この記事で分かること(3行サマリ)
- 鉄緑会に入るルートは2つ。指定校の合格者(進学予定者)は「中1の4月期入会」に限り試験免除、それ以外は入会選抜試験(いわゆる入塾テスト)に合格して入会します。
- 選抜試験は年間を通じて複数回実施され、受験料は2,000円(現金)・電話予約制。合格率や過去問は公式には公表されていません。
- 新中1のクラスはオープンコース(1クラス30名程度)とレギュラーコース(同18名程度)の2本立て。月あたりの授業料はオープン1科目17,200円〜(2026年度新中1向け案内より)。
「鉄緑会の入塾テストはいつ受けられる?」「うちの学校は指定校ではないが入れるのか」「落ちたらどうすればいい?」——中学受験の合格発表が近づくと、私たちイエナアカデミーにもこうしたご質問が届きます。
この記事では、東大受験指導専門塾・鉄緑会の入会の仕組みを、2026年度新中1向けの公式入会案内をもとに整理します。憶測の数字は使わず、「公式が公表していないこと」は公表していないと明記します。
鉄緑会とは——前提の確認
鉄緑会は、公式サイトに「中高6年一貫校の生徒を対象とした、東京大学受験指導専門塾」と掲げる進学塾です(本部:東京・代々木。大阪校もあります)。したがって入会の対象は原則として中高一貫校生で、カリキュラムも6年間を前提に組まれています。
入会のルートは次の2つです。
1. 指定校ルート……指定校に合格し進学予定であれば、中1の4月期入会に限り、指定校合格がオープンコースの合格に相当するとみなされ、選抜試験が免除されます 2. 入会選抜試験ルート……指定校以外の生徒、および中1の4月期を過ぎた生徒は、入会選抜試験に合格して入会します
つまり「指定校でないと入れない」は誤解です。免除の特典が4月期に限られるだけで、門はどの学校の生徒にも開かれています。指定校の一覧と制度の詳細は「鉄緑会の指定校一覧と仕組み」にまとめました。
入会選抜試験の受け方——予約から当日まで
公式案内によると、手続きの流れは次のとおりです。
1. 電話で予約……選抜試験は事前の電話予約制です。実施日程・募集要項も電話での問い合わせ・請求が基本です 2. 当日……申込書と受験料2,000円(現金)を用意し、試験開始15分前までに本部校舎(代々木)へ 3. 結果……合否は後日通知されます
選抜試験は特定の季節だけでなく年間を通じて複数回行われています(例:公式サイトでは「7月入会選抜試験は終了しました。次回選抜試験の日程はお電話でお問い合わせください」という形で随時案内されます)。ただし各クラスは定員制で、定員に達した時点で募集が締め切られる点に注意が必要です。
なお、新中1の入会説明会は例年1月下旬〜2月下旬に集中して開催されます(2026年度は1/25〜2/23に十数回・電話予約制)。中学受験の合格発表直後から動けるよう、説明会の予約だけ先に押さえておくご家庭が多い時期です。
試験の科目・難易度・過去問——「非公表」が公式スタンス
検索されることの多い3つの疑問に、正直にお答えします。
- 科目・範囲……時期と学年により異なります。募集要項は電話請求が基本のため、受験予定の回の要項で必ず確認してください
- 合格率……公式には公表されていません。ネット上に出回る数字は在籍者の体験談等に基づく推計であり、回次・学年により大きく変わると考えるべきです
- 過去問……市販・公開はされていません。「過去問対策」をうたう情報には注意が必要です
対策として確実に言えるのは、鉄緑会が東大受験専門塾である以上、選抜試験も学年相当の範囲を高い精度で運用できるかを見る試験だということです。小手先のテスト対策よりも、その学年までの英語・数学(新中1なら算数)の基礎を「速く・正確に」処理できる状態を作ることが、最も再現性の高い準備になります。
新中1のコースと費用(2026年度案内より)
2026年度の新中1向け入会案内では、クラスとコースは次のように案内されています。
| 項目 | オープンコース | レギュラーコース |
|---|---|---|
| クラス規模 | 1クラス30名程度 | 1クラス18名程度 |
| 科目 | 1科目から選択可 | 英数2科目セット |
| 授業料(月あたり) | 1科目17,200円/2科目33,000円 | 2科目39,300円 |
- 入会金:25,000円
- 中1のクラス帯は平日夕方(17:20〜20:20)と土曜(14:00〜/17:30〜)で設定されています
- 入会が確定した新中1(指定校進学予定者・選抜試験合格者)向けには、春に英語90分+数学90分×5日構成の講習(24,800円)が案内されています(正負の数〜証明、アルファベット〜be動詞などの導入内容)
※金額・時間割はいずれも2026年度新中1向け案内に基づきます。年度により改定されるため、最新は公式資料でご確認ください。
落ちたとき・見送るときの選択肢
選抜試験に不合格だった場合も、選択肢はなくなりません。
1. 次回以降の選抜試験に再挑戦する……試験は年間を通じて実施されています。ただし定員締切があるため、再挑戦の時期は電話で確認を 2. 基礎を固めてから中2・中3で入る……鉄緑会は中途入会者も選抜試験で受け入れています。学校の進度(体系数学・ニュートレジャー等)を確実に回すことが、結果的に最短の再挑戦準備になります 3. 鉄緑会以外のルートで組み立てる……そもそも週次の大量課題を軸にする鉄緑会のスタイルには向き不向きがあります。入会後に「鉄緑会についていけない」状態になるご家庭も一定数あり、「入れるか」より「続けられるか」で判断するほうが6年間の設計としては健全です
なお、数学の英才カリキュラムという意味では、東進の「スーパーエリートコース」(新中1対象・選抜制)という選択肢もあります。制度比較は当該記事をご覧ください。
まとめ
- 鉄緑会の入会は指定校免除(中1の4月期のみ)か入会選抜試験の2ルート。指定校以外にも門は開かれている
- 選抜試験は電話予約制・受験料2,000円・年間複数回。ただし定員締切あり
- 合格率・過去問は公式非公表。学年相当の基礎を速く正確に、が最も確実な準備
- 費用は入会金25,000円・月あたり1科目17,200円〜(2026年度案内・要最新確認)
- 判断軸は「入れるか」ではなく「6年間続けられるか」
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出典
