英検3級リーディング対策|大問別の解き方・時間配分・単語の優先順位

英検3級リーディング対策|大問別の解き方・時間配分・単語の優先順位
  • 英検3級のリーディングは大問1(語彙15問)・大問2(会話文5問)・大問3(長文10問)の計30問。ライティングと合わせて筆記65分で解きます
  • 得点源は大問1の単語・熟語。「英検3級レベルの単語帳を1冊、意味が言えるレベルまで」が最優先です
  • 長文は「本文から読まない」。設問を先に読み、聞かれている情報だけを本文から探すのが3級の鉄則です

英検3級のリーディングは、「単語力で大問1を素早く終わらせ、残り時間を長文(大問3)に回す」だけで安定して得点できるようになります。 難しいテクニックは必要ありません。この記事では、英検公式サイトで確認できる試験形式をもとに、大問ごとの解き方の手順・時間配分の目安・単語学習の優先順位を、初めて受験する中学生とその保護者の方に向けて解説します。

目次

英検3級リーディングの全体像(大問構成・試験時間)

まず試験の形をつかみましょう。英検3級の一次試験は「筆記(リーディング+ライティング)65分」と「リスニング約25分」で構成されます。筆記のうちリーディングにあたるのが大問1〜3です。

大問形式問題数内容
大問1短文の語句空所補充15問短い文の空所に合う単語・熟語・文法を選ぶ
大問2会話文の空所補充5問会話の流れに合うセリフを選ぶ
大問3長文の内容一致選択10問文章を読み、内容に合う選択肢を選ぶ
大問4Eメール(ライティング)1問受け取ったメールへの返信を書く
大問5英作文(ライティング)1問質問に対する意見を英文で書く

リーディングは計30問。大問4のEメール問題は2024年度のリニューアルで追加されたライティング問題で、この記事の対象外ですが、「筆記65分の中にライティング2題も含まれる」という点が時間配分上とても重要です。ライティングの書き方は英検3級ライティング対策の記事で詳しく解説しています。

配点はCSEスコアで決まる

英検の合否は素点(何問正解したか)ではなく、CSEスコアという統一スコアで判定されます。CSEスコアとは、英検の全級・全技能を共通のものさしで測るための得点のことです。3級では各技能(リーディング・リスニング・ライティング)の満点が550、一次試験は3技能合計1650点満点で、合格基準スコアは1103です(二次試験は550点満点中353)。

素点からCSEスコアへの変換は回ごとに統計的に調整されるため、「何問正解すれば合格」という公式の基準はありません。あくまで私見ですが、指導現場の感覚では3技能まんべんなく6割強が一つの目安です(回により変動します)。1技能で稼ぐより3技能のバランスを取るほうがスコアは伸びやすい仕組みです。詳しくは英検の合格点・CSEスコアのまとめ記事をご覧ください。

大問別の解き方 — 「まず何を読むか」の手順

ここからが本題です。各大問で「最初に目を向ける場所」を決めておくと、解くスピードと正答率が同時に上がります。

大問1(語彙15問): 空所の前後だけ読んで即断する

大問1はリーディング30問の半分を占める最大の得点源で、内容は単語・熟語・文法の知識問題です。

解く手順

1. まず選択肢を見る — 4つの選択肢が「名詞ばかり」「動詞ばかり」なのかを確認し、何を問われているか当たりをつける 2. 空所の前後を読む — 文全体を丁寧に訳す必要はありません。空所の直前・直後の語とのつながり(相性)で選べる問題が大半です 3. 知らない単語は悩まない — 知識問題は考えても答えが出ません。マークして次へ。1問20〜30秒が目安です

頻出パターンは「動詞+前置詞の熟語(look for、take care of など)」「会話でよく使う動詞」「be interested in のような定型表現」です。ここは後述する単語学習がそのまま得点になります。

大問2(会話文5問): 空所の「直後の返事」を先に読む

会話の空所に合うセリフを選ぶ問題です。コツは、空所の直前だけでなく、直後の返事まで読んでから選ぶことです。

解く手順

1. 誰と誰の会話か(親子・友達・店員と客など)を1行目で確認する 2. 空所の直前のセリフを読む 3. 空所の直後の返事を読む — 「Yes, please.」と返していれば空所は何かを勧める文、「At three o’clock.」と返していれば時刻をたずねる疑問文、というように答えが絞れます

選択肢を空所に入れて、会話が自然に流れるかを確認して確定します。1問30秒前後で通過したい大問です。

大問3(長文10問): 設問を先に読み、本文は「探す」

3級で最も差がつくのが長文です。例年、掲示・お知らせ、Eメールなどの手紙文、説明文といった複数の文章が出題されます。ここでの鉄則は「本文から読み始めない」ことです。

解く手順(すべての長文共通)

1. タイトルと設問を先に読む — 「いつ」「どこ」「誰が」「なぜ」何を聞かれているかを日本語でメモするつもりで把握する 2. 設問のキーワードを本文から探す — 固有名詞・数字・曜日は本文でも同じ形で出てくるので目印になります 3. 見つけた文の前後だけ精読する — 答えの根拠は必ず本文中にあります。「たぶんこうだろう」で選ばない 4. 設問は本文の順番どおりに並ぶのが基本 — 1問目の答えは文章の前半、最後の問いは後半にあることが多いので、探す範囲を絞れます

文章タイプ別の注意点も押さえておきましょう。

  • 掲示・お知らせ: 日付・時刻・場所・料金の数字まわりが問われやすい。本文を全部読まず、設問の数字と本文の数字を照合する
  • Eメール・手紙文: 「誰が誰に送ったか」をヘッダー(From / To)で最初に確認する。返信メールがある場合は、どちらのメールに答えが書かれているかを取り違えないこと
  • 説明文: パラグラフ(段落)ごとに話題が変わります。段落の1文目に話題が示されることが多いので、設問のキーワードがどの段落にありそうかを1文目で見当をつけてから探すと速くなります

時間配分の目安(65分の使い方)

筆記65分にはライティング2題も含まれます。以下は私たちが指導で使っている配分の目安です(あくまで一例です)。

セクション目安時間
大問1(語彙15問)8分
大問2(会話文5問)4分
大問3(長文10問)23分
大問4・5(ライティング2題)25分
見直し・マーク確認5分

ポイントは2つです。第一に、ライティングの時間を必ず先に確保すること。リーディングに時間を使いすぎてEメール問題と英作文が白紙になるのが、3級で最ももったいない失点です。第二に、大問1・2を12分程度で駆け抜けること。ここで貯金を作れるかどうかが長文の余裕を決めます。過去問演習の段階からキッチンタイマーで区切って解く練習をしておくと、本番で焦りません。

英検3級の単語学習 — 優先順位のつけ方

リーディング対策の土台は語彙です。3級は中学卒業程度とされるレベルで、やみくもに覚えるより優先順位をつけるのが効率的です。

1. 最優先: 英検3級用の単語帳1冊の「見出し語」 — 英語を見て日本語の意味が1秒で言えるレベルまで。大問1と長文の両方に直結します 2. 次点: 熟語・会話表現 — look forward to、How about 〜? など。大問1の熟語問題と大問2の会話問題をカバーします 3. その次: 過去問で出会った知らない単語 — 間違えた問題の単語をノートやカードに移して復習。過去問は英検公式サイトで公開されています

覚え方は「1日10個を完璧に」より「1日100個をざっと見る × 同じ範囲を1週間繰り返す」のほうが定着します。書いて覚えるより、「見て・声に出して・意味を言う」を高速で回すのがおすすめです。音声つきの単語帳ならリスニングの聞き取りにも効きます。リスニングの対策は英検3級リスニング対策の記事にまとめています。

つまずきやすいポイントと対処法

  • 「長文が時間内に終わらない」 — 原因の多くは本文を頭から全部読んでいることです。「設問先読み→探す」への切り替えで体感が変わります
  • 「大問1が半分も正解できない」 — 単語帳の進み具合とほぼ比例します。テクニックより先に見出し語の暗記率を上げましょう
  • 「見直しの時間がない」 — 大問が終わるごとにマークのずれを確認する習慣を、過去問演習の時点でつけておきましょう
  • 「何から始めればいいか分からない」 — まず過去問を1回分、時間を計って解き、大問別の正答率で単語不足か読み方の問題かを切り分けましょう

イエナアカデミーの英検対策では、全員が英検1級を取得しているバイリンガル講師が、この大問別の正答率分析から逆算して学習計画を組みます。またリーディングと並行して対策が必要なライティングは、英検公式と同じ4観点で採点するSlack上のAI添削(毎週提出)で書き直しまでサポートしています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 英検3級のリーディングは何問正解すれば合格できますか?

合否はCSEスコアで判定され、素点からの変換は回ごとに調整されるため、「何問で合格」という公式基準はありません。私見の目安として3技能で6割強の正答率を目標に、リーディングだけでなくリスニング・ライティングとのバランスを意識してください(目安は回により変動します)。

Q2. 長文は全部読んだほうがいいですか?

3級では設問を先に読み、必要な情報を本文から探す解き方をおすすめします。設問は本文の流れに沿って並ぶことが多いので、探す範囲を絞れます。答えの根拠を本文中で必ず確認してから選ぶことが正答率を守るポイントです。

Q3. 単語帳は何を使えばいいですか?

英検3級用と明記された単語帳であれば、まず1冊を仕上げることが大切です。複数冊に手を出すより、同じ1冊の見出し語を「1秒で意味が言える」まで繰り返すほうが得点につながります。音声つきのものを選ぶとリスニング対策も兼ねられます。

Q4. 2024年度のリニューアルでリーディングは変わりましたか?

2024年度のリニューアルで3級に追加されたのはライティングのEメール問題(大問4)です。筆記65分の中でライティングが2題になったため、リーディングに使える時間の管理がこれまで以上に重要になりました。

まとめ — 今日から始める3ステップ

1. 単語帳を1冊決めて、見出し語を高速で回す(大問1・長文の両方に効く最優先事項) 2. 長文は「設問先読み→キーワードを探す→前後を精読」に切り替える 3. 過去問を時間を計って解き、大問別の正答率で弱点を特定する

英検3級のリーディングは、正しい順番で手を動かせば着実に伸びる技能です。「今の実力で合格ラインまであとどれくらいか」「単語と長文のどちらを先に強化すべきか」を知りたい方は、イエナアカデミーの無料体験・学習相談をご利用ください。現在の正答状況をもとに、合格ラインまでの距離と最短の学習プランを診断します。

無料体験・学習相談はこちら

英検対策コースの詳細は英検コース案内をご覧ください。


出典(2026年7月時点・英検®は公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です)


▼ この記事のガイドページ


英検ライティング無料添削|書いた英作文・要約を、英検公式の4観点で無料添削します。下のボタンからLINEの友だち追加をして、答案を送ってください。

友だち追加
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次