- 二次試験(面接)の合格ラインは、スピーキング満点750点のうち 512点 です。
- 試験は 約8分。4コマイラストのナレーションと4つの質問(No.1〜No.4)、そして「アティチュード(態度)」で評価されます。
- この記事は、当日の流れ・答え方の型・詰まった時の言い換え・落ちる原因までを、そのまま使える形でまとめた対策ガイドです。
一次試験を突破しても、二次試験で足踏みしてしまう方は少なくありません。準1級の面接は、決まった「型」を知っているかどうかで手応えが大きく変わります。この記事では、英検公式の情報をもとに、当日そのまま使えるレベルまで具体化して解説します。
なお、級全体のスコアの仕組みは英検の合格点・合格ラインまとめで、ライティング対策は英検準1級ライティング対策で詳しく扱っています。あわせてご覧ください。
英検準1級 二次試験の全体像(合格基準スコア・所要時間・評価観点)
まず、ゴールとなる数字を正確に押さえましょう。英検はCSEスコアという共通尺度で合否が決まります(CSEスコア=級をまたいで学習到達度を比較できる英検独自のスコアです)。
準1級の各技能は満点が 750点 に統一されており、一次・二次の合格基準スコアは次の通りです。
| 区分 | 測定技能 | 満点 | 合格基準スコア |
|---|---|---|---|
| 一次試験 | Reading・Listening・Writing | 2250点 | 1792点 |
| 二次試験 | Speaking | 750点 | 512点 |
| 4技能総合の目安 | 4技能合計 | 3000点 | 2304点(CEFR B2目安) |
※CEFR=英語力の国際的な指標で、A1〜C2の6段階(易しい順にA1・A2・B1・B2・C1・C2)で英語力を示すものです。
二次試験で必要なのは、スピーキング 750点満点中512点。割合にすると満点の約68%です。満点を狙う試験ではなく、「型どおりに、伝わる英語で、最後まで話し切る」ことで十分に届くラインだと理解してください。
所要時間は、英検公式サイトに記載のとおり 英語での面接 約8分 です。評価は「ナレーション」「No.1〜No.4への応答」に加えて、アティチュード(態度) が独立した観点として見られます。アティチュードとは、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢のこと。声の大きさ、アイコンタクト、沈黙しない姿勢などが含まれます。英語力そのものだけでなく、「伝えようとする態度」も採点対象である点が、準1級面接の大きな特徴です。
※本記事の合格基準スコア・満点などのCSE数値は、英検公式が公表する固定値(英検公式:各級の合格基準スコア)、面接時間は英検公式サイトの記載に基づきます。設問の細部は変更される場合があるため、受験前に公式のサンプル問題・バーチャル二次試験もあわせてご確認ください。
当日の流れ(入室→着席→ナレーション→設問→退室)
本番の8分間は、ほぼ決まった順序で進みます。流れを体に入れておくだけで、当日の緊張はかなり和らぎます。
1. 入室・あいさつ — 面接室に入ったら、面接委員に「Hello.」と笑顔であいさつします。ここからアティチュードの評価が始まっていると考えてください。 2. 着席・簡単な会話 — 着席後、氏名や受験級の確認、体調や当日の様子を尋ねる短いやりとり(ウォームアップ)があります。ここは採点の中心ではありませんが、はっきり応答して雰囲気を作りましょう。 3. 問題カードを受け取る — 4コマのイラストが描かれた「問題カード」を渡されます。カードにはタイトルと、ナレーションの書き出しの一文が示されています。 4. ナレーションの準備(約20秒)→ ナレーション(2分) — まず考える時間が与えられ、その後、指定された書き出しの文から始めて、4コマの物語を2分間で説明します。 5. No.1〜No.4の質問 — カードを見ながら(後半は伏せて)、面接委員の4つの質問に答えます。No.1はイラストの登場人物に関する質問、No.2以降はカードのトピックに関連した社会的な質問が中心です。 6. カード返却・退室 — 質問が終わったらカードを返し、「Thank you.」とあいさつして退室します。退室まで気を抜かないことが大切です。
設問パターン別の答え方(4コマナレーションの型・Q&Aの型)
準1級面接は「型」で乗り切れます。設問ごとに、そのまま使えるフレームを持っておきましょう。
4コマナレーションの組み立て方
2分間のナレーションは、次の3ステップで機械的に組み立てられます。
- ① 書き出しは指定文をそのまま使う — カードに書かれた最初の一文からそのまま始めましょう。自分で言い換える必要はありません。
- ② 各コマ=1〜2文で「時の表現+人物+行動」 — 1コマにつき、時間の流れを示す語で始めると自然につながります。
- コマ間のつなぎ表現:*One day, / Later, / That night, / The next morning, / A few weeks later,* など
- 各コマの型:[時の表現] + [人物] + [動作]. + [補足の一文].
- ③ 吹き出し・表情・掲示物を言語化する — イラスト内の看板・貼り紙・登場人物の表情は、そのまま描写のヒントです。*The sign said …* / *He looked worried because …* のように拾うと、内容点が伸びます。
黙り込まず、4コマすべてに触れて2分を使い切ることが最優先です。多少の文法ミスより、空白の時間のほうが評価を下げます。
Q&A 頻出テーマ別の型
No.1〜No.4は、次の「結論→理由→具体」の型に流し込めば、どんな質問にも形になります。
| 型の要素 | 使えるフレーズ例 |
|---|---|
| 結論を先に言う | *I think … / In my opinion, …* |
| 理由を添える | *This is because … / The main reason is that …* |
| 具体・補足で伸ばす | *For example, … / For instance, …* |
| 締める | *So I believe … / That’s why I think so.* |
No.2以降で問われやすいのは、環境・テクノロジー・教育・働き方・高齢化など、社会性のあるテーマです。賛成・反対のどちらでも構いません。立場を早く決め、理由を2つ用意する練習をしておくと、本番で迷いません。
詰まった・分からない時のリカバリー表現
面接で最も避けたいのは「無言」です。言葉に詰まっても、沈黙せずに“場をつなぐ”定型を口に出せるかどうかで、印象が大きく変わります。以下は、そのまま暗記して本番に持ち込めるフレーズです。
- 考える時間を稼ぐ
- *Well, let me think for a moment.*(少し考えさせてください)
- *That’s an interesting question.*(それは興味深い質問ですね)
- 質問が聞き取れなかった
- *Could you say that again, please?*(もう一度お願いできますか)
- *I’m sorry, could you repeat the question?*
- 言い換えて切り抜ける(単語が出ない時)
- *In other words, …* / *What I mean is …*(言い換えると…)
- *It’s a kind of …*(〜のようなものです)
- 言い直す
- *Sorry, let me rephrase that.*(言い直させてください)
聞き返しは減点ではありません。むしろ黙るより、聞き返して的確に答えるほうが、コミュニケーション意欲(アティチュード)としてプラスに働きます。「沈黙しない引き出し」を3〜4個持っておくことが、当日の安心材料になります。
落ちる原因と対策
不合格の背景には、英語力そのものより「進め方のミス」が隠れていることが多くあります。よくある原因と対策を整理します。
| 落ちる原因 | 何が起きているか | 対策 |
|---|---|---|
| 無言・長い沈黙 | 考え込んで数秒〜十数秒黙る | 上記リカバリー表現で声を出し続ける |
| アティチュード低評価 | 声が小さい・目線が下・反応が乏しい | 大きめの声・アイコンタクト・うなずきを意識 |
| 質問の取り違え | 質問の主旨とずれた答えを続ける | 聞き取れなければ即 *Could you repeat …?* で確認 |
| ナレーションが途中で止まる | コマ描写のストックがない | つなぎ表現+各コマ1〜2文の型を反復練習 |
| 結論を言わずに話し続ける | 理由から話し始め要点がぼやける | まず *I think …* から始める |
対策の核心は、「知識」ではなく「口を動かした回数」です。頭で分かっていても、本番で英語が出てくるとは限りません。声に出す模擬面接を繰り返すことが、遠回りに見えて最短の対策です。
前日・直前チェックリスト
当日に慌てないために、前日夜と直前に確認したい項目をまとめました。
- [ ] 一次試験の成績表(または受験票・本人確認書類)を準備した
- [ ] 会場・集合時間・アクセスを再確認した
- [ ] あいさつ(Hello. / Thank you.)を声に出して練習した
- [ ] ナレーションの「つなぎ表現」を5つ言えるようにした
- [ ] Q&Aの型(結論→理由→具体)を1テーマで通し練習した
- [ ] リカバリー表現を3つ以上、口が覚えるまで音読した
- [ ] 直前は英語を「聞く・声に出す」時間を確保した(黙読だけで終えない)
前日は新しい表現を詰め込むより、すでに覚えた型を口に出して確認することに時間を使うのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q. 英検準1級の二次試験の合格率はどのくらいですか?
英検は級別の合格率を公式には非公表としています。一般的な推計では二次試験は6〜8割程度が合格すると言われることもありますが、あくまで目安であり、公式の数値ではありません。合格率を気にするより、合格基準スコア 512点 に届く話し方を身につけることに集中しましょう。
Q. ナレーションの途中で時間が来たら不合格ですか?
2分で話し切れなくても、それだけで不合格になるわけではありません。大切なのは、黙り込まず4コマの流れを伝えようとし続けることです。途中で止まっても、質問(No.1〜No.4)でしっかり挽回できます。
Q. 発音が完璧でないと受かりませんか?
ネイティブのような発音は求められていません。多少の訛りやミスがあっても、相手に伝わる明瞭さと、伝えようとする姿勢(アティチュード)があれば評価されます。完璧さより「伝わること」を優先してください。
Q. 一次試験に合格したスコアは二次に持ち越されますか?
いいえ。一次試験と二次試験のスコアは別々に判定されます。二次試験は、その日のスピーキング 750点満点・合格512点 で合否が決まります。一次で高得点でも油断せず、面接対策を行いましょう。
Q. 面接ではどんなテーマが問われますか? 予想問題やサンプルはありますか?
No.2以降は、環境・テクノロジー・教育・働き方・高齢化など、社会的なテーマが中心です。英検公式サイトでバーチャル二次試験やサンプル問題が公開されているので、本番前に一度体験しておくと流れがつかめます。イエナアカデミーでは二次特化の独自予想問題集で、頻出テーマの「結論→理由→具体」の型を反復できます。
Q. 服装や持ち物に決まりはありますか?
服装は自由で、合否には影響しません。持ち物は一次試験の成績表(または受験票)・本人確認書類・筆記用具です。会場と集合時間は前日までに確認しておきましょう。
まとめ
英検準1級の二次試験は、「型」と「声を出し続ける姿勢」で十分に合格ラインへ届く試験です。要点を振り返ります。
- 合格ラインはスピーキング 750点満点中512点、面接時間は 約8分。
- 評価は「ナレーション」「No.1〜No.4」「アティチュード(態度)」。無言が最大の敵です。
- ナレーションは「指定文→つなぎ表現→各コマ1〜2文」、Q&Aは「結論→理由→具体」の型で。
- 詰まってもリカバリー表現で場をつなぎ、最後まで話し切る。
私たちイエナアカデミーでは、対策講師が全員 英検1級ホルダーのバイリンガル。ネイティブに近い発話とアティチュードの見せ方を、面接本番の目線で細かく指導します。二次特化の独自予想問題集と“伝わる答え方”テンプレート(2024年新形式にも対応)、さらにSlackで稼働中のAI添削(英検公式4観点で級別採点)で、口を動かす回数を最大化します。実際に、準1級二次のスピーキングスコアを CSE501→641 まで伸ばした事例もあります(※個人の成績・自社の指導記録に基づく一例で、成果を保証するものではありません)。
「今の自分のスピーキング力が、合格ライン512点までどのくらいの距離にあるのか」を知りたい方は、まずは無料体験・学習相談でご相談ください。現状スコアと合格ラインの差を一緒に診断し、二次までの最短ルートをご提案します。
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出典
- 英検公式:各級の合格基準スコア(CSEスコア) — https://www.eiken.or.jp/eiken/result/eiken-cse_admission.html
- 日本英語検定協会 公式サイト(二次試験の流れ・面接時間) — https://www.eiken.or.jp/
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