英検準1級 二次試験の対策|当日の流れ・ナレーションの型・頻出質問

  • 英検準1級の二次試験は約8分の英語面接。4コマイラストのナレーション(考慮1分・話す2分)と4つの質問で構成されます
  • 合格基準はCSEスコア512/満点750。ナレーションは「1コマ2文・過去形・つなぎ語」の型で安定します
  • 質問No.2〜No.4は社会性のあるテーマへの意見が中心。「結論→理由2つ」の型を身につければ、当日の初見テーマにも対応できます

英検準1級の二次試験(スピーキング・面接)は、「英語力はあるのに、型を知らないせいで落ちる」ことが起こりやすい試験です。この記事では、文京区茗荷谷の英語塾イエナアカデミーが、当日の入室から退室までの流れ、4コマナレーションの組み立て方、Q&Aの頻出テーマ、そして見落とされがちなアティチュード(態度点)まで、今日から練習に使える形で解説します。

目次

結論:準1級の二次は「ナレーションの型」と「意見の型」で攻略できる

先に結論です。準1級二次の準備は、次の3点に集約されます。

1. ナレーションは「1コマ2文・過去形」の型で話す — 2分間で4コマなので、1コマあたり約30秒。型があれば沈黙しません 2. 質問への応答は「結論→理由2つ」で統一する — No.2以降は社会的テーマへの意見。構成をテンプレ化すれば内容に集中できます 3. アティチュード(積極性・態度)を捨てない — 声量・アイコンタクト・沈黙回避は練習で確実に伸ばせる部分です

英検準1級 二次試験の形式と合格基準

まず試験の全体像です。形式は英検公式サイトで確認できる情報に基づいています。

項目内容
試験時間英語での面接 約8分
面接委員1人(やり取りはすべて英語)
課題1自由会話(簡単な日常会話)
課題2ナレーション(4コマイラストの展開説明。考慮時間1分・話す時間2分)
課題3質問 No.1〜No.4(計4問)
評価観点ナレーション・応答の内容、発音、語彙、文法・語法、情報量、コミュニケーションを図ろうとする意欲や態度

合格基準はCSEスコア512(満点750)です。CSEスコアとは英検の合否判定に使われる共通尺度のスコアで、この基準は回によって変動しない固定値です。一方、素点からCSEスコアへの換算は項目応答理論という統計的手法で回ごとに調整されるため、「素点で何割取れば合格」という公式の基準は公表されていません。あくまで私見ですが、指導現場の感覚では各課題でまんべんなく7割前後を確保できると合格が見えてきます(換算は回により変動するため、目安にとどめてください)。

一次試験の合格基準(1792/3技能合計2250)やCSEスコアの仕組みは、英検の合格点まとめ記事で級別に整理しています。

当日の流れ:入室から退室まで

当日の動きを知っておくだけで、緊張はかなり軽くなります。流れは次のとおりです。

1. 入室・あいさつ — ノックして入室し、”Hello.” と自分から。受付で渡された面接カードを面接委員に手渡します 2. 着席と自由会話 — 名前と受験級の確認のあと、”How did you come here today?” のような簡単な日常会話があります。ここはウォームアップですが、態度の印象づけはすでに始まっています 3. 問題カードの受け取り — 指示文と4コマイラストが印刷されたカードを受け取ります 4. ナレーション準備(1分) — 黙読しながら、各コマで「誰が・何をした・どうなった」を1文ずつ頭の中で組み立てます 5. ナレーション(2分) — 指示文の書き出しに続けて、4コマを順に説明します 6. 質問 No.1〜No.4 — No.1はイラストに関連した質問、No.2以降はカードのテーマから広がる社会的な話題への質問が中心です。途中でカードを裏返すよう指示されたら、以降はカードを見ずに答えます 7. カード返却・退室 — 最後まで気を抜かず、”Thank you very much.” で締めます

4コマナレーションの組み立て方

準1級二次の最大の山場がナレーションです。ここで崩れると気持ちごと崩れやすいので、型を固めておきましょう。

基本の型:「1コマ2文・過去形・つなぎ語」

  • 1コマにつき2文を基本にします。話す時間2分÷4コマ=1コマ約30秒。2文+補足1文でちょうど収まる計算です
  • 時制は過去形(過去進行形)で統一します。指示文の書き出しが過去の場面から始まるため、途中で現在形に引きずられるのが最も多いミスです
  • コマの切り替えにつなぎ語を入れます。カードに印刷された時間・場所の表記(”The next day” など)はそのまま使い、なければ “Later,” “A few weeks later,” などで場面転換を示します

各コマで言うことの優先順位

1. 人物の行動(誰が何をしたか)— 最優先です。ここが抜けると展開説明として成立しません 2. 吹き出し・掲示物の内容 — セリフは間接話法(He said that… / She suggested that…)で、看板やポスターは “There was a sign that said…” のように織り込みます 3. 人物の感情・表情 — “He looked worried.” の一言で情報量が増えます

よくあるつまずきと対処

  • 単語が出てこない → 完璧な語を探すより、知っている語で言い換えて先へ進みます。沈黙が最も損です
  • 時間が余る → 各コマに感情描写の1文を足します。逆に足りないときは3〜4コマ目を簡潔にし、最後のコマまで必ず到達させます
  • 1コマ目で詰まる → 準備の1分は「1コマ目の第1文を完成させること」に最優先で使います。出だしが決まれば流れに乗れます

Q&A対策:No.1の型と頻出テーマ

No.1:イラストに関連した質問

No.1はナレーションしたイラストに関連した質問です。「もしあなたが(最後のコマの人物)だったら、どう考えますか」という仮定の形で問われる傾向があり、その場合は “I’d be thinking…” と仮定法で答え始めるのが定石です。2〜3文で、人物の立場に立った考えを述べます。

No.2〜No.4:社会的テーマへの意見

No.2以降は、カードのテーマから広がる社会性のある話題について意見を問われる傾向があります。よく扱われるテーマ領域は次のとおりです(過去問から見た出題傾向としての整理です)。

  • 環境・エネルギー(リサイクル、環境保護と経済の両立)
  • 教育・子育て(学校教育のあり方、子どもとテクノロジー)
  • 仕事・経済(働き方の変化、企業の社会的責任)
  • テクノロジーと生活(SNS、AI、プライバシー)
  • 健康・高齢化社会・地域コミュニティ

答え方は「結論→理由2つ」で統一します。

I think… / I don’t think…(立場表明)→ First, 理由1 → Also, 理由2

1問あたり3〜4文が目安です。意見の斬新さよりも、立場が明確で理由が筋道立っていることが評価されます。普段から社会的テーマについて「賛成か反対か+理由2つ」を英語で言う練習をしておくと、初見のテーマにも対応できます。この「意見を組み立てる力」はライティングの意見論述と共通するので、準1級ライティング対策と並行して鍛えると効率的です。

アティチュード(態度点)を取りこぼさない

公式の評価観点には「積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度」が明記されています。英語の正確さとは別に、次の行動で確実に印象が変わります。

  • 聞き取れなかったら黙らずに聞き返す — “Could you say that again?” は減点対象ではなく、コミュニケーション意欲の表れです(ただし多用は避けます)
  • 沈黙を作らない — 考える時間が必要なら “Well,” “Let me see,” でつなぎます
  • 声量とアイコンタクト — カードを見る場面以外は面接委員の顔を見て、聞こえる声で話します

面接は対人のやり取りである以上、この部分は独学では点検しにくいところです。模擬面接で第三者に見てもらう価値が最も大きい項目といえます。

二次で不合格だった人へ:スコアは伸ばせます

一次に受かる力があるのに二次で不合格だった場合、原因の多くは英語力不足ではなく「型と場慣れの不足」です。実際、イエナアカデミーの生徒には、準1級の二次でいったん不合格(CSEスコア501)となったあと、ナレーションの型づくりと模擬面接を重ねて641(CEFR B1相当→B2相当)まで伸ばして合格した例があります(※個人の成績です)。合格基準512に対する501は「惜しかった」ように見えますが、実際には型の再構築が必要な水準でした。対策の方向を変えれば大きく伸びる試験だということです。

イエナアカデミーの英検対策は、講師全員が英検1級を取得したバイリンガルです。面接委員の視点を踏まえた模擬面接で、ナレーションの型からアティチュードまで実戦形式で仕上げます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 準1級の二次試験は何分くらいかかりますか?

A. 英語での面接が約8分です。入退室やカードの受け渡しを含めても、試験室にいる時間は短時間です。

Q2. ナレーションは何分話せばよいですか?

A. 考慮時間1分のあと、2分間で話します。大きく余らせるのも途中で切れるのも避けたいので、1コマ約30秒・2文前後のペースを体に入れておきましょう。

Q3. 二次試験は何割取れば合格ですか?

A. 合格基準はCSEスコア512/750で固定です。ただし素点からCSEへの換算は回ごとに統計的に調整されるため、「何割で合格」という公式基準はありません。正答率の目安はあくまで私見であり、回によって変動する点に注意してください。

Q4. 二次対策はいつから始めるべきですか?

A. 一次の合否発表を待ってから始めると練習期間が足りなくなりがちです。一次の手応えがあった時点で、ナレーション練習を1日1題ペースで始めることをおすすめします。合格基準スコアの全体像は合格点まとめで確認できます。

まとめ:型を作り、模擬面接で仕上げる

  • 準1級二次は約8分の英語面接。自由会話→4コマナレーション(準備1分・話す2分)→質問4問という流れは固定です
  • ナレーションは「1コマ2文・過去形・つなぎ語」、応答は「結論→理由2つ」の型で安定します
  • 合格基準はCSE512/750。アティチュードを含め、対人練習で仕上げるのが最短ルートです

自分の現在地(前回のCSEスコア)から合格ラインまでの距離がどれくらいか、何をどの順で練習すべきか——独学で判断が難しい場合は、イエナアカデミーの無料体験・学習相談をご利用ください。現状のスコアを拝見し、二次合格までに必要な練習量と優先順位を具体的にご提案します。英検対策コースの詳細はコース案内からもご覧いただけます。

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出典

  • 日本英語検定協会「準1級の試験内容」 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p1/solutions.html
  • 日本英語検定協会「英検CSEスコアでの合否判定方法について」 https://www.eiken.or.jp/eiken/result/eiken-cse_admission.html
  • 日本英語検定協会FAQ「合格基準スコア」 http://faq.eiken.or.jp/faq/show/2006
  • 日本英語検定協会「英検について」 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。


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