英語の文は、主要素(S・V・O・C)の組み合わせによって、たった5つの文型に分類できます。文型を決めるのは動詞(V)であり、修飾語(M)には左右されません。
この記事では、5文型の見分け方を早見表でつかんだうえで、SV・SVC・SVO・SVOO・SVOCそれぞれの型を例文でわかりやすく解説します。文型を見抜く力は、英文読解の土台になります。
✅ この記事でわかること
- 5文型の見分け方(ひと目でわかる早見表)
- 文の主要素 S・V・O・C の役割
- SV/SVC/SVO/SVOO/SVOC それぞれの型と例文
- 第4文型と第5文型の見分け方など、つまずきポイント
5文型の見分け方(早見表)
まず全体像です。文型を決めるのは動詞(V)。動詞の後ろに何が続くかで型が決まります。
| 文型 | 形 | 見分けの目印 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 第1文型 | SV | 動詞の後ろに O も C もない | The baby is sleeping. |
| 第2文型 | SVC | S=C(補語がSを説明) | The dog kept still. |
| 第3文型 | SVO | 目的語が1つ | He gave a camera to me. |
| 第4文型 | SVOO | 目的語が2つ(人+物) | He gave me a camera. |
| 第5文型 | SVOC | O=C(補語がOを説明) | The news made me happy. |
見分けの手順はこの3ステップです。
- 修飾語(M)をカッコに入れて外す(前置詞句・副詞など)
- 動詞の後ろに残った名詞・形容詞の数を数える
- それが補語(C)か目的語(O)かを、S=C か O=C かで判定する
以下、それぞれの型を詳しく見ていきます。
文の主要素 S・V・O・C
文型を見抜くには、まず4つの主要素の役割を押さえます。これ以外はすべて修飾語(M)で、文型には関係しません。
| 要素 | 役割 | 訳し方の目安 |
|---|---|---|
| S(主語) | 動作・状態の主 | 〜が・は |
| V(動詞) | 動作・状態 | 〜する・〜だ |
| O(目的語) | 動作の対象(動詞の直後) | 〜を・に |
| C(補語) | S や O を説明(名詞・形容詞) | — |
補語Cには2種類あり、主格補語は S=C、目的格補語は O=C の関係になります。この「イコール関係」が、後で第2文型・第5文型を見抜くカギになります。
第1文型 SV・第2文型 SVC
動詞の後ろに目的語も補語もなければ第1文型(SV)、補語がついて S=C になれば第2文型(SVC)です。
(1) The baby is sleeping well now.(赤ちゃんは今よく眠っている。=SV)
(2) The dog kept still.(犬はじっとしていた。=SVC, S=C)
(1) の well now は修飾語(M)なので、外すと The baby is sleeping=SVです。(2) は dog=still の関係なので SVC になります。
第2文型(SVC)をとる動詞は、意味のグループで覚えると効率的です。
| グループ | 動詞 | 意味 |
|---|---|---|
| 状態 | be, lie, keep, remain, stay | 〜のままでいる |
| 変化 | become, turn, grow, get | 〜になる |
| 知覚 | look, seem, appear | 〜に見える |
| 知覚 | smell, taste, sound, feel | 〜と感じる |
第3文型 SVO・第4文型 SVOO
目的語が1つなら第3文型(SVO)、〈S V 人 物〉のように目的語が2つ並べば第4文型(SVOO)です。
第4文型は、前置詞を使って第3文型へ書きかえる問題が頻出です。補う前置詞は動詞によって決まります。
| 型 | 動詞 | 補う前置詞 |
|---|---|---|
| give型 | give, lend, send, show, teach, tell | to |
| buy型 | buy, choose, find, get, make | for |
| ask型 | ask | of |
(3) He gave me a camera. → He gave a camera to me.(彼は私にカメラをくれた。)
(4) I asked the teacher a question. → I asked a question of the teacher.(私は先生に質問した。)
⚠️ 直接目的語が it のときは第4文型にできません。 「彼はそれを私にくれた」は、× He gave me it. ではなく、◯ He gave it to me.(第3文型)とします。
第5文型 SVOC
目的語Oのあとに補語Cがつき、O=C の関係になるのが第5文型(SVOC)です。「OをCにする/Cと思う」と訳します。
(5) The news made me happy.(その知らせは私を幸せにした。=me=happy)
(6) We have to keep the room clean.(部屋をきれいに保たなければならない。=room=clean)
第5文型(SVOC)をとる動詞も、意味で整理できます。
| グループ | 動詞 | 意味 |
|---|---|---|
| 状態にする | make, call, name, keep, choose, elect | OをCにする・呼ぶ |
| 結果を表す | paint, color, cut, wash, bake | OをC(の状態)にする |
| 〜と思う | think, find, believe, consider | OをCだと思う |
つまずきポイント:第4文型と第5文型の見分け方
第4文型(SVOO)と第5文型(SVOC)は形が似ていて混同しがちですが、2つの語がイコールで結べるかで一発で見分けられます。
- O₁=O₂ なら第5文型(SVOC)
- O₁ と O₂ が別物なら第4文型(SVOO)
たとえば make を使った次の2文を比べます。
(a) They make me captain.(私=キャプテン → 第5文型 SVOC)
(b) They make me clothes.(私≠服 → 第4文型 SVOO)
(a) は「私をキャプテンにする」で me=captain のイコール関係、(b) は「私に服を作る」で me と clothes は別物です。イコールで結べるかどうかを確かめる——これが第4・第5を見分ける最短ルートです。
発展:無生物主語・名詞構文(東大頻出)
SVO・SVOCの応用として、モノ・コト・抽象概念を主語に立てる無生物主語構文があります。東大をはじめ難関大で頻出のテーマです。
直訳では不自然になるため、主語を「原因・条件・手段」などの副詞的に訳し下ろすのがコツです。
(7) The heavy rain prevented us from going out.(大雨のせいで私たちは外出できなかった。)
(8) This medicine will make you feel better.(この薬を飲めば気分がよくなるでしょう。)
(9) Her refusal to answer surprised everyone.(彼女が答えるのを拒んだことで、皆が驚いた。)
読み方のポイントは次の3つです。
- 無生物S+V+(人)O は「Sすると/Sによって、(人は)〜する」と因果・条件で訳す
- 名詞構文は中心の名詞を動詞に戻す((9) の refusal to answer = she refused to answer)
- prevent / keep / stop + O + from doing は「Sのせいで O は〜できない」と否定で開く
ミニ確認問題
問題(クリックで解答)
文型を答え、3・4は第3文型に書きかえなさい。
- She became a doctor.(文型: )
- They made him captain.(文型: )
- He showed me his album. →( )
- I bought her a present. →( )
解答
- 第2文型(SVC) / 2. 第5文型(SVOC) / 3. He showed his album to me. / 4. I bought a present for her.
まとめ
- 文型を決めるのは動詞(V)。修飾語(M)は文型に関係しない
- S=C なら第2文型(SVC)、O=C なら第5文型(SVOC)
- 第4文型(SVOO)は前置詞(give型 to/buy型 for/ask型 of)で第3文型に書きかえる
- 第4と第5の見分け方は「O₁=O₂か」で判定
- 無生物主語は「Sによって〜する」と因果・条件で訳し下ろす(東大頻出)
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