英検準1級リーディング対策|語彙問題・長文の解き方と時間配分

英検準1級リーディング対策|語彙問題・長文の解き方と時間配分
  • 英検準1級のリーディングは全31問(語彙問題18問・長文の空所補充6問・長文の内容一致7問)。筆記90分はライティングと共有です。
  • 合否を分ける最大の要因は語彙力。必要語彙数は大学中級程度・約7,500〜9,000語(推計)と言われ、2級からの上積みが不可欠です。
  • 長文は「設問先読み×段落対応」が基本手順。本文で大問別の解き方と時間配分の目安を解説します。

英検準1級のリーディング対策は、結論からいえば「語彙を固めてから、長文の手順を体に入れる」の順番がもっとも効率的です。準1級の筆記は90分の中でリーディング31問とライティング2題(要約+意見論述)を両方こなす形式のため、単語で迷う時間が長い人ほど長文に時間が回らず、実力を出し切れずに終わります。

この記事では、文京区茗荷谷の英語塾イエナアカデミーが、英検公式サイトで確認できる試験形式をもとに、大問別の解き方・時間配分の目安・語彙学習法を「今日から使える」レベルまで具体化して解説します。

目次

英検準1級リーディングの試験形式(2024年度リニューアル後)

まず全体像です。英検公式サイトによると、準1級一次試験の筆記(リーディング・ライティング)は90分、リスニングは約30分。リーディングの構成は次のとおりです。

大問形式問題数
1短文の語句空所補充(語彙問題)18問
2長文の語句空所補充6問
3長文の内容一致選択7問

リーディングは合計31問。これに加えて、2024年度のリニューアルでライティングに英文要約が追加され、従来の意見論述と合わせて2題になりました。つまり同じ90分の中でライティングの作業量が増えたぶん、リーディングを「速く・迷わず」処理する重要性が以前より高まっています。

スコアはCSEスコア(英検の共通尺度。技能ごとに点数化されます)で示され、準1級はリーディング・リスニング・ライティング各750点満点、一次試験は3技能合計2250点満点です。

合格に必要なリーディングの得点イメージ

準1級一次試験の合格基準スコアは2250点満点中1792点で、この基準は回によって変動しない固定値です。1技能あたりの平均でいえば750点満点中約597点が目安になります。

注意したいのは、「素点で何割取れば受かるか」は公式には示されていない点です。素点からCSEスコアへの換算は統計的手法(項目応答理論)で回ごとに調整されるため、同じ正答数でも回によってスコアが変わります。あくまで私見としての目安ですが、指導現場の感覚では3技能バランスよく7割前後の正答を目指すと安全圏に近づきます(換算は毎回変動するため、この数字は保証ではありません)。

合格基準スコアやCSEスコアの仕組みは、英検の合格点・合格ラインまとめで級別に詳しく解説しています。

大事なのは、リーディングだけ突出させる必要はない一方で、リーディングが大きく崩れると他技能で取り返しにくいという事実です。特に準1級では、その土台が語彙になります。

語彙レベルと単語学習法(大問1対策)

必要語彙数の目安は約7,500〜9,000語(推計)

英検公式は準1級を「大学中級程度」と位置づけています。必要語彙数は公式発表がなく、一般に約7,500〜9,000語が目安と言われます(あくまで推計です)。2級の推計目安と比べて数千語単位の上積みが必要で、ここが準1級最大の壁です。

大問1は18問中、前半が単語・後半が熟語という出題が続いています。長文やリスニングの理解も結局は語彙力に支えられるため、準1級対策は「単語学習が全体の主戦場」と考えてください。

大問1の解き方:1問30秒・迷ったら印を付けて先へ

語彙問題は知識問題です。考えて捻り出せる性質のものではないため、次のルールで処理します。

  • 1問30秒以内を上限にする。知っていれば即答、知らなければ消去法へ
  • 消去法では「明らかに文意と合わない選択肢」を先に切り、残り2択で空所前後のコロケーション(相性のよい語の組み合わせ)を確認する
  • それでも決まらなければ印を付けて仮マークし、先へ進む。悩む3分より長文の3分のほうが得点期待値は高い

単語学習法:即答できる状態まで回転数を上げる

  • 出る順・頻度順の準1級対応単語帳を1冊に絞る。複数冊に手を出すより、1冊を5周以上回すほうが定着します
  • 「見て1秒で意味が言える」を合格基準にし、言えない単語だけを翌日また回す(できる単語に時間を使わない)
  • 熟語・句動詞は後回しにしない。大問1の後半はここで差がつきます
  • 派生語・同義語をセットで覚える。長文や要約問題の言い換えに直結します
  • 音声を必ず使う。目だけの暗記はリスニングに転用できません

イエナアカデミーの英検対策講師は全員が英検1級ホルダーのバイリンガルで、単語テストの設計から「どの単語を捨ててよいか」の判断まで、準1級の語彙戦略を実体験ベースで指導しています。

長文問題の解き方(大問2・3)

前提:英文パラグラフの「型」を知る

準1級の長文は評論調ですが、パラグラフの構造は一定です。

  • 段落の主張は第1文(トピックセンテンス)に来ることが多い
  • However / Yet などの逆接の後ろに筆者の本音・新情報が来る
  • Therefore / As a result は結論、For example は直前の主張の具体化

この型を知っているだけで、全文を同じ濃度で読む必要がなくなり、読むスピードが上がります。

大問2(長文の空所補充・6問)の手順

1. 空所を含む段落の冒頭文を読み、段落のテーマをつかむ 2. 空所の前後1〜2文を精読し、論理関係(逆接か、因果か、例示か)を判定する 3. 選択肢を当てはめ、接続の自然さで選ぶ。接続語句を選ぶ問題は、前後の主張が「同方向か逆方向か」だけで大半が絞れます

大問3(内容一致選択・7問)の手順

1. 設問を先に読む(選択肢はまだ読まない)。何を探すかを決めてから本文へ 2. 設問の順序は原則として本文の段落順に対応します。設問1は前半、最後の設問は後半〜全体、という対応を意識する 3. 該当箇所を見つけたら、選択肢と本文の言い換えを照合する。正解の選択肢は本文の単語をそのまま使わず、同義語で言い換えられているのが典型パターンです 4. 本文に書かれていない「言い過ぎ」の選択肢(always・only など極端な表現)は誤答の頻出パターンとして警戒する

時間配分の目安(私見)

筆記90分をどう割るかは合否に直結します。以下は当塾が推奨する配分の一例です(あくまで私見で、ライティングの速さによって調整してください)。

セクション目安時間
大問1(語彙18問)約10〜12分
大問2(空所補充6問)約12分
大問3(内容一致7問)約22分
ライティング2題(要約+意見論述)約38〜40分
見直し・マーク確認約5分

ポイントは2つです。第一に、ライティングを先に書く選択肢も検討する価値があります。要約と意見論述は得点配分が大きく、時間切れのダメージが最も大きいためです。第二に、大問1を12分以内で抜けること。ここで20分使う受験者は、ほぼ確実に大問3が時間切れになります。

要約問題を含むライティングの書き方は英検準1級ライティング対策で、音声面の対策は英検準1級リスニング対策で詳しく解説しています。

つまずき別の対処法

  • 単語が覚えられない — 1周の丁寧さより周回数を優先。テスト形式(赤シート・アプリ)で「思い出す負荷」をかけると定着が速まります
  • 長文が時間内に終わらない — 原因の大半は語彙不足による返り読みです。速読訓練の前に、長文中の未知語率を下げるほうが効果的です
  • 2択まで絞って外す — 本文の該当箇所に戻らず記憶で選んでいるサイン。「言い換え照合」を必ず本文に戻って行う習慣をつけます
  • 過去問の使い方が分からない — 時間を計って解く→間違いの原因を「語彙・構文・設問処理」に分類→語彙由来なら単語帳へ戻る、のサイクルを固定します

よくある質問(FAQ)

Q1. 英検準1級のリーディングは全部で何問ですか?

31問です。内訳は短文の語句空所補充(語彙問題)18問、長文の語句空所補充6問、長文の内容一致選択7問です(英検公式サイトで確認できる2024年度リニューアル後の形式)。

Q2. 単語は何語くらい必要ですか?

公式発表はありませんが、大学中級程度・約7,500〜9,000語が目安と言われます(推計)。2級合格レベルからさらに数千語の上積みが必要になる計算です。

Q3. リーディングは何割取れば合格できますか?

公式には示されていません。素点からCSEスコアへの換算が回ごとに調整されるためです。私見としては3技能で7割前後の正答を目安にしていますが、回により変動するため保証値ではありません。

Q4. 長文は全文読むべきですか?

大問3は「設問先読み→段落対応で該当箇所を精読」が効率的で、全文を同じ濃度で読む必要はありません。ただし飛ばし読みだけで解ける試験でもないため、段落冒頭と逆接の後ろは必ず押さえてください。

まとめ:語彙を固め、手順で解く

英検準1級のリーディングは、語彙問題18問+長文13問の計31問。合否の土台は語彙力で、長文は「設問先読み・段落対応・言い換え照合」という手順で安定します。ライティング2題と時間を分け合う試験である以上、時間配分を決めて過去問で再現する練習までが対策です。

イエナアカデミーの英検対策コースでは、2024年度新形式に対応した独自の予想問題集と満点狙いのテンプレートを使い、準1級の一次・二次を一貫して指導しています。

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出典


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