- 準2級プラスは2025年度に新設された、準2級と2級の橋渡しにあたる級です(CEFR〈英語力の国際的な指標。A1〜C2の6段階〉ではA2が目安)。
- 一次試験の合格ラインは1875点満点中1402点、二次試験は625点満点中427点が基準です(CSEスコア=英検独自の、合否判定に用いる共通スコア)。
- 合格率は公式非公表のため、この記事では公式データと私たちの指導経験にもとづく「目安」としてお伝えします。
「準2級は受かったけれど、2級はまだ距離がある」——そんなお子さんの次の一歩として、2025年度に新しく登場したのが英検準2級プラスです。新設級ゆえに情報がまだ少なく、「レベルはどのくらい?」「何点取れば受かるの?」と迷う方が多いのが実情です。
この記事では、英検公式が発表しているデータをもとに、準2級プラスのレベル・合格点・合格率の目安・4技能別の勉強法を、私たちイエナアカデミーの指導現場の視点を交えて整理します。数値の根拠が公式にないものは、はっきり「私見・目安」と明示します。安心して読み進めてください。
英検準2級プラスとは(レベル・CEFR・どんな受験者向けか)
英検準2級プラスは、従来の準2級と2級のあいだを埋めるために新設された級です。英検公式の目安では「高校上級程度」に位置づけられ、CEFR(外国語の運用能力を示す国際指標)ではA2レベルが目安とされています。CEFRは A1(初級)〜 C2(最上級)の6段階で、A2は「身近な話題について簡単なやりとりができる」段階を指します。
この級が向いているのは、次のような方です。
- 準2級には合格したが、2級の長文・語彙にはまだ手応えがなく、段階を踏んで力をつけたいお子さん
- 高校の学習内容と英検の橋渡しをしながら、着実にステップアップしたい方
- 大学入試や内申でCEFR・英語資格を活用する見通しがあり、実力相応の級で結果を残したい方
準2級プラスを取るメリットは、2級への「跳躍」を小さな階段に変えられる点にあります。準2級から2級へは、語彙量・長文の難度・ライティングの要求水準がぐっと上がります。そのあいだにもう一段の目標を置くことで、モチベーションを保ちながら合格体験を積み重ねられます。準2級プラスは、2級で問われる読解量やライティングの負荷を一足先にならしていける級だといえます。
各級の合格ラインを横断的に知りたい方は、英検の合格点まとめもあわせてご覧ください。
英検準2級プラスの難易度と合格ライン(CSEスコア)
英検の合否は、素点(正解数)そのものではなく、英検CSEスコアという共通尺度に換算して判定されます。CSEスコアは受験回ごとの難易度差を調整した指標で、「何問正解したか」ではなく「どの位置にいるか」を表すものだとお考えください。
準2級プラスの合格ラインは、公式に次のとおり定められています。
| 区分 | 満点(CSE) | 合格基準スコア |
|---|---|---|
| 一次試験(R・L・W 合計) | 1875点 | 1402点 |
| 二次試験(スピーキング) | 625点 | 427点 |
| 技能別満点(各技能) | 625点 | — |
| 4技能総合の満点 | 2500点 | ―(※下記の注を参照) |
※ 4技能総合の「1829点」は、CEFRのどの段階に相当するか(A2目安)を示すための算出基準値であり、準2級プラスの合格ライン(一次1402点・二次427点)とは別物です。合否はあくまで一次・二次それぞれのCSEスコアで判定され、4技能総合スコアそのものが合否を決めるわけではありません。満点・合格ラインと混同しないようご注意ください。
一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能(各625点、合計1875点)で構成され、合計が1402点に届けば一次通過です。二次試験はスピーキング1技能(625点満点)で、427点が合格の基準になります。
ここで押さえておきたいのが、「何割取れば合格」という素点の目安は当てにならないということです。CSEスコアは難易度調整が入るため、正答率が同じでも回によってスコアは変動します。「合計6割前後が一つの目安」といった感覚はあくまで参考にとどめ、CSEスコアで到達度を測る意識を持つことが大切です。
英検準2級プラスの合格率の目安
結論からお伝えすると、英検は級を問わず合格率を公式に公表していません。準2級プラスは2025年度の新設級であり、なおさら公的なデータが乏しいのが現状です。ネット上で「合格率◯%」と断定的に書かれた数字を見かけても、公式の裏づけがない推計にすぎない点にご注意ください。
そのうえで、私たちの指導経験にもとづくあくまで私見・目安を述べます。準2級プラスは「準2級に受かった層」がおもな受験者となる級です。準2級合格からそのまま無対策で臨めば手応えは厳しく、逆に長文・語彙・ライティングを計画的に対策すれば十分に射程に入る——そうした「対策の有無で差が開きやすい級」だと感じています。合格率という数字を追うよりも、自分のCSEスコアが1402点・427点にどれだけ近いかを測るほうが、対策としてははるかに実践的です。
新設級のため今後データが蓄積されれば見え方は変わりますが、現時点では数値を無理に断定しない姿勢が誠実だと私たちは考えています。
合格に必要な学習時間の目安
必要な学習時間は現状のレベルによって大きく変わります。以下は私たちの指導経験にもとづく目安であり、お子さんの基礎力や学習の質によって前後します。断定的な数字ではない点をご理解ください。
- 現在すでに準2級に合格している場合:おおむね40〜80時間。長文・語彙の底上げとライティングの仕上げが中心になります。
- 準2級の合格が見えてきた段階の場合:おおむね80〜150時間。準2級の完成と並行して準2級プラスの形式に慣れていきます。
- 3級レベルからの場合:まず準2級の土台づくりが必要で、150時間以上を見込むのが現実的です。
大切なのは総時間そのものではなく、弱い技能から優先的に埋める配分です。次の章で詳しくお伝えします。
4技能別の対策
準2級プラスは4技能すべてが625点満点で、合否は各技能のバランスに大きく左右されます。技能ごとの要点と、それぞれの詳しい対策記事へのリンクをまとめます。
- リーディング:短文・長文の語句空所補充と、長文の内容一致を問う読解問題が中心です(設問数や構成は英検公式のサンプル問題をご確認ください)。語彙力と、Eメール・説明文を素早く読む力が問われます。→ 準2級プラスのリーディング対策
- リスニング:会話や短い文の内容一致を問う問題が出題されます(放送回数・設問数は英検公式のサンプル問題をご確認ください)。一度で要点をつかむ集中力を養います。→ 準2級プラスのリスニング対策
- ライティング:英作文を含む記述式です。出題形式や設問数は英検公式のサンプル問題をご確認ください。与えられた条件に沿って、自分の考えを整理して書く力が試されます。→ 準2級プラスのライティング対策
- スピーキング:二次試験は個人面接形式で、音読やイラスト・質問への応答などが出題されます(詳しい構成は英検公式のサンプル問題をご確認ください)。→ 準2級プラスのスピーキング対策
各技能の学習の入口として、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの技能ハブもご活用ください。
合格までの勉強の進め方
準2級プラスで最もつまずきやすいのが、「技能の谷」です。CSEスコアは技能ごとに算出され、一次は3技能の合計で合否が決まります。そのため、1つの技能が極端に低いと、他がよくても合計が1402点に届かない——という事態が起こりがちです。
対策の原則はシンプルです。最も低い技能から埋めること。得意な技能をさらに伸ばすより、苦手な技能を平均点まで引き上げるほうが、合計スコアは効率よく上がります。おすすめの手順は次のとおりです。
1. まず4技能で1回分の問題を解き、技能別CSEスコアの現在地を把握する。 2. 1402点(二次は427点)までの差が大きい技能を特定する。 3. その技能に学習時間を優先配分し、平均レベルまで底上げする。 4. 全技能が基準に近づいたら、ライティング・スピーキングなど得点を伸ばしやすい記述・発話系で上積みを狙う。
この「谷を埋める」発想は、私たちが日々の指導で最も重視しているポイントです。イエナアカデミーでは全講師が英検1級を持つバイリンガルで、技能ごとのつまずきを見極めながら、英検の最新出題形式に対応した独自の予想問題集と満点狙いのテンプレートで対策します。ライティングはSlackで稼働中のAI添削を使い、英検公式の4観点で級別に採点し、書き直し例までお返しする仕組みを整えています。
よくある質問(FAQ)
Q. 準2級プラスは準2級・2級とどう違いますか?
A. 準2級と2級の中間に位置する橋渡しの級です。準2級よりも長文・語彙の難度が上がり、ライティングの要求水準も高くなります。2級への段階的なステップとして設計されています。
Q. 合格に必要なCSEスコアはいくつですか?
A. 一次試験は1875点満点中1402点、二次試験は625点満点中427点が合格基準です。素点の「何割」ではなくCSEスコアで判定される点にご注意ください。
Q. 合格率はどのくらいですか?
A. 英検は合格率を公式に公表しておらず、新設級のため公的データも乏しいのが現状です。一般的な推計を目にすることはありますが公式の裏づけはなく、この記事でも断定は避けています。合格率を追うより、自分のCSEスコアと合格ラインの差を測ることをおすすめします。
Q. 準2級に受かったばかりでも挑戦できますか?
A. 挑戦できます。ただし無対策では手応えが厳しくなりやすいため、長文・語彙・ライティングを計画的に対策したうえで臨むことをおすすめします。目安の学習時間は40〜80時間程度(私見)です。
まとめ
英検準2級プラスは、準2級と2級のあいだを埋める橋渡しの級です。合格の基準は一次1402点・二次427点(CSEスコア)と明確な一方、合格率は公式非公表のため、数字を追うよりも自分のスコアと合格ラインの距離を測ることが近道になります。そして、最も低い技能から埋める——この一点を守れるかどうかが、合否を分けます。
「今のスコアで、合格ラインまであとどれくらいなのか」を客観的に知りたい方は、無料体験・学習相談へお気軽にご相談ください。現状のCSEスコアと合格ラインの差を診断し、お子さんに合った学習プランをご提案します。英検対策の全体像は英検®演習講座のご案内からもご覧いただけます。
※本文中の合格ライン・満点は英検公式の発表値、学習時間・合格率の目安は私たちの指導経験にもとづく私見です。当校からは上位級(準1級・1級)に合格した受講生も継続的に育っていますが、伸び方や到達級には個人差があります。
出典
- 日本英語検定協会(英検)「英検CSEスコアでの合格基準スコア」 https://www.eiken.or.jp/eiken/result/eiken-cse_admission.html
