東進スーパーエリートコースとは?選抜試験・指定17校・料金・鉄緑会との違いを解説

この記事で分かること(3行サマリ)

  • 東進スーパーエリートコースは、新中1対象・定員200名の選抜制コース。数学を軸に「中1で数学Ⅰ・A、中2で数学Ⅲ・C修了」を目指す超速習カリキュラムが最大の特徴です。
  • 入るには選抜試験(数学90分必須・英語50分任意)への合格が必要。例年2月(中学受験の合格発表直後)に複数回実施され、過去の合格率は36.5%と公式に案内されています。
  • 年間受講料は数学単科110,000円・英数ユニット165,000円(税込)。週末のライブ授業(西新宿)+映像授業の組み合わせで、鉄緑会とは仕組みも費用構造も大きく異なります

「東進にスーパーエリートコースというものがあると聞いたが、普通の東進と何が違う?」「鉄緑会と迷っている」——中学受験後の塾選びで、近年よく挙がるようになった選択肢です。

この記事では、東進公式サイトの情報をもとに、スーパーエリートコースの制度を整理し、比較されることの多い鉄緑会との違いを事実ベースでまとめます。

目次

スーパーエリートコースとは——「東大合格は通過点」の英才コース

東進スーパーエリートコースは、東進(ナガセ)が運営する新中1生対象の選抜制コースです。公式サイトは「独立自尊の社会・世界に貢献する人財」「世界を牽引する真のリーダー」の育成を掲げ、大学受験合格を通過点と位置づけています。

項目内容(公式サイトより)
対象新中1生(選抜試験合格者)
定員200名
中核科目数学(英語・国語・理社も学年に応じて提供)
授業形式週末中心のライブ授業(90分・ナガセ西新宿ビル等)+拠点校舎での映像(IT)授業
付帯高速マスター基礎力養成講座(数学計算演習)、著名人ワークショップ等

ワークショップ等にはピアニストの角野隼斗氏、カリフォルニア大学バークレー校の鎌田雄一郎氏、Rapidus会長の東哲郎氏、筑波大学の柳沢正史氏ら、各界の第一人者が登場すると公式に紹介されており、「受験勉強の枠を超えた英才教育」という設計思想がうかがえます。

カリキュラム——中2で数学Ⅲ・C修了という異次元の進度

最大の特徴は数学の進度です。公式サイトには次のロードマップが示されています。

  • 中1……数学Ⅰ・Aを修了(高1相当までを1年で)
  • 中2……数学Ⅲ・Cの修了を目指す(=高3までの数学を中2で終える

これは、先取りで知られる中高一貫校の数学カリキュラム(体系数学などの検定外教科書による先取り)をも大きく上回るペースです。当然、学校の授業とは完全に別レールで走ることになるため、学校の定期テスト対策のためのコースではない点は理解しておく必要があります。

選抜試験——数学必須・過去の合格率36.5%

入会には選抜試験の合格が必要です(公式サイトより)。

  • 科目……数学90分(必須)+英語50分(任意・帰国生や英語既習者向け)
  • 出題……数学は「数学的思考力を問う問題」が中心とされ、いわゆる中学受験算数の延長の処理力だけでなく考える力が問われます
  • 日程……直近の2026年度新中1向けでは2月6日・2月8日・2月15日の3回実施されました。次年度(2027年度新中1向け)の日程は公式サイトで告知されます
  • 合格率……過去実績36.5%と公式に案内されています(約3人に1人)
  • 出願資格……指定17中学校(開成、筑波大駒場、聖光学院、栄光学園、麻布、桜蔭、駒場東邦、渋谷教育学園幕張、渋谷教育学園渋谷、浅野、海城、早稲田、豊島岡女子学園、筑波大学附属、女子学院、武蔵、雙葉)への合格などの条件が設定されています。年度により条件が変わる場合があるため、出願前に公式サイトでご確認ください

中学受験の合格発表(2/1〜2/5前後)の直後に試験日が組まれているのが特徴で、「合格したらすぐ出願」を想定したスケジュールです。この点は、指定校合格者を4月期免除で受け入れる鉄緑会と対照的です。

料金——年間11万円からという費用構造

公式サイトの案内(税込)は次のとおりです。

項目金額(年間・税込)
数学単科110,000円
英数ユニット165,000円
入学金33,000円

受講料には通期講座のほか、高速マスター、担任指導費・模試費などが含まれると案内されています。月あたりに換算すると数学単科で約9,200円であり、選抜制の英才コースとしては低価格に設計されていることが分かります。

なお、東進には中2・中3対象の「数学特待制度」という別の制度があります。名前が似ていますが、スーパーエリートコース(新中1からの選抜コース)とは別物です。混同にご注意ください。

鉄緑会との違い——事実ベースの比較

比較されることの多い鉄緑会と、公式情報で確認できる範囲を並べます。

観点東進スーパーエリートコース鉄緑会(新中1)
性格数学中心の選抜制英才コース東大受験専門塾(英数2科目が基本軸)
入り方選抜試験必須(指定17校等の出願条件)指定校は中1の4月期免除/それ以外は入会選抜試験
定員200名クラス定員制(オープン30名程度/レギュラー18名程度×複数)
数学の進度中2で数学Ⅲ・C修了目標6年一貫の独自カリキュラム
費用の目安年間110,000円(数学単科)〜月17,200円(1科目)〜+入会金25,000円
拠点西新宿(ライブ)+映像授業代々木(東京校)・大阪校

どちらが良い・悪いではなく、設計思想が異なります。スーパーエリートコースは「数学の突出した早期完成」に賭ける選択、鉄緑会は「英数を6年間の演習量で仕上げる」選択です。お子さんが数学にのめり込むタイプか、バランス型かで向き不向きが分かれます。

検討時のチェックポイント3つ

1. 学校カリキュラムとの二重負荷に耐えられるか……中高一貫校自体が先取り(中1ギャップが起きるほどの進度)です。その上に別レールの超速習を載せる負荷は相当なものです 2. 通える場所か……ライブ授業は西新宿が拠点です。週末の通塾時間も含めて検討を 3. 英語の設計をどうするか……スーパーエリートコースの主軸は数学です。中高一貫の英語(ニュートレジャー等の検定外教科書)は別途設計が必要になります

まとめ

  • 東進スーパーエリートコースは新中1・定員200名の選抜制コース。中2で数学Ⅲ・C修了という突出した数学カリキュラムが核
  • 選抜試験は数学必須・2月に3回・過去の合格率36.5%(公式)。指定17校などの出願条件あり
  • 費用は年間11万円(数学単科・税込)〜と、選抜制コースとしては低価格の設計
  • 鉄緑会とは設計思想が異なる。数学特化か、英数バランスか、学校主軸か——お子さんのタイプで選ぶ

数学は学校の先取りを確実に、という選択肢

「選抜制コースはまだ早いが、数学で出遅れたくない」という新中1のご家庭には、学校カリキュラムを主軸にした先取りが現実的です。イエナアカデミーの体系数学先取りコース(中1・意欲ある小6対象)は、中高一貫校で広く使われる体系数学を「動画で理解し授業で演習」の反転学習で先取りし、宿題なしで部活と両立できる設計です。

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