英検準2級プラス ライティング対策|要約・意見論述の型と減点ポイント

  • 英検準2級プラスのライティングは「英文要約」1問+「英作文(意見論述)」1問の計2問です(英検公式サイトの試験内容より)。
  • 準2級のEメール問題とは形式が異なり、2級と同じ「要約」が入るのが最大の特徴。橋渡し級らしい構成です。
  • 採点は内容・構成・語彙・文法の4観点。本記事では型(テンプレート)と減点ポイントを具体例つきで解説します。
目次

結論:準2級プラスのライティングは「要約+意見論述」の2本立て

英検準2級プラスは2025年度に新設された級で、準2級と2級の橋渡し(CEFR A1〜A2)に位置づけられています。新しい級のため情報が少なく、「ライティングは何が出るのか」を正確に押さえていない受験者が多いのが実情です。

英検公式サイトの試験内容によると、準2級プラスのライティングは次の2問です。

形式課題問題数解答形式
英文要約文章の内容を英語で要約する1記述式
英作文(意見論述)質問に対する意見を英語で論述する1記述式

ここで重要なのは、準2級で出題される「Eメール問題」は準2級プラスには出ないということです。準2級から上がってきた人は、Eメールの返信練習をそのまま続けても準2級プラス対策にはなりません。代わりに入ってくる「英文要約」は、2級・準1級・1級で出題される形式と同系統です。つまり準2級プラスのライティング対策は、そのまま2級以降への布石になります。

試験形式と時間の全体像

まず一次試験全体の中でのライティングの位置を確認しましょう(英検公式サイトの試験内容より)。

技能内容問題数
リーディング短文の語句空所補充17問/長文の語句空所補充6問/長文の内容一致選択8問計31問
ライティング英文要約1問/英作文(意見論述)1問計2問
リスニング会話の内容一致選択15問/文の内容一致選択15問計30問

試験時間は、一次試験がリーディング・ライティング85分+リスニング約25分、二次試験が英語での面接約7分です。

配点上、ライティングは「たった2問で625点」

英検はCSEスコア(英検独自の共通スコア。技能ごとに点数化されます)で合否が決まります。準2級プラスの一次試験は3技能(リーディング・ライティング・リスニング)で、技能別満点は各625点、一次満点は1875点、一次合格基準は1402点です(二次合格基準は427点/625点、4技能総合の合格基準は1829点)。

リーディング31問もライティング2問も、同じ625点満点。つまりライティングは1問あたりの重みが圧倒的に大きい技能です。ここで安定して得点できるかどうかが合否を左右します。なお、素点からCSEスコアへの換算は回ごとに調整されるため「何割取れば合格」という基準は公式には公表されていません。自分の現在地は級全体の合格ラインとあわせて把握するのがおすすめです。詳しくは英検の合格点・合格ライン一覧をご覧ください。

英作文(意見論述)のテンプレート

先に意見論述から解説します。要約より「型」がそのまま効くからです。

基本の型:主張→理由2つ→再主張

質問に対して賛成か反対か(またはYes/No)を決め、次の骨組みに流し込みます。

1. 主張: I think (that) 〜. / I do not think (that) 〜. 2. 予告: I have two reasons. 3. 理由1: First, 〜.(+補足1文) 4. 理由2: Second, 〜.(+補足1文) 5. 再主張: For these reasons, I think (that) 〜.

オリジナルの例題で見てみましょう。

例題(当塾作成): Do you think high school students should read newspapers?

解答例:

I think high school students should read newspapers. I have two reasons. First, they can learn about important news around the world. This knowledge is useful when they study social studies. Second, reading newspapers helps them learn new words. They can use these words in their essays. For these reasons, I think high school students should read newspapers.

ポイントは3つです。

  • 結論を最初に書く。日本語の作文のように「理由を並べてから最後に結論」にすると、構成の観点で不利になりやすいです。
  • 理由には必ず補足を1文つける。First, 〜. だけで終えると内容が薄いと判断されがちです。「だから何なのか」を1文足しましょう。
  • 語数は問題文の指示に従う。指定語数から大きく外れると減点対象です。当日は必ず問題冊子の指示を確認してください。

英文要約の型:3ステップで「自分の言葉」にする

要約は準2級プラスで初めて出会う人が大半です。手順を型にしてしまいましょう。

ステップ1:段落ごとに「一言でいうと何か」をつかむ

説明文などの英文を読み、各段落の主張を日本語でメモします。具体例や数字などの細部は要約に入れないのが原則です。

ステップ2:パラフレーズ(言い換え)する

本文の文をそのまま書き写すのは避けます。要約問題は「内容を理解し、自分の言葉で再構成できるか」を測るため、丸写しは評価されにくいのです。

  • 語彙の言い換え例: important → necessary / many people → a lot of people / buy → get
  • 構文の言い換え例: People can save money by doing this. → This helps people save money.

ステップ3:つなげて指定語数に収める

段落ごとの要点を、However / Therefore / Also などの接続語でつなぎます。ここでも語数は問題冊子の指定に従ってください。

要約でやりがちなNG3つ:

1. 本文の文を2文以上そのまま書き写す(丸写し) 2. 自分の意見や感想を付け足す(要約に意見は不要です) 3. 具体例を全部盛り込んで語数オーバーになる

減点はここで起きる:4観点別チェックリスト

英検のライティングは内容・構成・語彙・文法の4観点で採点されます。観点ごとに、実際の指導でよく見る減点パターンを挙げます。

内容:課題とのズレが最大の失点源

  • 質問に「賛成か反対か」を問われているのに、両論併記して結論を書かない
  • 理由が主張を支えていない(例:「新聞を読むべき。なぜなら私は本が好きだから」)
  • 要約に本文にない情報や自分の意見を混ぜる

構成:接続語の欠落・順序の乱れ

  • First / Second / For these reasons などの「道しるべ」がない
  • 結論→理由の順序が崩れ、何が主張か読み取れない
  • 1文が長すぎて論理の切れ目が見えない(1文はおおむね15語前後までを目安に)

語彙:同じ語の繰り返しと直訳

  • 同じ単語を何度も使う(newspaper を5回など。they / this などで言い換える)
  • 日本語の直訳(×I want to enjoy study. → ○I want to enjoy studying.)
  • スペルミス(becaus / studing など。書き終えたら必ず見直す)

文法:中学英語の「基本ミス」が一番痛い

  • 三単現のs抜け(×He play soccer. → ○He plays soccer.)
  • 時制の不一致(過去の話の途中で現在形に戻る)
  • 主語と動詞の不一致(×There is many reasons. → ○There are many reasons.)

難しい構文で1回ミスするより、確実に書ける文で4観点をそろえるほうがスコアは安定します。「背伸びした1文」より「正確な5文」です。

なお、この4観点での自己採点は独学では難しい部分です。イエナアカデミーでは、英検公式と同じ4観点で級別に採点し修正例まで返すAI添削をSlack上で運用しており、生徒は毎週答案を提出して減点パターンを一つずつ潰しています。添削を受けた生徒には、1級ライティングで684/850(CEFR C1相当)を取った例もあります(※個人の成績です)。

当日の時間配分と直前1週間の過ごし方

時間配分の目安(私見)

リーディング・ライティング85分の配分は公式に決まりがなく、自分で設計する必要があります。当塾では次の配分を目安として指導しています(あくまで私見で、読解速度により調整してください)。

パート目安時間
リーディング(31問)約50分
英文要約約13分
意見論述約15分
見直し約7分

ライティングを先に書くのも有効な戦略です。2問で625点の重みを考えると、時間切れで白紙にするリスクを最初に消しておく価値があります。

直前1週間ですべきこと

1. 意見論述のテンプレートを見ずに書けるまで反復する(1日1題) 2. 要約は「段落メモ→言い換え→接続」の3ステップを時間を計って練習する 3. 自分の頻出ミス(三単現・スペルなど)をリスト化し、見直しの チェック項目にする 4. リスニング・面接対策とのバランスも忘れずに。二次試験(約7分の英語面接)の準備は英検準2級プラスのスピーキング対策にまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 準2級プラスのライティングは何問ですか?

英文要約1問+英作文(意見論述)1問の計2問です(英検公式サイトの試験内容より)。準2級のEメール問題は出題されません。

Q2. 準2級ではEメール問題を練習していました。無駄になりますか?

無駄にはなりません。Eメールで培った「質問に正面から答える」「理由を添える」力は意見論述にそのまま活きます。ただし要約は新しい形式なので、上記の3ステップを別途練習してください。

Q3. ライティングで何割取れば合格できますか?

公式には公表されていません。英検は素点をCSEスコアに換算する際、回ごとに調整を行うため「何割で合格」という固定の基準が存在しないのです。一次合格基準は3技能合計1402点(満点1875点)なので、3技能をバランスよく取ることを目標にしてください。

Q4. 要約で本文の文をそのまま使ってもいいですか?

そのままの書き写しは避けるのが原則です。語彙や構文を自分の言葉に言い換える練習(パラフレーズ)を積んでください。キーワード単体(固有名詞など)はそのまま使って問題ありません。

Q5. 新設級で過去問が少ないのですが、どう対策すればいいですか?

英検公式サイトのサンプル問題を起点に、形式が近い2級の要約問題・準2級の意見論述を教材として流用するのが現実的です。イエナアカデミーでは、全講師が英検1級ホルダーのバイリンガルという体制で、新形式に対応した独自の予想問題集とテンプレートを使って準2級プラスにも対応しています。

まとめ:型を身につければ、新設級は先行者有利

  • 準2級プラスのライティングは英文要約+意見論述の2問。2級以降と同系統の「要約」が入るのが特徴です
  • 意見論述は「主張→理由2つ(+補足)→再主張」の型、要約は「段落メモ→言い換え→接続」の3ステップ
  • 減点は4観点(内容・構成・語彙・文法)で起きる。基本ミスの見直しがスコア安定の近道です
  • ライティングは2問で625点。一次合格基準1402点(1875点満点)に対して、最も効率よく伸ばせる技能です

新設級は競合する情報も対策経験者も少ないぶん、正しい型を早く身につけた人から順に受かっていきます。「今の実力で合格ラインまであとどれくらいか」を知りたい方は、イエナアカデミーの無料体験・学習相談で現状スコアと合格基準の距離を診断できます。無料体験・学習相談はこちらからお気軽にどうぞ。英検対策コースの詳細は英検コース案内をご覧ください。


出典

  • 英検公式サイト「準2級プラスの試験内容」 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p2plus/
  • 英検CSEスコアでの合否判定方法について https://www.eiken.or.jp/eiken/result/eiken-cse_admission.html
  • 英検FAQ(合格率について) http://faq.eiken.or.jp/faq/show/2006
  • 英検について(試験概要) https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/

▼ この記事のガイドページ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次