全国のトップ中学生だけが東京に招待される「全国統一中学生テスト 決勝大会」。招待条件・ボーダーの目安・当日の流れ・費用・対策まで、保護者目線でやさしく解説します。
決勝大会とはどんな大会か
決勝大会は、全国の成績上位者が東京に集まり、通常回(マーク式)とは異なる形式で行われます。全教科が記述式の学科試験に加え、事前に発表されたテーマに沿った課題作文、さらに数名のグループでの発表・ディスカッションまでが課されるのが大きな特徴です。
単に問題を解く学力だけでなく、自分の考えを書いて伝え、その場で議論する「発信力」までが問われる、日頃の模試とは性質の違う舞台です。
- 全国の受験者:数万人規模
- 全学年統一部門を受験:決勝の選抜対象
- 決勝大会に招待:学年別に約30〜50名
受験者数万人のうち、決勝に招かれるのは学年ごとに数十名だけです。
どうすれば招待されるのか
招待の対象になるのは「全学年統一部門」を受験した生徒です。その中から学年別に上位ごく少数が選ばれます。全国で数万人が受験するなかでの数十名ですから、極めて狭き門です。
学年が上がるほど母集団のレベルも上がるため、特に中1で全学年統一部門を突破するのが最も難しいと言われます。
| 学年 | 招待枠の目安 |
|---|---|
| 中3 | 約50名 |
| 中2 | 約30名 |
| 中1 | 約30名 |
ボーダー(点数)の目安
検索で最も多い「何点で行けるのか」という疑問。ただし決勝進出のボーダーは公式には示されません。以下はあくまで受験者・保護者の予想として出回っている水準で、回ごとの難易度で大きく上下します。
| 学年 | ボーダー目安 | 基準 |
|---|---|---|
| 中3 | 560〜580点前後 | 全学年統一部門・英数国3科 |
| 中2 | 550点台後半 | 全学年統一部門・英数国3科 |
| 中1 | 520〜540点前後 | 全学年統一部門・英数国3科 |
点数はあくまで予想値です。
上記は公式発表ではなく、受験者・保護者の投稿に基づく目安です。満点や難易度は回によって異なり、ボーダーも変動します。最新の正確な情報は公式サイトでご確認ください。
招待の連絡と結果の公表
決勝への招待は、成績返却後に対象者へ届きます。進出者は氏名と在籍中学が公式サイト上で公表され、優秀者の順位もあわせて発表されます。
- 成績返却:通常回の結果が返る
- 招待連絡:電話・案内文書で通知
- 公式で公表:進出者の氏名・在籍中学を掲載
公式サイトでの決勝大会進出者発表
決勝大会進出者は、公式サイト上で学年別に発表されます。全学年統一部門の中3生・中2生・中1生をそれぞれキャプチャし、個人名をぼかして掲載しています。
全学年統一部門 中3生


全学年統一部門 中2生

全学年統一部門 中1生

決勝大会進出者の出身校統計
公式サイトに学校名が掲載された全学年統一部門109名分を集計しました。確認できた出身校は50校で、このうち複数名の進出者がいる学校は13校でした。
- 学校名掲載人数:109名
- 出身校数:50校
- 複数名進出校:13校
- 上位5校の合計:44名(掲載人数の40.4%)
学年別の掲載人数と出身校数
| 学年 | 公式の進出枠 | 学校名掲載人数 | 出身校数 |
|---|---|---|---|
| 中3生 | 50名 | 50名 | 30校 |
| 中2生 | 30名 | 30名 | 17校 |
| 中1生 | 30名 | 29名 | 22校 |
| 合計 | 110名 | 109名 | 50校 |
出身校別の3学年合計・学年別内訳
学校ごとに、3学年の合計人数と中3生・中2生・中1生の内訳を掲載します。該当者がいない学年は「—」で示しています。
| 出身校 | 3学年合計 | 中3生 | 中2生 | 中1生 |
|---|---|---|---|---|
| 筑波大学附属駒場中学校 | 14名 | 6名 | 3名 | 5名 |
| 灘中学校 | 13名 | 8名 | 4名 | 1名 |
| 渋谷教育学園幕張中学校 | 6名 | 3名 | 1名 | 2名 |
| 桜蔭中学校 | 6名 | 2名 | 2名 | 2名 |
| 東海中学校 | 5名 | — | 4名 | 1名 |
| 開成中学校 | 4名 | 3名 | 1名 | — |
| 愛光中学校 | 4名 | 2名 | 1名 | 1名 |
| 洛南高等学校附属中学校 | 4名 | 2名 | 1名 | 1名 |
| 東大寺学園中学校 | 4名 | 2名 | — | 2名 |
| 久留米大学附設中学校 | 4名 | 1名 | 3名 | — |
| 渋谷教育学園渋谷中学校 | 4名 | 1名 | 3名 | — |
| 神戸女学院中学部 | 2名 | 1名 | 1名 | — |
| 西大和学園中学校 | 2名 | 1名 | 1名 | — |
| さいたま市立浦和中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 宇都宮大学共同教育学部附属中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 鎌ケ谷市立鎌ケ谷中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 金沢大学人間社会学域学校教育学類附属中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 県立並木中等教育学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 広島大学附属中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 広島大学附属福山中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 甲陽学院中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 荒川区立第九中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 女子学院中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 新宮町立新宮中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 聖光学院中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 滝中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 筑波大学附属中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 豊島区立明豊中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 北嶺中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 明治学園中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 練馬区立南が丘中学校 | 1名 | 1名 | — | — |
| 四天王寺中学校 | 1名 | — | 1名 | — |
| 洗足学園中学校 | 1名 | — | 1名 | — |
| 智辯学園和歌山中学校 | 1名 | — | 1名 | — |
| 福岡市立席田中学校 | 1名 | — | 1名 | — |
| 立命館慶祥中学校 | 1名 | — | 1名 | — |
| ラ・サール中学校 | 1名 | — | — | 1名 |
| 海陽中等教育学校 | 1名 | — | — | 1名 |
| 岐阜大学教育学部附属小中学校後期課程 | 1名 | — | — | 1名 |
| 駒場東邦中学校 | 1名 | — | — | 1名 |
| 県立岡山大安寺中等教育学校 | 1名 | — | — | 1名 |
| 県立仙台二華中学校 | 1名 | — | — | 1名 |
| 県立唐津東中学校 | 1名 | — | — | 1名 |
| 向陽中学校 | 1名 | — | — | 1名 |
| 高松市立玉藻中学校 | 1名 | — | — | 1名 |
| 佐久長聖中学校 | 1名 | — | — | 1名 |
| 市川中学校 | 1名 | — | — | 1名 |
| 吹田市立第三中学校 | 1名 | — | — | 1名 |
| 大阪女学院中学校 | 1名 | — | — | 1名 |
| 浜松市立蜆塚中学校 | 1名 | — | — | 1名 |
| 学年別小計 | 109名 | 50名 | 30名 | 29名 |
※2026年7月19日時点の公式サイト掲載内容を集計。公式の進出枠は合計110名ですが、中1生は「30名」と表記されている一方、学校名を確認できる掲載は29名分でした。出身校数の合計は、学年間で重複する学校を1校として数えています。
実際に届く決勝大会の招待状
通常回の成績返却後、対象者には電話や案内文書で招待の連絡が届きます。以下は実際の決勝大会招待状です。個人情報部分を除いて掲載しています。


当日の流れ
会場には東京都内のホテル(新宿など)が使われてきました。保護者は試験中、控室などで待機する形が一般的です。
- 午前|記述式の学科試験:英語・数学・国語を記述形式で解答
- 昼|昼食:保護者は控室で待機
- 午後|課題作文:事前発表テーマに沿って作文
- 午後|発表・ディスカッション:数名のグループで発表し意見交換
当日の会場の様子
会場案内と受付の様子です。当日の雰囲気を写真でご紹介します。


費用について
決勝大会は無料招待です。費用面の心配は基本的に不要です。
かからない費用
- 受験料
- 決勝の参加費
- 会場までの往復交通費
- 遠方者の前泊費(本人+付添1名分まで)
自己負担になり得るもの
- 現地での個人的な飲食など、ごく一部の実費程度
賞・参加するメリット
もらえるもの
上位入賞者には表彰状が贈られ、副賞も用意されます。副賞は年によって異なり、過去には Surface Pro や Kindle Scribe などが用意された実績があります。
得られる経験
賞そのもの以上に大きいのは、全国のトップ層と同じ土俵で競い、交流できる経験です。同じ志を持つ仲間と出会える場でもあり、その後の学習意欲につながったという声も多く聞かれます。
対策のポイント
決勝は「未習範囲を含む出題」「記述式」「課題作文」という三つの特徴があります。通常回の延長線上の勉強だけでは対応しきれない部分があります。
- 記述式に慣れる:答えだけでなく“過程”を筋道立てて書く練習をする
- 課題作文の型を用意:結論→理由→具体例の流れを事前に身につける
- 科目の壁を意識:中1・中2で挑むなら特に英語を早めに固める
- 時間配分:記述は時間がかかるため、通し練習で感覚をつかむ
どんな子が集まるのか
決勝の進出者を見ると、難関中高一貫校の生徒が大半を占めます。公立中学からの進出は、それだけで特筆されるほどの世界です。ただし塾に通わず独学で進出した例もあり、環境よりも本人の取り組み方が結果を左右する側面もあります。
最初から気負う必要はありませんが、どんなレベルの子が集まる場なのかを知っておくと、目標設定にも心構えにも役立ちます。
「届かなかった」ときの受け止め方
決勝はごく一握りの生徒だけが立てる舞台です。届かなかったからといって、この模試の価値が下がるわけではありません。全国順位や科目ごとの立ち位置がわかること自体が、次の学習に向けた大きな手がかりになります。
まずは自己ベストの更新や苦手分野の発見といった一歩を評価してあげることが、お子さんの意欲を保つうえで大切です。
よくある質問
決勝大会は有料ですか?
無料招待です。会場までの往復交通費と、遠方者の前泊費も、本人と付き添い1名分まで東進が負担します。
中1でも招待されますか?
招待されます。ただし全学年統一部門で学年上位に入る必要があり、母集団が強くなるため中1での突破は最難関とされます。
招待の連絡はいつ来ますか?
通常回の成績が返却されたあとに、電話や案内文書という形で届きます。
どうやって選ばれますか?
全学年統一部門の受験者から、学年別に上位ごく少数(目安:中3約50名・中2/中1各約30名)が選抜されます。
塾に通っていないと不利ですか?
独学で進出した例もあります。環境よりも本人の取り組み方が結果を左右します。
決勝ではどんな問題が出ますか?
記述式の学科試験(英語・数学・国語)に加え、事前テーマに沿った課題作文と、グループでの発表・ディスカッションがあります。
過去問は手に入りますか?
公式サイトで過去回の問題が公開されることがあります。最新の状況は公式サイトでご確認ください。
ボーダーは何点ですか?
公式には示されません。目安は出回っていますが、いずれも受験者の予想値で、回ごとに変動します。
まとめ
- 決勝は全学年統一部門の上位ごく少数(学年別 約30〜50名)だけが招待される狭き門
- 無料招待で、交通費・前泊費も東進が負担。当日は記述試験+課題作文+発表
- 招待枠・日程・副賞・ボーダーは年により変動。最新は必ず公式で確認を
※本記事の招待枠・日程・副賞・ボーダーの数字は、いずれも年(回)によって変わります。最新かつ正確な情報は「全国統一中学生テスト」の公式サイトでご確認ください。
※ボーダーに関する点数の目安は、受験者・保護者の情報にもとづくものであり、東進の公式発表ではありません。

