- 準2級プラスのリーディングは大問3つ・計31問。筆記85分にはライティング2題も含まれるため、時間配分の設計が合否を分けます
- 大問1(語句空所補充17問)は「空所の前後だけ読む」、大問3(内容一致8問)は「設問を先に読む」——設問タイプごとに読む順番を変えるのが最短ルートです
- 単語は「準2級の総復習+2級語彙の入口」を先に。新設級で過去問が少ないぶん、公式サンプル問題の形式に沿った練習が最優先です
英検準2級プラスは2025年度に新設された、準2級と2級の橋渡しにあたる級です。新しい級のため「何をどう対策すればいいのか」という情報がまだ少なく、不安に感じている方も多いはずです。
結論から言うと、リーディング対策は次の3点に絞れます。
1. 大問別に「まず何を読むか」の手順を固定する(本文で詳述します) 2. 時間配分を先に決める——リーディングは40分以内、残りをライティングと見直しに 3. 単語は準2級レベルの穴埋めを最優先し、その上に2級語彙の入口を積む
この記事では、英検公式サイトで確認した試験形式を土台に、大問ごとの解き方の手順・時間配分・語彙学習の優先順位まで、今日から使えるレベルで解説します。
英検準2級プラスのリーディング形式(公式サイトで確認)
まず形式を正確に押さえましょう。英検公式サイトによると、準2級プラスの一次試験は筆記(リーディング・ライティング)85分+リスニング約25分で、リーディングの構成は次のとおりです。
| 大問 | 形式 | 問題文の種類 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 短文の語句空所補充 | 短文・会話文 | 17問 |
| 2 | 長文の語句空所補充 | 説明文 | 6問 |
| 3 | 長文の内容一致選択 | Eメール・説明文 | 8問 |
リーディングは計31問・すべて4択のマークシートです。同じ85分の中でライティング(英文要約1題+英作文1題)も解くため、「リーディングにかけられる時間は限られている」ことを最初に意識してください。
なお推奨目安は「高校上級程度」とされており、準2級(高校中級程度)と2級(高校卒業程度)のちょうど間に位置づけられています。
スコアの仕組み(CSEスコア)
英検の合否は素点ではなくCSEスコア(技能ごとの英語力を国際指標CEFRに対応させた共通スコア)で判定されます。準2級プラスでは、リーディングを含む各技能の満点が625点、一次試験(3技能)の満点が1875点で、一次合格基準は1402点です(二次は満点625点中427点、4技能総合の基準は1829点)。
素点からCSEスコアへの換算は回ごとに統計的に調整されるため、「何割取れば合格」という数字は公式には公表されていません。あえて目安を言えば「3技能バランスよく7割前後」が現場感覚ですが、これはあくまで私見で、回によって変動します。スコアの仕組みと級別の合格ラインは英検の合格点・合格ライン全級まとめで詳しく解説しています。
時間配分の目安——リーディングは40分以内に
私たちが推奨する筆記85分の配分は次のとおりです(指導現場での目安であり、得意不得意に応じて調整してください)。
| セクション | 目安時間 | 1問あたり |
|---|---|---|
| 大問1(語句空所補充17問) | 12分 | 約40秒 |
| 大問2(長文空所補充6問) | 8分 | 約80秒 |
| 大問3(内容一致8問) | 18分 | 2分強 |
| ライティング(要約+英作文) | 40分 | — |
| 見直し・予備 | 7分 | — |
ポイントは2つです。
- ライティングに40分残すこと。準2級プラスのライティングには英文要約があり、ここを時間切れで白紙にすると技能別スコアが大きく崩れます(準2級プラスのライティング対策も併せてどうぞ)
- 大問1で粘らないこと。語彙問題は「知っていれば数秒、知らなければ何分考えても出ない」タイプです。40秒で決まらなければマークして先へ進みます
大問別の解き方——「まず何を読むか」を固定する
大問1(短文の語句空所補充・17問):空所の前後から読む
手順は「①空所の直前直後を読む → ②選択肢を見る → ③迷ったら文全体」の順です。最初から全文を丁寧に読む必要はありません。
- 空所の前後にある動詞・前置詞との相性(コロケーション)で決まる問題が多数を占めます。「動詞+前置詞」「形容詞+名詞」のセットで覚えた語彙がそのまま得点になります
- 会話文の問題では、直前の発話への応答として自然かどうかが決め手です。空所を含む発話と、その一つ前の発話だけまず読みましょう
- 17問と問題数が多いため、ここでのスピードが後半の余裕を作ります
大問2(長文の語句空所補充・6問):空所の「段落内」の論理関係を読む
手順は「①タイトルで話題を掴む → ②空所のある段落を読む → ③空所前後の論理関係(逆接・因果・例示)を判定」です。
- 空所に入るのは、多くの場合前後の文をつなぐ表現や、段落の流れに合う語句です。However / Therefore / For example などの接続表現が正解の手がかりになります
- 空所の直後の文が「言い換え」や「具体例」になっていないかを必ず確認します。答えの根拠は空所の後ろにあることも多いのがこの形式の特徴です
- 全文を先に通読するより、空所単位で段落を処理するほうが時間効率が良い形式です
大問3(長文の内容一致選択・8問):設問を先に読む
手順は「①設問(選択肢は読まない)を先に読む → ②本文を段落順に読む → ③設問に対応する箇所が来たら選択肢と照合」です。
- 英検の内容一致問題は原則として設問の順番と本文の段落の順番が対応します。設問1の答えは前半に、最後の設問は終盤か全体要旨にあるのが典型です
- Eメール文では、本文に入る前にヘッダー(差出人・宛先・件名)を確認します。「誰が・誰に・何の目的で」書いたメールかが最初の設問の答えになりやすいためです
- 選択肢は本文の表現をそのまま使わず言い換え(paraphrase)されています。本文と同じ単語が入った選択肢はむしろ疑う、が鉄則です
単語学習の優先順位——「準2級の穴埋め」が先
新設級で専用教材がまだ少ないからこそ、優先順位を間違えないことが重要です。
1. 準2級レベルの語彙の総点検(最優先)——大問1の17問の土台。準2級合格から時間が空いている人はここから 2. 2級語彙の頻出領域の入口——準2級と2級の橋渡し級である以上、2級側に踏み込んだ語彙が差になります。動詞・熟語から着手するのが効率的です 3. 接続表現・ディスコースマーカー——大問2と、ライティング要約の両方に効きます 4. Eメール・説明文の頻出語——大問3の題材に合わせ、依頼・案内・告知の定型表現を
単語帳は1冊を周回し、「見て1秒で意味が出る」状態を目指してください。リーディングは知識量がそのまま速度になる技能です。
準2級・2級との難易度差——どこが変わるのか
| 観点 | 準2級 | 準2級プラス | 2級 |
|---|---|---|---|
| 推奨目安 | 高校中級程度 | 高校上級程度 | 高校卒業程度 |
| CEFRの目安 | A1〜A2 | A1〜A2(上位) | A2〜B1 |
| 一次合格基準(CSE) | 1322 | 1402 | 1520 |
準2級プラスの一次合格基準1402点は、準2級と2級のほぼ中間です。体感的には「準2級より本文が長く語彙が重い。ただし2級ほど抽象的な題材は出にくい」レベルで、準2級に合格したがまだ2級の過去問で歯が立たないという人のための級と言えます。
つまずいたときの立て直し方も級の位置づけから逆算できます。大問1の正答率が上がらないなら準2級語彙の復習へ戻る、大問3で時間切れになるなら準2級の長文で「設問先読み」の手順を体に入れてから戻る——一つ下の級の素材を練習台に使えるのが、橋渡し級の利点です。
なお新設級のため過去問の蓄積がほとんどなく、演習素材の確保が対策上のボトルネックになります。イエナアカデミーでは公式サンプル問題の形式分析に基づく独自の予想問題集(2024年リニューアルの要約・Eメール形式にも対応)を使い、この「素材不足」を補っています。
よくある質問(FAQ)
Q1. リーディングは何割正解すれば合格ですか?
公式には公表されていません。合否はCSEスコアで判定され、素点からの換算が回ごとに調整されるためです。目安として「3技能バランスよく7割前後」と言われることがありますが、これは私見であり回によって変動します。1技能に偏るより、リーディング・リスニング・ライティングを揃えることが確実です。
Q2. 準2級を飛ばして準2級プラスから受けてもいいですか?
受験資格に制限はないため可能です。ただし大問1の語彙は準2級レベルが土台になっているので、準2級の過去問で安定して得点できる状態を確認してから挑むほうが、対策の無駄がありません。
Q3. 過去問が少ない新設級は、何で演習すればいいですか?
まず英検公式サイトのサンプル問題で形式に慣れるのが第一です。その上で、大問1・大問3は準2級と2級の過去問が形式的に近く、練習台として使えます。準2級で手順を固め、2級で負荷をかける、という使い分けがおすすめです。
Q4. 長文を読むのが遅いのですが、速読の練習をすべきですか?
速読の前に「語彙」と「読む順番」を疑ってください。1文の中に知らない単語が複数あると、どんな速読術も機能しません。単語を固めたうえで、本記事の「設問先読み→段落順に照合」の手順を徹底するだけで、体感速度は大きく変わります。
まとめ——形式を知り、手順を固定すれば新設級は怖くない
- リーディングは大問3つ・31問。40分以内で抜け、ライティングに40分残す
- 大問1は「空所の前後」、大問2は「段落内の論理関係」、大問3は「設問先読み」——読む順番を固定する
- 単語は準2級の総点検→2級語彙の入口の順。新設級は公式サンプル準拠の演習が最優先
準2級プラスは情報が少ないぶん、正しい形式理解と手順だけで差がつきやすい級です。イエナアカデミーの英検対策コースでは、全員が英検1級ホルダーのバイリンガル講師が、現在のスコアと合格ライン(一次CSE 1402点)との距離を技能別に分析し、何をどの順番で埋めるかまで落とし込んだ学習計画をご提案しています。
「今の実力で合格ラインまであと何点なのか」を知りたい方は、無料体験・学習相談でお気軽にご相談ください。
出典
- 日本英語検定協会「準2級プラスの試験内容」 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p2plus/
- 日本英語検定協会「英検CSEスコアでの合否判定方法について」 https://www.eiken.or.jp/eiken/result/eiken-cse_admission.html
- 日本英語検定協会 よくあるご質問 http://faq.eiken.or.jp/faq/show/2006
- 日本英語検定協会「英検について」 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
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