点(全問正解のみ・順不同)
設問の要約:メールで図書館があなたにしてほしいと述べている2つのことは何か(順不同)。
正解の根拠:メール本文に2つの依頼があります。(1)「If you have an additional book recommendation, please email it to us.(追加の推薦があればメールで送ってほしい)」→⑤ Suggest another book title(別の本のタイトルを提案する)、(2)「As we are still short of volunteers for the last day, would you kindly reconsider?(最終日のボランティアがまだ不足しているので、再考してもらえないか)」→③ Participate in ‘Story Time'(『ストーリータイム』に参加する)。フォームで「Story Time の朗読者になるか?」に「No」と答えていたため、その再考を促しているわけです。よって③と⑤が正解です。
誤答の理由:①「友人にボランティアを頼む」、②「新しい絵本を買う」、④「フォームを再提出する」、⑥「本を1冊翻訳する」はいずれもメールの依頼内容ではありません。特に「翻訳」は、メールが「the titles have been translated into multiple languages(既に多言語に翻訳されている)」と事実として述べているだけで、あなたへの依頼ではない点に注意が必要です。
第6問(配点12点)|物語 “The Onigiri Shop” とアウトライン作成
場面設定:英語の授業で、この物語を発表用にアウトライン化する課題。社会人になった Mitsuki が、中学時代に通ったおにぎり店の老店主との思い出を回想します。老店主は無口だが、忘れた竹刀(shinai)を届けてくれたり、大会の日にこっそり鮭のおにぎりを追加してくれたりと、行動で優しさを示す人物です。配点は各3点×4問(問1・問2は全問正解のみ)。
問1(解答番号24・25)|正解 ①・④ / 配点3点(全問正解のみ・順不同)
設問の要約:「登場人物・設定」欄の老店主(Old man)を説明する最適な選択肢を2つ選ぶ。
正解の根拠:
- ① appeared unfriendly and sometimes seemed rude(無愛想で、時に失礼に見えた) → 「The old man never said much(老店主はあまり話さなかった)」、竹刀を渡した後も「He shut the door before Mitsuki could utter another word.(Mitsuki が言葉を発する前にドアを閉めた)」という描写に合致します。
- ④ practiced kendo when he was in his youth(若い頃に剣道をしていた) → 店の壁の「old black-and-white photo of a young man in kendo gear(剣道着姿の若い男性の白黒写真)」が、物語終盤で「He’s the man in the photo!(あの写真の人だ!)」と判明します。よって若い頃に剣道をしていたと分かります。
誤答の理由:② gifted two tuna-filled onigiri(ツナのおにぎりを2つ贈った)は誤り。実際に追加されたのは「salmon-filled(鮭)」で、通常のツナ1つ+鮭1つです。③ kept the shop open although he had few customers(客が少ないのに店を開けていた)も誤りで、本文は「This shop was popular(この店は人気だった)」。⑤ ran his business with his son in a disorganized way(息子と雑然と経営)は本文に根拠がなく、息子は父の入院中に店番をしていただけです。①④はどちらも人物の「一般的な特徴」を問う設問なので、一度きりの出来事(おにぎりの追加など)は選ばないのが基本です。
問2(解答番号26〜29)|正解 ③→④→①→⑤ / 配点3点(全問正解のみ)
設問の要約:5つの選択肢から4つを選び、Mitsuki の人生で起きた順に並べる。
正解の根拠:時系列は次の通りです。(1)金曜の練習後、Mitsuki が竹刀を店の外に忘れ、老店主がそれを見つける→③ The old man found Mitsuki’s shinai left outside of his shop.、(2)大会当日、袋の中に鮭のおにぎりが1つ追加されていた→④ The old man secretly gave Mitsuki an extra onigiri.、(3)その日の午後、試合に勝ち「the best she had ever done(自己ベスト)」→① Mitsuki did well at her match on the tournament day.、(4)大人になった現在、鮭のおにぎりが「a comforting time in her life so many years ago(何年も前の心温まる時)」を思い出させる→⑤ The salmon-filled onigiri reminded Mitsuki of her youth. よって③→④→①→⑤です。
誤答(除外すべき選択肢)の理由:② Mitsuki wrote a message to the son of the old man.(息子へメモを書いた)は中学時代の出来事ですが、5つのうち4つを選ぶ設問なので、物語全体を「幼少期の出来事→大人の回想」でまとめる流れを優先して②を外します。竹刀を見つけた(③)のは大会前日、おにぎりの追加(④)は大会当日の午前、試合(①)は同日午後、という同一大会内の細かい前後関係を取り違えないことがカギです。
問3(解答番号30)|正解 ④ / 配点3点
設問の要約:「この物語が伝えること」として、老店主(The old man ___)に最適な選択肢を選ぶ。
正解の根拠:老店主は無口ながら、忘れた竹刀を届け、大会の日に鮭のおにぎりをそっと足し、「Good luck」とつぶやくなど、言葉ではなく行動で思いやりを示しました。よって④ showed kindness not with words but with his actions(言葉ではなく行動で優しさを示した)が正解です。
誤答の理由:①「チームのためにおにぎりを作る習慣を始めた」は本文になし。②「メモの交換で友情を築いた」は誤りで、老店主が文字を書いた描写はありません。③「Mitsuki が来るたびにおしゃべりした」も「never said much(あまり話さなかった)」と矛盾します。物語のテーマ(無言の優しさ)を一文で表す設問です。
問4(解答番号31)|正解 ② / 配点3点
設問の要約:「この物語が伝えること」として、Mitsuki(Mitsuki’s ___)に最適な選択肢を選ぶ。
正解の根拠:大人になった Mitsuki は、鮭のおにぎりを食べると「renewed energy(新たな活力)」が湧き、緊張していたプレゼンに向けて「a spring in her step(軽い足取り)」で戻ります。中学時代のおにぎりの記憶が、社会人の今も彼女を支えているのです。よって② memories about onigiri influenced her later in life(おにぎりにまつわる記憶が、後の人生で彼女に影響した)が正解です。
誤答の理由:①「老店主の助言で剣道を辞めた」は本文になし。③「大会での活躍がチームの勝利につながった」は誤りで、「her team did not win(チームは勝てなかった)」。④「ツナのおにぎりを食べたのでプレゼンがうまくいった」も誤りで、彼女が食べたのは鮭のおにぎりであり、プレゼンはこれから(「ready to smash her presentation」=これから臨む)です。冒頭と結末が「大人の現在」で対応している構造をつかむと解きやすくなります。
第7問(配点16点)|説明文 “Mind-Wandering: Lost in Thought” とスライド作成
場面設定:理科の授業で、この文章をもとに発表スライドと討論用の問いを準備します。「マインドワンダリング(心がさまよう=白昼夢)」について、その定義・効果(良い面と悪い面)・脳内メカニズム(DMN=デフォルト・モード・ネットワーク)・活用のコツを説明する文章です。本文とスライドの空所を照合します。配点は問2が4点(全問正解)、他は各3点。
問1(解答番号32)|正解 ③ / 配点3点
設問の要約:スライド2「マインドワンダリングの発生」の “It happens ___.” に入る最適な語句。
正解の根拠:本文は「mind-wandering is a shift away from thoughts on the current task to other unrelated thoughts(マインドワンダリングとは、目の前の作業についての思考から、無関係な別の思考へと移ること)」と定義しています。これを言い換えた③ when our focus is away from the ongoing activity(注意が進行中の活動から離れているとき)が正解です。
誤答の理由:①「私たちが白昼夢を見ている時間の約半分で」は、本文の「起きている時間の約50%を白昼夢に費やす」を取り違えた表現で、意味が通りません。②「睡眠中に見る悪夢の中で」は誤りで、マインドワンダリングは「the time we are awake(起きている間)」の現象です。④「目の前の作業に集中している間に」は定義と正反対です。
問2(解答番号33・34)|正解 ①・④ / 配点4点(全問正解のみ・順不同)
設問の要約:スライド3「マインドワンダリングの起こりうる効果」の2つの空所に入る選択肢を選ぶ。
正解の根拠:本文は効果として、悪い面「negatively influence our mood, leading to work-related mistakes, traffic accidents, and even mental conditions such as depression(気分に悪影響を与え、仕事上のミス・交通事故・うつ病などの精神状態を招く)」と、良い面「helps us generate creative ideas(創造的なアイデアを生み出す助けになる)」を挙げています。したがって、
- ① affects our mental health(精神の健康に影響する) → うつ病などの記述に対応(悪い効果)。
- ④ gives us novel ideas(斬新なアイデアを与える) → creative ideas に対応(良い効果)。
の①と④が正解です。
誤答の理由:② decreases errors at work(仕事のミスを減らす)は逆で、本文は「work-related mistakes(仕事上のミス)を招く」。⑤ improves our driving skill(運転技術を高める)も逆で「traffic accidents(交通事故)」につながるとあります。③ enhances our memory(記憶を高める)は本文に記述がありません。「効果」には良い面と悪い面の両方が含まれる、という文章構成をつかむのがカギです。
問3(解答番号35)|正解 ② / 配点3点
設問の要約:スライド4「潜伏期間(incubation period)に何が起きるか」に入る最適な選択肢。
正解の根拠:本文は「during that time our brains are unconsciously sorting through pieces of information and associating them with the problem. This enables us to come up with a fresh solution.(その間、脳は無意識に情報を整理し、問題と結びつけている。これが新しい解決策を思いつくことを可能にする)」と述べます。これを言い換えた② Our brains organize information in new ways.(脳が新しい方法で情報を整理する)が正解です。
誤答の理由:①「複雑な問題が意識に上る」は誤りで、意識に現れるのは問題ではなく「fresh solution(新しい解決策)」です。③「気分がネガティブからポジティブへ変わる」は潜伏期間の説明ではありません。④「心が能動から受動へ移る」も本文に根拠がなく、むしろ脳は無意識下で能動的に働いています。
問4(解答番号36)|正解 ① / 配点3点
設問の要約:スライド5「神経画像研究からの発見」に入る最適な選択肢。
正解の根拠:本文に「through neuroimaging research conducted in 2001 in the US, more than a dozen regions of the brain were found to be active during mind-wandering(2001年の神経画像研究で、マインドワンダリング中に十数か所の脳領域が活動していると分かった)」とあります。これを言い換えた① The brain has multiple areas working while the mind is wandering.(心がさまよう間、脳の複数の領域が働いている)が正解です。
誤答の理由:②「DMN は高負荷の作業時だけ活性化する」は誤りで、本文は「low-effort task(低負荷の作業)でより活発」と述べています。③「低負荷の作業中は脳全体が不活発」も誤り。④「マインドワンダリング中、脳は受動的なまま」は「Previously, the brain was thought to be in a passive state(以前は受動的と考えられていた)」という旧説であり、新発見(能動的に活動)と正反対です。「以前の考え」と「新しい発見」を区別することが重要です。
問5(解答番号37)|正解 ④(Barry and Chihiro) / 配点3点
設問の要約:討論で共有された4人の生活習慣のうち、本文の「4つのコツ」に照らして、マインドワンダリングの恩恵を最も受けやすい2人を選ぶ。
本文の4つのコツ:(1)皿洗いや温かい入浴など単純な活動をする、(2)森など屋外・自然に出る、(3)質の良い睡眠を十分にとる、(4)起床時の半覚醒状態で浮かぶ考えに気づく。
各生徒の判定:
- Ami:読書のため夜更かしし、緑茶で眠気を覚ます → 睡眠を削っており、コツ(3)に反する。不適。
- Barry:登校前に川沿いをサイクリング、休日は田舎をハイキング → 屋外・自然でリラックスするコツ(2)に合致。適する。
- Chihiro:平日は勉強に集中し、週末は温泉に行って全てを忘れる → 温かい入浴・単純でリラックスできる活動というコツ(1)に合致。適する。
- Dean:起床直後にスマホで SNS のフォロワーに返信 → 半覚醒状態で自分の考えに気づく(4)とは逆に、すぐスマホに向かってしまう。不適。
よって恩恵を受けやすいのは Barry と Chihiro、正解は④です。
受験生がつまずきやすい点:Ami は「to expand my mind(心を広げるため)」という表現につられて選びたくなりますが、実際の習慣(夜更かし=睡眠不足)がコツと矛盾します。Dean も「起床時」というキーワードだけ見るとコツ(4)に合いそうですが、「気づく」のではなく「スマホを見る」ため逆効果です。表面の言葉ではなく、行動が4つのコツに実際に沿っているかで判断しましょう。
第8問(配点17点)|「スポーツとテクノロジー」の意見統合とエッセイ設計
場面設定:あなたは「スポーツとテクノロジー」をテーマにエッセイを書く3ステップに取り組みます。Step1でネット上の6人(Akane・Fiona・Jack・Michael・Tamara)の意見を読み、Step2で立場を決め、Step3で追加資料(Source A・B)を使ってアウトラインを作成します。複数意見の対比、立場の根拠選び、資料と図表の読解を総合的に問う大問です。配点は問1・2・4が各3点、問3が4点(全問正解)、問5が4点。
問1(解答番号38)|正解 ④ / 配点3点
設問の要約:Akane(社会福祉士)の意見を最もよく要約するのはどれか。
正解の根拠:Akane は「If the cost of doing a sport is high, then only those with money can participate(スポーツの費用が高いと、お金のある人しか参加できない)」「high-tech, expensive equipment may discourage ordinary people from taking up certain sports(高価なハイテク用具が、一般の人がスポーツを始めるのを妨げるかも)」と述べています。よって④ The cost of sports might be a barrier for people’s participation.(スポーツの費用が人々の参加の障壁になるかもしれない)が正解です。
誤答の理由:①「先進技術では運動能力を伸ばせない」は Akane の論点ではありません。②「最新用具で五輪はつまらなくなる」は、むしろ Jack が「records が破られないと退屈」と述べる立場に近い別人の主張です。③「テクノロジーはエリート選手の健康に役立つ」は誤りで、Akane が言うのは「スポーツ(技術ではない)が全員の心身の健康に役立つ」ということです。
問2(解答番号39)|正解 ① / 配点3点
設問の要約:Fiona と Michael の両方が述べていることは何か。
正解の根拠:Fiona は、能力が同じ2チームのボート競争で「The team with a newer boat model completes the race a fraction of a second faster. This might not be considered fair.(新型ボートのチームがわずかに速くゴールする。これは公平でないかも)」と述べます。Michael は「New equipment giving advantages to one athlete over a harder-working one is an injustice.(努力した選手より新用具を持つ選手が有利になるのは不公正)」と述べます。両者に共通するのは① advanced technology can give unfair advantages to some athletes(先進技術が一部の選手に不公平な優位を与えうる)です。
誤答の理由:②「用具は選手のパフォーマンスの一部とみなすべき」は Fiona のみの主張。③「スポーツの精神は努力と身体能力に基づく」は Michael のみの主張。④「水上競技は技術なしの訓練を要する」はどちらも述べていません。「both A and B」型の設問は、2人の意見の重なる部分だけを選ぶ必要があります。片方だけが言っている②③を外せるかがポイントです。
問3(解答番号40・41・42)|正解 40・41=③・⑤(Jack と Tamara)/ 42=① / 配点4点(全問正解のみ)
設問の要約:立場「スポーツ用具技術の進歩を受け入れるべき」を最も支持する2人(40・41)と、その2人が共有する考え(42)を選ぶ。
正解の根拠(40・41):技術の進歩を積極的に支持しているのは Jack と Tamara です。Jack(ジャーナリスト)は「Technology makes sports more thrilling for fans(技術はスポーツをより刺激的にする)」「If records are never broken, then sports become dull(記録が破られなければスポーツは退屈になる)」と技術を肯定。Tamara(テニスコーチ)は「Innovation in sports technology has improved the quality of games(スポーツ技術の革新は試合の質を高めた)」「No one complains about the new rackets anymore(今や誰も新ラケットに文句を言わない)」と肯定。よって③ Jack と ⑤ Tamaraです。
一方、Akane(費用が障壁)と Michael(不公正)は否定的、Fiona は「problematic cases(問題のある事例)」を挙げ慎重な立場なので、支持者としては選びません。
正解の根拠(42):Jack と Tamara に共通する考えを選びます。Jack は「Our world is rapidly changing, and society expects to see those changes in sports as well(世界は急速に変化し、社会はスポーツにも変化を期待する)」、Tamara は「Sports equipment is continually changing(スポーツ用具は絶えず変化している)」と、ともに技術がスポーツを進化・変化させることを述べています。よって① advancements in technology promote the evolution of sports(技術の進歩がスポーツの進化を促す)が正解です。
誤答の理由(42):③「技術が記録更新に寄与する」は Jack のみで、Tamara は記録に触れていません。④「技術がスポーツをする体験を改善する」は Tamara 寄り(操作性・質)ですが、Jack はファンの観戦体験の話が中心でずれます。②「選手が用具の改良に役割を果たす」は Fiona の発想であり、この2人の共通点ではありません。
問4(解答番号43)|正解 ② / 配点3点
設問の要約:Source A に基づき、エッセイのアウトラインの REASON 2 に最も適切なものはどれか。
正解の根拠:Source A は「技術はスポーツを良くするが、競技の公正さ(integrity)を脅かすこともある。しかし賢明な規制でそれを防げる」という趣旨です。具体例として、2016年に記録を最大4%縮める新型ランニングシューズが登場して懸念が広がったが、2020年に World Athletics が仕様や材質、発売時期の規則を定めた結果、「every runner could benefit from new technology(全てのランナーが新技術の恩恵を受けられた)」と述べます。この流れを要約した② New technology with regulation improves the sporting experience while maintaining a sport’s value.(規制を伴う新技術は、スポーツの価値を保ちつつ競技体験を向上させる)が正解です。
誤答の理由:①「新技術がスポーツを身近にし参加者を増やす」は Akane の論点に近く、Source A の主題(規制と公正さ)ではありません。③「新技術は競技を易しくして公正さを高める」は誤りで、本文は「技術が競技を易しくしすぎると公正さを脅かす」と述べています。④「新技術の規制は革新を妨げ公正さを下げる」は本文と正反対です。「regulation(規制)」を肯定的にとらえているのが Source A の立場だと押さえましょう。
問5(解答番号44)|正解 ③ / 配点4点
設問の要約:Source B(図表)に基づき、REASON 3「先進技術はケガの予防に寄与しうる」を最もよく裏づけるのはどれか。
Source B の図表:新型シューズを3群各100人(recreational runners=一般ランナー、student-athletes=学生選手、professional athletes=プロ選手)に調査し、各特徴に肯定的に回答した人数を示すグラフ。
- shoe comfort(履き心地):一般72・学生74・プロ82
- design of the shoes(デザイン):一般42・学生57・プロ55
- reduced burden on legs(脚の負担軽減):一般51・学生57・プロ69
正解の根拠:REASON 3 は「ケガの予防」に関する主張なので、「脚の負担軽減(reduced burden on legs)」のデータを使うのが適切です。3群とも51・57・69ですべて50超(過半数)です。これを述べた③ More than half of the runners in each group felt the burden on their legs was reduced. This implies that people may maintain better physical condition thanks to the technology.(各群の半数超が脚の負担軽減を実感した。これは技術のおかげで人々がより良い身体状態を保てる可能性を示唆する)が正解で、ケガ予防・身体状態の維持という REASON 3 を的確に支えます。
誤答の理由:①「学生選手が3特徴中2つで他群より高評価」→ 実際に学生選手が最高値なのはデザイン(57)のみで「2つ」は誤り。しかも内容は「学生に運動を促す」話でケガ予防と無関係。②「4分の3超(=75%超)が快適と感じた」→ 履き心地は72・74・82で、72と74は75未満のため「全群が75%超」は成立せず。またテーマも快適さでケガ予防ではありません。④「効果は一般ランナーで最も顕著で、半数超が脚の負担減を実感」→ 脚の負担軽減はプロ(69)が最高で、「一般ランナーで最も顕著」は誤り。主張(ケガ予防)に対応する項目(脚の負担軽減)を選び、かつ数値を正確に読むことが、この難問を落とさない条件です。
まとめ|2026年度リーディングで問われた力
今年のリーディングを通じて繰り返し問われたのは、次のような力でした。
- 事実と意見の区別(第2問・問1、第8問の各設問)
- 複数の話者・意見の対比と共通点の抽出(第1問、第8問・問2、問3)
- 物語の時系列を正確に並べ替える力(第3問・問2、第6問・問2)
- 本文の表現を選択肢の言い換えに対応させる力(全大問)
- 図表・資料と本文を照合する力(第5問、第8問・問4、問5)
いずれも、語彙の難しさより「根拠の位置を素早く特定し、言い換えを見抜く」訓練で確実に伸ばせる力です。時間内に解き切るには、設問を先に読んで「何を探すか」を決めてから本文に戻る読み方が有効です。
より詳しい年度別の過去問や解答は、大学入試センターの公開資料をまとめた2026年度 共通テスト過去問PDF一覧で確認できます。本記事の英文の引用元もこちらです。80分という試験時間を大問ごとにどう割り振るかで迷っている方は、共通テスト英語の時間配分を参考にしてください。長文を速く正確に読む力そのものを鍛えたい方は、共通テスト・リーディングの勉強法で、レベル別の学習手順を紹介しています。
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