自治医科大学は栃木県下野市にある私立医科大学で、へき地医療・地域医療を担う医師の養成を目的に、全都道府県が共同で設立した特殊な大学です。最大の特徴は、入学者全員に修学資金が貸与され、卒業後に出身都道府県の指定医療機関で一定期間勤務すれば返還が免除される点にあります。この記事では、自治医科大学医学部の入試方式・配点・偏差値・倍率・学費と対策のポイントを、2026年度(令和8年度)の実績を中心にまとめます。
自治医科大学医学部の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地(医学部キャンパス) | 栃木県下野市薬師寺3311-1 |
| 設置区分 | 私立 |
| 医学科募集人員(合計) | 123名(各都道府県2〜3名ずつ/2026年度) |
| 6年間の学費目安 | 修学資金貸与制度により実質無償(大学への納入は諸会費のみ。別途、全寮制のため寮費が必要) |
| 公式入試情報ページ | 自治医科大学 医学部入試案内 |
修学資金は6年間の学費全額に相当する額が貸与され、卒業後、知事の指定する公立病院等に一定期間(貸与期間の1.5倍)勤務することで返還が免除されます。初年度納入金の総額は約463万円ですが、そのうち大学へ実際に納入するのは諸会費(約2.5万円)のみです。全寮制のため、別途、寮費が月額8,500円必要です。
入試方式と募集人員
| 方式 | 募集人員 |
|---|---|
| 一般選抜(各都道府県ごとに選抜) | 123名(各都道府県2〜3名) |
自治医科大学の入試は、都道府県ごとに募集・選考する独自の仕組みです。出願は原則として本人の出身地または在住・在学する都道府県が対象で、その都道府県の枠内で合否が決まります。学校推薦型・総合型・共通テスト利用は実施していません。
一般選抜の科目・配点
共通テスト
自治医科大学は大学入学共通テストを課しません。第1次試験・第2次試験ともに大学独自の試験です。
個別(1次・2次)試験
| 区分 | 科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1次試験 | 数学 | 25点 |
| 第1次試験 | 理科(物理・化学・生物から2科目) | 50点 |
| 第1次試験 | 英語 | 25点 |
| 第1次試験 | 面接 | あり(学力試験及第者に実施) |
| 第2次試験 | 記述式学力試験(数学・英語) | 各12.5点 |
| 第2次試験 | 面接(個人・集団) | あり |
第1次試験は3教科100点満点のマークシート方式で、理科の配点比率が高いのが特徴です。第2次試験では記述式の学力試験に加え、個人面接・集団面接が課され、医療への適性や地域医療への意欲が重視されます。
入試日程
- 出願期間・試験日・合格発表日は年度により異なります。第1次試験は例年1月中旬、第2次試験は1月下旬に実施されます。
- 募集要項は例年8月上旬から頒布されます。正確な日程は最新の募集要項でご確認ください。
偏差値・共通テストボーダーの目安
河合塾のボーダー偏差値は67.5(2027年度入試/医学科)です。共通テストを課さないため共テボーダーの設定はありません。全国82医学部の中でも上位に位置する難関で、私立医科大学の中でもトップクラスの難易度です。全国から少人数を選抜するため、実質倍率は非常に高くなります。
倍率の推移
| 年度 | 方式 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年度 | 一般選抜 | - | 123 | - |
年度ごとの志願者数・倍率は最新の募集要項および入試結果でご確認ください。全都道府県で各2〜3名という極めて少数の枠を争うため、都道府県によっては数十倍に達することもあります。
自治医科大学医学部の入試の特徴と対策ポイント
- 理科重視の1次試験:第1次試験は数学25点・英語25点に対して理科が50点と、理科の比重が大きい配点です。物理・化学・生物から2科目を確実に得点源にする戦略が有効です。
- マークシート+記述の二段構え:第1次はマークシート方式で処理速度と正確性が問われ、第2次は記述式で思考過程まで見られます。両方の形式に対応した演習が必要です。
- 面接・地域医療への意欲:個人面接・集団面接が課され、地域医療・へき地医療に貢献する意思が重視されます。制度の趣旨を理解し、自分の言葉で語れるよう準備しましょう。
- 都道府県単位の競争:出願先の都道府県枠で合否が決まるため、全国の平均倍率だけでなく、自分の出願枠の状況を意識することが大切です。
まとめ
- 自治医科大学は全都道府県が共同設立した私立医科大学で、地域医療を担う医師を養成する。
- 修学資金貸与制度により学費は実質無償。卒業後の指定勤務で返還免除となる。
- 第1次試験は数学25・理科50・英語25の100点満点で理科重視。第2次で記述式と面接。
- 河合塾ボーダー偏差値は67.5(2027年度)で全国トップクラスの難関。
- 共通テストは課さず、都道府県ごとの少人数枠を争う点が最大の特徴。
※本記事の入試情報は各大学の募集要項・公式発表等(2026年7月時点)に基づいています。出願の際は必ず大学公式の最新情報をご確認ください。
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