※放送文は要点の引用にとどめています。問題PDF・音源は記事末尾のリンクからご確認ください。
2026年度大学入学共通テスト「英語(リスニング)」は、100点満点・平均点54.65点(大学入試センター発表の最終集計値)でした。例年どおり、第1問・第2問は音声が2回流れ、第3問以降は1回しか流れない構成です。前半で確実に得点を積み上げ、後半の1回読みに集中力を残せたかどうかが、全体の出来を大きく左右する試験でした。
この記事では、全37問(解答番号1〜37)について、正解の根拠・誤答の切り方・聞き取りのポイントを設問ごとに解説します。自己採点や来年度に向けた復習にお役立てください。
第1問A 短い発話の内容一致(配点16点)
短い発話を聞き、内容と最もよく合う英文を選ぶ問題です。音声は2回流れます。1文目と2文目の論理関係(理由・逆接・提案など)を正確に押さえることがポイントです。
問1(解答番号1)|正解 ② / 配点4点
設問の要約: Fredとダンスについての発話を聞き、内容に合う英文を選びます。
正解と根拠: 放送文は “Fred loves dancing so he never hesitates to perform for his classmates.” という趣旨でした。「ためらわずにクラスメイトの前で踊る」を “is willing to dance for his classmates”(進んで踊る)と言い換えた②が正解です。
誤答の理由: ①「踊るのが嫌い」はlovesと正反対。③「クラスメイトは彼の演技を見たことがない」は、実際に披露しているので不成立。④は「クラスメイトがFredのために踊る」で、主語と目的語が逆です。
聞き取りのポイント: “never hesitates to 〜”(〜するのをためらわない)という二重否定的な表現を、肯定の “willing to” に変換できるかが問われました。
問2(解答番号2)|正解 ③ / 配点4点
設問の要約: 職場への連絡の発話です。
正解と根拠: “My son is sick. I’m afraid that I can’t come into work today.” が要点。「今日は仕事に行けない」=「丸一日休む」と解釈できる③ “The speaker is going to take the whole day off.” が正解です。
誤答の理由: ①「家に帰れない」は逆方向。②は “I’m afraid (that)〜”(残念ながら〜)を “afraid to care for”(世話をするのが怖い)と取り違えた人向けのひっかけ。④「話者自身の体調が悪い」は、病気なのは息子なので誤りです。
聞き取りのポイント: “I’m afraid that 〜” は「恐れている」ではなく「あいにく〜です」という前置き表現。定型表現の意味を固めておきましょう。
問3(解答番号3)|正解 ③ / 配点4点
設問の要約: Davidがスケートを初めて滑ったときの思い出についての発話です。
正解と根拠: “I’ll never forget the time when David first tried skating. He was so scared.” が要点。「怖がっていたDavidを覚えている」という③が一致します。
誤答の理由: ①「怖がる様子を見せなかった」、②「まったく怖がっていなかった」はいずれも “He was so scared” と矛盾。④「今も怖がっていると思う」は、過去の話を現在の話にすり替えています。
聞き取りのポイント: “I’ll never forget”(決して忘れない)=「覚えている(remember)」の言い換え。時制(過去の出来事か現在の状態か)にも注意が必要です。
問4(解答番号4)|正解 ④ / 配点4点
設問の要約: 話し合いの進め方についての提案です。
正解と根拠: “There must be a solution. Shall we take a break now and talk more afterward?” が要点。「今は休憩して、後でまた話そう」という提案なので、④ “The speaker suggests returning to the issue later.”(あとで問題に戻ることを提案している)が正解です。
誤答の理由: ①「解決策はないと思っている」は “There must be a solution”(必ず解決策があるはずだ)と正反対。②「休憩を取りたくない」も提案内容と逆。③「今すぐ解決したい」は afterward(あとで)と矛盾します。
聞き取りのポイント: “Shall we 〜?” の提案表現と、now / afterward という時間の対比を聞き取れたかがカギです。
第1問B 短い発話とイラストの一致(配点12点)
発話の内容に合うイラストを選ぶ問題です。音声は2回流れます。「誰が・何を・どんな状態で」の3点をイラストの相違点と照合します。
問5(解答番号5)|正解 ② / 配点3点
設問の要約: ベンチと銅像のそばの男性についての描写です。
正解と根拠: “The man sitting on the bench next to the statue is wearing a nice hat.” が要点。「銅像の隣のベンチに座っている男性」が「帽子をかぶっている」絵、つまり座っている男性の頭に帽子がある②が正解です。
誤答の理由: ①は帽子をかぶっているのが銅像で、男性は無帽。③・④は男性が立っていて、座っているのが銅像側になっており、”The man sitting on the bench” と合いません。
聞き取りのポイント: “The man sitting on the bench 〜 is wearing 〜” という長い主語の構造(現在分詞の後置修飾)を正しく処理し、「座っている男性=帽子」の対応を取り違えないことが重要です。
問6(解答番号6)|正解 ① / 配点3点
設問の要約: 定規をめぐる2人の生徒の対話です。
正解と根拠: “I can’t find my ruler.” — “Oh, you have an extra. Can I borrow it?” が要点。定規を見つけられないのは女の子で、男の子が予備(an extra)を持っている構図。男の子の机に定規が2本あり、女の子の机には定規がない①が正解です。
誤答の理由: ②・④は女の子の机にも定規があり、「見つからない・借りたい」という状況と矛盾。③は男の子の定規が1本だけで、”you have an extra”(余分に持っているね)と合いません。
聞き取りのポイント: “an extra”(予備の1本)という短い名詞を聞き逃さないこと。所有関係(誰が持っていて誰が借りるのか)を整理しながら聞きましょう。
問7(解答番号7)|正解 ② / 配点3点
設問の要約: 道路の横断についての対話です。
正解と根拠: “Crossing here isn’t safe. There’s no signal. Let’s use the bridge.” が要点。「信号がない」「歩道橋を使おう」という内容なので、信号機が描かれておらず、子どもたちがまだ渡らずに歩道橋の方を向いて立っている②が正解です。
誤答の理由: ①・③は絵の中に信号機があり、”There’s no signal” と矛盾。④は信号のない横断歩道をそのまま渡ろうとしており、「歩道橋を使おう」という提案と合いません。
聞き取りのポイント: 否定表現 “There’s no signal” と提案 “Let’s use the bridge” の2点をイラストの条件として突き合わせる問題。1つ目の条件だけで選ぶと④に引っかかります。
問8(解答番号8)|正解 ② / 配点3点
設問の要約: 浜辺のウミガメの行動の描写です。
正解と根拠: “The turtle is now leaving the beach after laying and burying her eggs.” が要点。「卵を産んで埋め終えたあと、いままさに浜を離れようとしている」ので、砂の中の卵と、海へ向かうカメの両方が描かれている②が正解です。
誤答の理由: ①は卵がなく、カメが海から上がってくる(到着する)場面。③は卵だけでカメがおらず、”is now leaving”(今離れつつある)と合いません。④は子ガメがふ化している場面で、時系列が先に進みすぎです。
聞き取りのポイント: “after laying and burying her eggs” の after が示す時間の前後関係と、現在進行形 “is now leaving” の「今この瞬間」を絵に対応させることがポイントです。
第2問 対話とイラスト(配点12点)
短い対話と問いを聞き、答えとして適切なイラストを選ぶ問題です。音声は2回流れます。場面は日本語で印刷されているので、放送前に必ず目を通しておきましょう。
問9(解答番号9)|正解 ② / 配点4点
設問の要約: 卒業生同士が、小学校のあった場所を見ながら話しています。問いは「その場所は今どう見えるか」。
正解と根拠: 対話の要点は “Look at all those solar panels.” → “I remember rabbits and flowers being there.”(昔はウサギと花があった) → “There are sheep there now. And they’re staying out of the sun.”(今は羊がいて、日なたを避けている)。「今」の様子を問われているので、ソーラーパネルの下の日陰に羊がいる②が正解です。
誤答の理由: ①・③のウサギと花は「昔の記憶」であり、現在の描写ではありません。④は羊が柵の外の日なたにいて、”staying out of the sun” と矛盾します。
聞き取りのポイント: remember 〜ing(昔〜だったのを覚えている)と now の対比。「過去の情景」を答えさせようとする①が最大のひっかけです。
問10(解答番号10)|正解 ④ / 配点4点
設問の要約: 友人同士が運動について話しています。問いは「女性はどうやってゴルフの練習をしているか」。
正解と根拠: 女性の発言 “I exercise indoors using virtual reality.” が決め手。VRゴーグルを着けて室内でスイングしている④が正解です。
誤答の理由: ①(晴れの屋外)・②(雨の屋外)は “In this poor weather?”(こんな悪天候で?)→「屋内で」という流れで消えます。③はテレビの前でコントローラーを持つ普通のゲーム画面で、virtual reality(VR)のイメージと合いません。
聞き取りのポイント: indoors と virtual reality の2語で決まります。③と④の違い(コントローラーのゲームか、VRゴーグルか)まで区別する必要がある点が本問の細かいところです。
問11(解答番号11)|正解 ① / 配点4点
設問の要約: 生徒同士がタンポポの成長サイクル図を見ながら話しています。問いは「女性が関心を持っている段階はどれか」。
正解と根拠: 対話では「この段階のあとに種が飛ぶ」「何年も地中で生き残れるのが面白い」というやり取りに続き、女性が “my focus is the stage where the plants bloom”(私の関心は花が咲く段階)と述べ、男性が “Mine is before that, when roots and leaves develop.”(僕はその前の、根と葉が育つ段階)と続けます。女性の関心は花が咲いている①です。
誤答の理由: ④(根と葉が育つ段階)は男性の関心であり、最後に聞こえた内容に引っ張られると誤答します。②(綿毛が飛ぶ)・③(地中の種)は、それぞれ別の話者の話題に出ただけで、女性の関心ではありません。
聞き取りのポイント: 「誰の発言か」を問う典型パターン。最後に流れた情報ではなく、問われている人物(女性)の発言 “my focus is 〜” を拾えたかが勝負です。
第3問 短い対話の内容把握(配点18点)
ここから音声は1回のみ。日本語の場面説明と英語の問いが印刷されているので、放送前に問いを読み、聞くべき情報を決めてから臨むのが鉄則です。
問12(解答番号12)|正解 ③ / 配点3点
設問の要約: 女性が男性に本の選び方を尋ねています。問いは「男性は本選びについてどう考えているか」。
正解と根拠: 男性は「ネットのレビューを確認してから図書館で実物を見る」と述べ、「レビューが多すぎない?」という問いに “That’s why it helps to know what you’re interested in.”(だから自分の興味を知っておくことが役立つ)と答えます。これを言い換えた③「自分の興味を知ることが大切」が正解です。
誤答の理由: ①「まず書店に行くのがよい」は、書店に触れたのは女性の最後の発言で、男性の考えではありません。②「面白い本を見つけるのは難しい」とは述べていません。④「図書館で助言をもらう」も、図書館は「実物を見る場所」としてしか登場しません。
聞き取りのポイント: it helps to know 〜 → It is important to know 〜 の言い換え。会話に出た単語(bookstore, library)だけで選ぶと誤答肢に誘導されます。
問13(解答番号13)|正解 ① / 配点3点
設問の要約: 友人同士が休みの過ごし方を話しています。問いは「会話の内容と一致するものはどれか」。
正解と根拠: 一方が「今年は海外旅行をしたい」と言うのに対し、男性は “Oh, not me. I’ll go somewhere closer to home.”(僕は家の近くに行く)、さらに “There’s so much I still haven’t seen around here.”(この辺りにもまだ見ていないものがたくさんある)と述べます。よって①「男性は近場を訪れるつもり」が正解です。
誤答の理由: ②「男性が海外旅行を計画」は男女の取り違え(海外に行きたいのは女性)。③「女性は近場の旅行にわくわくしている」も男女が逆。④「女性は男性を訪ねたい」という発言はありません。
聞き取りのポイント: どの発言が男性の声か、話者の性別と主張を結びつける問題。”not me” 以降の切り返しを聞き逃すと②を選んでしまいます。
問14(解答番号14)|正解 ③ / 配点3点
設問の要約: スポーツジムで女性が入会手続きについて尋ねています。問いは「女性が最初にすることは何か」。
正解と根拠: 「入会にはこの用紙の提出が必要」→ 女性「写真が要りますか? 持っていません」→ 係員 “You can use that machine. Remember to attach your photo to the form.”(あの機械で撮れます。写真を用紙に貼ってください)。用紙を出す前に写真が必要なので、最初にするのは③「写真を撮ってもらう」です。
誤答の理由: ②「用紙を提出する」は写真を貼ったあとの手順。①「新しいカードを受け取る」は最後(今日中にもらえる)。④「しばらく待つ」は “You won’t have to wait too long” の逆用で、待つこと自体が目的ではありません。
聞き取りのポイント: 「最初に(first)何をするか」という手順の並べ替え。会話の登場順ではなく、行動の論理的な順序(写真→貼付→提出→カード)を再構成する力が問われます。
問15(解答番号15)|正解 ④ / 配点3点
設問の要約: ホテルの従業員の女性と男性客のやり取りです。問いは「男性は何をしたのか」。
正解と根拠: 「予約が確認できません」→ 男性「そんなはずは。確認書も印刷してきた」→ 従業員 “You appear to have made a reservation with the hotel across the street.”(通りの向かいのホテルに予約されたようです) → 男性「ああ、本当だ。すみません」。つまり④「間違ったホテルでチェックインしようとした」が正解です。
誤答の理由: ①「部屋の変更を頼んだ」、③「ネットで二重予約した」という事実はありません。②「予約確認書をなくした」は、印刷して持参しているので逆です。
聞き取りのポイント: “the hotel across the street”(通りの向かいのホテル)が核心。会話の最後で状況が反転するタイプで、結末まで集中を切らさないことが大切です。
問16(解答番号16)|正解 ② / 配点3点
設問の要約: 男性が店員に話しかけています。問いは「男性は何をしたいのか」。
正解と根拠: 男性は店の入口で自転車の鍵を拾い、「交番に届けては?」と言われますが、”It’s on the other side of the station.”(駅の反対側だ)、”I’d be late for work. Can’t I leave it with you?”(仕事に遅れてしまう。お店に預かってもらえませんか)と返します。男性の目的は②「時間どおりに仕事に行くこと」です。
誤答の理由: ①「店で鍵を探す」は、鍵はすでに拾っています。④「鍵を交番に届ける」は店員の提案で、男性はそれを断っています。③「駅に戻る」も述べられていません。
聞き取りのポイント: 表面的な話題(鍵)ではなく、男性の発言の意図(遅刻したくない)を問う設問。”I’d be late for work” が正解の直接の根拠です。
問17(解答番号17)|正解 ③ / 配点3点
設問の要約: 友人同士の電話です。問いは「女性は何時に夕食に到着するか」。
正解と根拠: 「7時ごろ?」「もう1時間早いと思っていた」に続き、女性は “I have an appointment from 5:30 to 6:00.”(5時半から6時まで用事がある)、「終わったらすぐ来られる?」に “Sure. It’ll take 30 minutes to get there.”(30分かかる)と答えます。6:00に用事が終わり、移動に30分なので、到着は③6:30です。
誤答の理由: ①5:30と②6:00は用事の開始・終了時刻、④7:00は最初に出た候補で、いずれも「聞こえた数字」をそのまま選ばせるひっかけです。
聞き取りのポイント: 共通テスト頻出の「数字の計算問題」。6:00(用事終了)+30分(移動)という足し算を、メモを取りながら処理しましょう。
第4問A モノローグと図表・イラスト(配点8点)
やや長い説明を1回だけ聞き、イラストの並べ替えと表の完成を行います。放送前に図表を読み、何が問われるかを予測しておくことが決定的に重要です。
問18〜21(解答番号18〜21)|正解 ②→④→①→⑤ / 配点4点(全問正解のみ)
設問の要約: 友人からNishizawa高校までのバスでの行き方を聞き、勧められた行動を表す絵を4つ選んで順に並べます。
正解と根拠: 放送の要点は次の4ステップです。 1. 市バスは「後ろから乗る」→ ②(後方ドアから乗車) 2. 「前から降りるときに支払う」→ ④(前方で運賃を払って降車) 3. 山鉄バスは「乗るときに前で支払う」→ ①(前方から支払って乗車) 4. 高校前で「後ろのドアから降りる」→ ⑤(後方ドアから降車)
誤答の理由: 使わない絵は③(窓口の行列)。放送では “just ignore the line of people”(人の列は無視して山鉄のターミナルを探して)と述べられており、③を組み込むと誤りです。
聞き取りのポイント: 「乗る/降りる」「前/後ろ」「払う/払わない」の3軸が2社のバスで交差する、情報整理型の問題です。get on at the back / pay when you get off at the front / pay at the front as you board / exit from the back door を表に書き取るつもりで聞きましょう。全問正解で初めて4点が入るため、1か所の混同が致命傷になります。
問22〜25(解答番号22〜25)|正解 22:③ 23:④ 24:⑥ 25:① / 配点各1点
設問の要約: 留学先のキャリアフェアで司会者の話を聞き、テーブルA〜Dの内容を6つの選択肢(同じものを2回以上使用可)から選んで表を完成させます。
正解と根拠:
- Table A: “experienced teachers are ready for questions”(経験豊富な教員が質問に対応)→ ③Education
- Table B: “nurses and engineers demonstrate using robots for patient care”(看護師と技術者がロボットによる患者ケアを実演)→ ④Healthcare and technology
- Table C: “travel agents and hotel staff”(旅行代理店・ホテルのスタッフ)に加え、終盤で “Table C is still accepting applications”(インターンの応募受付中)→ ⑥Tourism with internship options
- Table D: “interactive activities with artists”(アーティストとの体験活動)だが “Table D has no options this year”(今年はインターンなし)→ ①Art
誤答の理由: 最大の罠はC・Dのインターン情報が表の説明とは別に、放送の最後でまとめて述べられる点です。Cを⑤Tourism、Dを②Art with internship optionsとすると失点します。
聞き取りのポイント: 職業語(teachers / nurses / travel agents / artists)を分野名に変換する力と、最後の追加情報まで聞き切る持久力。選択肢に “with internship options” の有無で対になっているものがある時点で、「後から条件が追加される」と予測できると理想的です。
第4問B 複数の話者の比較(配点4点)
問26(解答番号26)|正解 ③ / 配点4点
設問の要約: 留学先の学校で自習場所を選ぶため、4人の学生の話を聞きます。条件は A.会話や議論ができる / B.スマホやPCを充電できる / C.利用時間の制限がない、の3つ。すべて満たす場所を選びます。
正解と根拠: ③Millennium Common Areaの話者は “I just plug in my PC and phone”(B充電○)、”People talk a lot”(A会話○)、”study there as long as I want”(C時間制限なし○)と3条件をすべて満たします。
誤答の理由: ①East Libraryは “no eating, drinking, or talking” で条件A×。②Global Computer Labは議論はできるが “I usually go during the lunch period. Otherwise, it’s used for seminars and classes.” で利用時間が限られ条件C×。④M3 Student Loungeは充電ステーションがあるものの “it’s a quiet place and people leave to chat”(話すときは外に出る)で条件A×です。
聞き取りのポイント: 4人×3条件の表を○×で埋めていく問題。各話者の「良い点アピール」の中に、1つだけ条件を欠く決定的な一言が混ざっています。減点要素(no talking / lunch period / quiet)を聞いた瞬間に×を付ける消去法が最速です。
第5問 講義の聞き取り(配点16点)
「新しいタイプの水で海水魚を内陸国で養殖する」というテーマの講義です。ワークシートの空欄を先に読み、聞くべき情報(数字・形容詞・利点)に目星を付けてから放送に臨みます。
問27(解答番号27)|正解 ④ / 配点3点
設問の要約: ワークシートの見出し部分「The new type of water has [27]」を埋めます。
正解と根拠: 講義冒頭で、この水は「海水に含まれるミネラルを選んで淡水に加えたもの」であり、”The result is a mixture that is lower in salt and mineral content than seawater.”(海水より塩分・ミネラルが少ない)と説明されます。④ “less salt content than seawater” が正解です。
誤答の理由: ①「30年間魚の養殖に使われてきた」は、「海水魚養殖がこの30年で急成長した」という別情報とのすり替え。②「海水での養殖に使われてきた」は、淡水をベースに作る水なので誤り。③「淡水より栄養が少ない」は比較対象が違います(比べているのは海水)。
聞き取りのポイント: lower in salt and mineral content than seawater の比較対象を正確に押さえること。数字(30 years)は別の文脈で出てくるため、メモの位置を間違えないようにしましょう。
問28・問29(解答番号28・29)|正解 28:⑥ 29:③ / 配点2点(両方正解のみ)
設問の要約: 従来の養殖方法について、「淡水魚の養殖は東南アジアで[28]」「海水魚の養殖は世界的に非常に[29]」を6つの語から埋めます。
正解と根拠: 講義では “freshwater fish farming is common in Southeast Asia”(東南アジアで一般的)と述べられ、common → ⑥widespread(広く行われている)に言い換えられます。海水魚の養殖は “generates great financial rewards in the international market”(国際市場で大きな利益を生む)ので、highly ③profitable(非常に収益性が高い)が入ります。
誤答の理由: 28に①experimental(実験的)を入れると、「一般的」という講義内容と矛盾。29に⑥widespreadを入れたくなりますが、空欄の直前に highly があるため “highly widespread” は不自然で、「利益」に関する記述と対応しません。
聞き取りのポイント: common→widespread、great financial rewards→profitable という形容詞への言い換え。ワークシート系の空欄は、放送の語がそのまま入ることはほぼない、と構えておきましょう。
問30・問31(解答番号30・31)|正解 30:② 31:⑤ / 配点2点(両方正解のみ)
設問の要約: 新しい水の利点について、「魚の健康が[30]」「植物栽培に[31]できる」を埋めます。
正解と根拠: 講義では “Fish raised in this new water grow faster and get fewer deadly diseases”(致命的な病気が少ない)→ 健康状態が ②improved(改善される)。また “that same water can be used to grow salt-tolerant plants like tomatoes instead of being wasted”(捨てられずにトマトなどの栽培に使える)→ ⑤reused(再利用される)が入ります。
誤答の理由: 30に④researched、31に①experimentalなどを入れると、講義の「病気が少ない」「同じ水をもう一度使う」という具体的内容と対応しません。31は “instead of being wasted”(無駄にされる代わりに)が「再利用」の決め手です。
聞き取りのポイント: fewer deadly diseases→improved、used again instead of being wasted→reused。内容の因果(病気が少ない→健康改善、捨てない→再利用)をたどる言い換え問題です。
問32(解答番号32)|正解 ② / 配点4点
設問の要約: 講義の要約を準備する場面で、グループメンバーA・Bの発言が講義内容と一致するかを判定します(①Aのみ一致/②Bのみ一致/③両方一致/④両方不一致)。
正解と根拠: Aの発言は「科学者は、淡水魚が海水で生きられるようにする新しいミネラルを発明した」という趣旨で、講義の「海水由来の(既存の)ミネラルを淡水に加え、海水魚を育てる」とは、ミネラルの扱いも魚の種類も逆で不一致。Bの発言は「この新しい水の用途は魚の養殖に限られない」という趣旨で、トマト栽培への再利用に触れた講義内容と一致します。よって②が正解です。
誤答の理由: Aの発言は invented(発明した)/ freshwater fish(淡水魚)の2点が講義とすり替わっており、聞き流すと「ミネラル」「魚」という単語の一致だけで正しく感じてしまいます。
聞き取りのポイント: 講義本体の理解を後から試す形式。名詞の一致ではなく、「誰が何をどうした」という命題レベルで照合する習慣をつけましょう。
問33(解答番号33)|正解 ② / 配点5点
設問の要約: 国別の魚介類消費量グラフ(モンゴル・マダガスカル・ハイチ・スイス・ルクセンブルク・日本)を見ながら、JoeとMayとの会話と講義を踏まえて言えることを選びます。
正解と根拠: 会話では「スイスとルクセンブルクは海のない内陸国だが消費量は比較的多く、日本と同じく高GDP国」「マダガスカルとハイチは島国だが消費量は少なく、低GDP国」と、GDPと消費量の関係が確認されます。講義には「すでに魚介類をよく食べる裕福な内陸国でも、地元で育てられればもっと消費するかもしれない」という趣旨の指摘があり、これをルクセンブルクに当てはめた② “Fish farming with the new water could increase fish and seafood consumption even in countries like Luxembourg.” が正解です。
誤答の理由: ①「新しい水のおかげでスイスの消費量がモンゴルより多い」は、グラフの差の原因を新しい水に求めており因果が成立しません(この水はまだ実験段階)。③「トマトを育てた水で魚を育てられる」は、講義の「魚のあとの水で植物を育てる」と順序が逆。④「低GDPの島国は高GDPの内陸国より消費が多い」はグラフと正反対です。
聞き取りのポイント: 講義+会話+グラフの3つの情報源を統合する、第5問の総仕上げ的な設問(配点5点は全問中最大)。「まだ研究段階(more research is needed)」という講義の限定を覚えておくと、①のような過剰な因果の選択肢を切れます。
第6問A 対話における話者の意見把握(配点6点)
問34(解答番号34)|正解 ① / 配点3点
設問の要約: DerekとJessicaがフランス語の授業形式(対面・オンライン・ハイブリッド)について話しています。問いは「Derekが述べた意見はどれか」。
正解と根拠: オンライン派のDerekは、対面派のJessicaに対して “the AI chat can provide fun conversation practice for communication skills”(AIチャットは楽しい会話練習になる)と述べます。これを言い換えた① “AI can provide enjoyable language practice.” が正解です。
誤答の理由: ②「対面授業は多くのトレーニングを提供する」は、復習や追加トレーニングを提供するのはオンライン学習だとDerekが述べており逆。③「友達が課題のレビューを手伝ってくれる」という発言はありません。④「リアルタイムのオンライン授業は不便」も、オンライン授業はオンデマンド型と説明されており、「リアルタイムで不便」という意見自体が存在しません。
聞き取りのポイント: fun→enjoyable、conversation practice→language practiceの言い換え。「どちらの話者の意見か」と「言い換え」の二重チェックが必要です。
問35(解答番号35)|正解 ② / 配点3点
設問の要約: 会話の最後にJessicaが受講を決めたクラスはどれか。
正解と根拠: 当初対面派だったJessicaは、AIチャットやオンラインの復習教材の利点を聞いて “I think I will take advantage of those extra benefits.”(その特典を活用したい)と心を動かされます。しかしDerekの「じゃあ同じ(オンラインの)クラスだね?」に対し “No, I still want to show up to the classroom to meet my friends as well.”(教室にも顔を出して友達に会いたい)と答えます。教室とオンラインの両方を取れるのは、隔週で教室に集まり残りはオンラインと同じ形式の②ハイブリッドです。
誤答の理由: ①対面は「オンラインの特典を活用したい」と矛盾、③オンデマンドのオンラインは「教室にも行きたい」と矛盾。④リアルタイムのオンラインクラスは、そもそも存在しない(オンラインはオンデマンド型)と説明されています。
聞き取りのポイント: 結論のクラス名は最後まで明言されず、「オンラインの利点も欲しい+教室にも行きたい」という2つの希望から推論させる問題です。冒頭のハイブリッドの定義(“meets in the classroom every other week”)を覚えているかが試されます。
第6問B 複数話者の議論と図表(配点8点)
問36(解答番号36)|正解 ① / 配点4点
設問の要約: 3人の学生(Martin・Tetsuya・Vicky)が音楽の聴き方について議論します。会話終了時点で「以前より音量を下げよう」と思っているのは何人か。
正解と根拠: 電車で音漏れを注意されたMartinは、ヘッドホンへの買い替えも考えますが、最終的に “I think I need to adjust my volume rather than change devices.”(機器を替えるより音量を調整すべきだ)と述べ、下げる意思あり。Tetsuyaはヘッドホン利用で “can still hear outside sounds just fine”(外の音が聞こえる)、Vickyの「外の音が聞こえる音量なら、それ以上下げる必要はない」という発言を受けて “That’s a relief.”(安心した)と答えるため、下げる意思なし。Vicky自身はもともと小さな音量で聴いており、下げる必要がありません。よって1人(Martinのみ)で①が正解です。
誤答の理由: ②2人は、Tetsuyaの “That’s a relief” までの流れを聞き逃し、「ヘッドホン組も下げる」と誤解した場合の答え。③3人・④0人は各話者の結論を個別に追えていない場合の答えです。
聞き取りのポイント: 3人それぞれの「現状」と「会話後の結論」をメモ欄の表で管理する問題。誰の発言かを示す呼びかけ(〜, Martin. / 〜, Vicky?)が話者特定のヒントになります。
問37(解答番号37)|正解 ③ / 配点4点
設問の要約: Vickyの発言の根拠となる図表を4つのグラフから選びます。
正解と根拠: Vickyは「音量が大きいと外を歩いているとき車の接近に気づけない」と注意を促し、”over 30 people in this area were nearly hit by cars while listening to loud music on their earphones”(この地域で30人以上が車にひかれそうになった)と述べます。これを裏付けるのは、③「イヤホン使用者のヒヤリ事故件数」の棒グラフです。「Almost Hit by Car(車にひかれそうになった)」の件数が30を超えており、発言の数値と一致します。
誤答の理由: ①「電車内の迷惑行為への苦情」は電車の話題(Martinの経験)には関わりますが、Vickyの「30人以上が車に」という発言とは無関係。②「聴覚に危険な音量と時間」、④「イヤホン/ヘッドホンの1日の使用時間」は、いずれも事故件数のデータを含みません。
聞き取りのポイント: 数字(over 30)+内容(nearly hit by cars)をセットで記憶し、グラフのタイトル・軸・凡例と照合する問題です。「電車」「音量」など会話全体の話題に引きずられると①や②を選んでしまいます。放送前に4つのグラフのタイトルだけでも読んでおくと、照合が一気に楽になります。
まとめ:2026年度リスニングで問われた力
2026年度の共通テスト英語リスニングを振り返ると、問われた力は大きく次の3つに整理できます。
1. 言い換えを見抜く力 — never hesitates→willing、common→widespread、fun→enjoyableなど、放送文の語がそのまま選択肢に現れる問題はほとんどありませんでした。単語を「意味のかたまり」で捉える練習が不可欠です。 2. 複数の情報を統合する力 — 第4問のバスの乗降ルール、第5問の講義×会話×グラフ、第6問Bの3人の立場の整理など、聞こえた情報をメモで構造化し、あとから照合する問題が得点差を生みました。 3. 「誰が言ったか」を追う力 — 問11・問13・問34など、話者の取り違えを狙った設問が目立ちました。声の区別と呼びかけ表現への注意が対策になります。
平均点54.65点という結果が示すとおり、1回読みになる第3問以降で差がつく試験です。まずは2回読みの第1問・第2問を確実に取り切り、後半は「先読み→予測→メモ」のサイクルを体に染み込ませていきましょう。
実際の問題冊子や放送音源で演習したい方は、共通テスト2026年度の過去問PDF・リスニング音源の一覧ページからダウンロードできます。また、リスニングの学習法を体系的にまとめた共通テスト英語リスニング対策の総合ガイドでは、大問別の時間配分や教材選びも解説しています。リーディングの全問解説(姉妹記事)も近日公開予定ですので、あわせてご活用ください。
リスニングの伸ばし方は、現在の得点帯や志望校によって最適な手順が変わります。「何から始めればよいか分からない」という方は、イエナアカデミーの無料学習相談でお気軽にご相談ください。現状の分析から学習計画づくりまで、丁寧にサポートいたします。

