- 英検準2級のリーディングは全29問(短文15・会話文5・長文空所2・長文内容一致7)。得点源は問題数の半分を占める大問1の語彙です
- 筆記80分はライティングと共有。リーディングに使える時間を先に決めておかないと、配点の大きいライティングが崩れます
- 長文は「設問→本文」の順で読むのが基本。設問タイプごとに「まず何を読むか」を決めておけば、当日迷いません
こんにちは、イエナアカデミーです。英検準2級のリーディングは、「単語が分からない」「長文が時間内に終わらない」というご相談が特に多い技能です。この記事では、英検公式サイトで確認できる試験形式をもとに、大問別の解き方の手順・時間配分・語彙学習の優先順位を、今日から使えるレベルまで具体的にお伝えします。
結論:準2級リーディングは「大問1の語彙」と「時間配分」で決まる
先に結論です。準2級リーディングの攻略ポイントは次の2つに集約されます。
1. 大問1(短文の語句空所補充・15問)を安定させる — リーディング29問のうち半分以上が語彙・文法の知識問題です。ここは「読解力」ではなく「単語学習の量」で決まるため、対策の再現性が最も高いパートです 2. 筆記80分の中でリーディングに使う時間を先に固定する — 準2級の筆記はリーディングとライティング(Eメール+意見論述の2問)を合わせて80分。リーディングに時間を使いすぎてライティングが書き切れない、という失敗が最も多い崩れ方です
英検のスコアはCSEスコア(英検独自の共通尺度スコア)で判定され、準2級は各技能満点600・一次試験は3技能合計1800点満点、一次の合格基準スコアは1322です。素点からCSEスコアへの換算は回ごとに調整されるため「何割取れば合格」は公式には示されていませんが、各技能でバランスよく6割強〜7割を狙う意識を持つと安定しやすい、というのが指導現場での私たちの私見です(換算は回により変動します)。合格ラインの仕組みは英検の合格点まとめ記事で詳しく解説しています。
準2級リーディングの試験形式(英検公式サイトで確認)
英検公式サイトによると、準2級一次試験の筆記(リーディング・ライティング)は80分、リスニングは約25分です。リーディングの構成は次のとおりです。
| 大問 | 形式 | 問題数 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 1 | 短文の語句空所補充 | 15問 | 文脈に合う語句を4択で選ぶ |
| 2 | 会話文の空所補充 | 5問 | 会話の流れに合う文・語句を選ぶ |
| 3 | 長文の語句空所補充 | 2問 | 長文中の空所に合う語句を選ぶ |
| 4 | 長文の内容一致選択 | 7問 | 長文の内容に関する質問に答える |
合計29問。なお2024年度のリニューアルで準2級のライティングにはEメール問題が追加され、意見論述と合わせて2問になっています。ライティングの負担が増えた分、リーディングを手際よく処理する重要性は以前より上がっています。
大問別の解き方:「まず何を読むか」の手順
大問1(短文の語句空所補充):選択肢から見る
15問の知識問題です。手順は次のとおりです。
1. 先に4つの選択肢を見る — 問われているのが単語(名詞・動詞・形容詞)か、熟語か、文法かを瞬時に判別します 2. 空所の前後だけ読む — 単語問題の多くは空所前後の数語で解けます。全文を丁寧に読む必要はありません 3. 迷ったら20秒で仮マークして進む — 知らない単語は考えても出てきません。悩む時間を長文に回します
1問30秒前後、全体で8分以内が目安です(※目安は私たちの指導経験に基づく私見です)。
大問2(会話文の空所補充):空所の「直後」を読む
会話問題は、空所の直後の返答が最大のヒントです。「Yes, で始まる返答なら疑問文が入る」「具体的な時間や場所を答えていれば、それを尋ねる文が入る」というように、応答の側から逆算して選びます。まず空所の直後→次に直前、の順で読むと速く解けます。
大問3(長文の語句空所補充):空所を含む段落だけ精読する
2問と少ないパートです。文章全体を読み切る必要はなく、空所を含む段落を精読し、前後の文とのつながり(逆接か、言い換えか、因果か)を判断します。選択肢に接続語句が並ぶ場合は、空所前後の文の関係を「同じ方向か・逆方向か」でまず二分すると絞りやすくなります。
大問4(長文の内容一致選択):設問→段落の順で読む
配点上も時間配分上も山場となる7問です。ここで「本文を全部読んでから設問へ」と進むと時間が足りなくなります。手順は次のとおりです。
1. タイトルと設問文(選択肢は読まない)に先に目を通す — 何が問われるかを頭に入れてから本文へ 2. 設問の順序は本文の段落順にほぼ対応 — 1問目の答えは前半、最終問は文章全体の主旨、という配置が典型です。設問1つにつき対応する段落を探して読む「設問→段落」の往復で解きます 3. 言い換えを探す — 正解の選択肢は本文の表現をそのまま使わず、別の語で言い換えるのが定石です。本文と同じ単語が目立つ選択肢はむしろ慎重に検討します
パラグラフの型も知っておくと速くなります。英語の説明文は「段落の1文目に主張・残りは具体例や補足」という構造が基本です。段落の1文目を優先的に読むだけで、どの段落にどの情報があるかの地図が作れます。
時間配分:筆記80分の設計図
以下は私たちが指導で用いている配分の一例です(※私見です。ライティングの得意・不得意で調整してください)。
| セクション | 時間の目安 |
|---|---|
| 大問1(15問) | 約8分 |
| 大問2(5問) | 約5分 |
| 大問3(2問) | 約5分 |
| 大問4(7問) | 約17分 |
| ライティング2問(Eメール+意見論述) | 約35分 |
| 見直し・マーク確認 | 約10分 |
ポイントはライティングの時間を先に確保することです。ライティングはリーディングと同じ600点満点の1技能であり、問題数あたりのスコアへの影響が非常に大きいためです。当日は「リーディングは35分で切り上げる」と決めて、時計を見ながら進めてください。ライティングの書き方は準2級ライティング対策記事で扱っています。
単語学習の優先順位:準2級は「動詞→熟語→形容詞」
準2級の語彙対策は、やみくもに単語帳を1ページ目から進めるより、優先順位をつけると効率が上がります。
1. 動詞 — 大問1の正解の核になりやすく、長文読解でも文の意味を決めるのは動詞です 2. 熟語・句動詞 — 単語は知っていても熟語で落とす受験者が多いパートです。動詞+前置詞のセットで覚えます 3. 形容詞・副詞 — 選択肢の絞り込みと長文の言い換え把握に効きます
覚え方は「1周を浅く速く、周回数で定着させる」方式を推奨します。1語につき数秒で意味を確認し、1週間で同じ範囲を3〜4周する。書いて覚えるより、音声を聞きながら発音とセットで覚えると、リスニング対策(準2級リスニング対策記事)にもそのまま効きます。
よくあるつまずきと対処
- 「長文が最後まで終わらない」 → 大問1・2で時間を使いすぎているケースがほとんどです。知識問題は「30秒で決めて進む」を徹底してください
- 「単語帳をやっているのに大問1が伸びない」 → 覚えた単語が「見て意味が分かる」段階まで来ているか確認を。日本語→英語の再生は準2級リーディングには不要で、英語→日本語の反応速度がすべてです
- 「長文の内容は分かるのに選択肢で間違える」 → 言い換えの照合練習が不足しています。過去問の復習時に「正解の選択肢が本文のどの文の言い換えか」に線を引く復習を習慣にしてください
イエナアカデミーの英検対策では、全員が英検1級を持つバイリンガル講師が、こうした一人ひとりのつまずきの型を見極めて指導しています。また2024年の新形式(Eメール問題)に対応した独自の予想問題集を使い、リーディングで稼いだ時間をライティングの得点に変える設計で一次試験全体を組み立てています。
FAQ:英検準2級リーディングのよくある質問
Q1. 準2級リーディングは何問正解すれば合格できますか?
A. 英検はCSEスコア制のため「何問正解で合格」という固定の基準は公式に示されていません。素点からスコアへの換算は回ごとに調整されます。一次試験はリーディング・ライティング・リスニングの合計1800点満点中1322が合格基準スコアなので、リーディングだけで届かせるのではなく3技能のバランスで考えるのが正解です。
Q2. 長文は全部読むべきですか?
A. 大問4は「設問を先に読み、対応する段落を探して読む」方式を推奨します。設問の順序は本文の流れとほぼ対応しているため、全文を通読しなくても解答できます。
Q3. 単語帳は準2級用のものだけで足りますか?
A. 大問1対策としては準2級レベルの単語帳1冊を周回するので十分です。1冊を9割覚えることを、2冊に手を出すより優先してください。
Q4. 過去問はいつから始めるべきですか?
A. 単語学習と並行して早めに1回分を解き、現状の正答率と時間の過不足を把握することをおすすめします。形式に慣れる効果が大きいので、直前期だけでなく学習の起点として使ってください。
Q5. リーディングが得意ならライティングは手を抜いていいですか?
A. おすすめしません。ライティングも同じ600点満点の1技能で、2問しかないぶん1問の影響が大きいためです。リーディングで時間を節約し、その分をライティングに回すのが準2級筆記の基本戦略です。
まとめ:現在地を測ってから対策を始めましょう
準2級リーディングは、大問1の語彙で土台を作り、大問4を「設問→段落」の手順で処理し、筆記80分の時間配分を守れば、着実に伸ばせる技能です。まずは過去問1回分で「どの大問で・何分かかって・何問落としているか」を測ることが出発点になります。
イエナアカデミーでは、現状のスコアと合格ラインまでの距離を診断したうえで、大問別の学習計画をご提案する無料体験・学習相談を行っています。「単語から始めるべきか、長文演習に進むべきか」が分からない方は、お気軽にご相談ください。
英検対策コースの詳細は英検コース案内をご覧ください。
出典
- 英検公式サイト 準2級の試験内容: https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p2/
- 英検CSEスコアでの合否判定方法: https://www.eiken.or.jp/eiken/result/eiken-cse_admission.html
- 英検FAQ(合格基準): http://faq.eiken.or.jp/faq/show/2006
- 英検について: https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/
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