この記事でわかること
・国公立の後期日程がある主な理系学部と、試験日・合格発表日(2027年度)
・「後期は実質1校しか受けられない」理由と、出願のタイミング
・前期がダメだったときに後期で逆転するための、現実的な戦い方
「前期がダメだったときの受け皿として、後期日程を押さえておきたい」——国公立理系を目指すなら、後期の使い方は必ず知っておきたいテーマです。ただし後期には、知らないと出願そのものができなくなる落とし穴があります。
結論から言うと、後期は「前期と同時に出願」し、しかも「実質1校しか受けられない」——ここを外すと、せっかくの保険が機能しません。順に見ていきます。
日程の確度について:本記事の日付は2026年7月時点の情報に基づき、国公立の後期は「試験3/12・合格発表3/20前後」という全国のほぼ統一日程を前提としています。各大学の正式な実施学部・日程は、募集要項(例年11月上旬公開)で必ず最終確認してください。
結論:後期日程とは/「後期は実質1校」の意味
国公立大学は「分離分割方式」といって、前期日程・後期日程でそれぞれ1校ずつしか出願・受験できません。 そして後期の試験日は、全国のほとんどの大学で3月12日に統一されています。
つまり後期は、制度上「1校」なだけでなく、同じ日に一斉に行われるため、物理的にも1校しか受けられないのです。「後期であちこち併願して逆転を狙う」ことはできません。後期に出す1校をどこにするか——これが後期戦略のすべてです。
- 後期の試験日:2027年3月12日(金)〔全国ほぼ統一〕
- 後期の合格発表:3月20日前後
- 出願:前期と同時(1月末)。後から追加はできません。
首都圏の主要な理系後期(2027年度)
首都圏で理系の後期日程がある主な国公立大学は、次のとおりです。いずれも試験日は3月12日です。
| 大学 | 後期がある主な理系学部・学群 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 横浜国立大学 | 理工学部(ほか経済・経営・都市科学) | 3/12 | 3/20(土) |
| 東京都立大学 | 理・システムデザイン・都市環境 | 3/12 | 3/20〜23頃 |
| 筑波大学 | 理工学群(物理/応用理工/工学システム/社会工)ほか | 3/12 | 3/20頃 |
| 千葉大学 | 工学部・理学部 | 3/12 | 3/20頃 |
| 東京農工大学 | 工学部・農学部 | 3/12 | 3/20頃 |
このほかにも、電気通信大学・埼玉大学・名古屋工業大学など、多くの国公立大学が理系で後期日程を実施しています。志望の大学に後期があるかどうかは、各大学の募集要項で確認してください。
注意:東京大学と東京科学大学(旧東工大)には、一般の後期日程がありません。難関国公立が第1志望でも、後期は別の大学を選ぶ必要があります。
後期の“仕組み”——ここを外すと保険にならない
後期を機能させるために、次の3点を必ず押さえてください。
1. 前期+後期は1月末に同時出願。共通テストの後、前期の出願と一緒に後期の出願先も決めます。共テの結果を見て「あとから後期を足す」ことはできません。 2. 後期は全国3/12の同日実施。だから受けられるのは1校だけ。「前期=東京科学大、後期=横浜国立」のように、前期・後期をワンセットで設計します。 3. 前期で合格して入学手続きをすると、後期は自動的に受験資格を失います。後期はあくまで「前期がうまくいかなかったときの保険」です。
後期を活かす戦略——前期対策がそのまま効く
私見ですが、後期は「新しく対策するもの」ではなく、「前期対策の延長で受けるもの」と考えると現実的です。
- 多くの後期は「共通テスト+個別(数学・理科など)」の構成です。前期で東大・東京科学大などを目指して積み上げた力が、そのまま後期でも通用します。
- 一方で、後期は募集人数が少なく、倍率は高くなりがちです(前期で多くの合格者が抜けた後の少数枠のため)。「受かればラッキー」くらいの位置づけで、精神的な保険として持っておくのが健全です。
- 大学によっては共通テストの比重が高い後期もあります。共テで手応えがあった人ほど、後期は狙い目になります。
もう一つの受け皿——私大の共通テスト利用・後期
「国公立の後期1校だけでは不安」という場合は、私立大学の共通テスト利用や後期入試も併用できます。個別試験なしで共通テストの点数だけで出願できる私大もあり、体力を使わずに合格を確保できます。
- 私大理系で共通テストのみで出願できる大学は、私大理系「共通テスト利用」で出せる大学まとめ にまとめています。
- 併願全体の組み方は、理系の併願スケジュール完全ガイド をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 国公立の後期日程はいつですか?
A. 2027年度は試験3月12日、合格発表は3月20日前後が目安です(全国ほぼ統一)。
Q. 後期は何校受けられますか?
A. 制度上は1校(前期1・後期1)です。しかも後期は同日実施のため、実質的にも1校だけです。
Q. 後期の出願はいつですか?
A. 前期と同時、1月末です。共通テスト後に後期だけを追加することはできません。
Q. 前期に合格したら後期はどうなりますか?
A. 前期で入学手続きをすると、後期は自動的に対象外になります。
Q. 東大・東京科学大に後期はありますか?
A. いずれも一般の後期日程はありません。後期は横浜国立・都立大・筑波・千葉・農工大などが対象です。
まとめ
国公立の後期は、「逆転のチャンス」であると同時に、制度を理解していないと使えない保険です。
- 後期は前期と同時出願(1月末)、全国3/12の同日実施で実質1校
- 前期合格・手続きで失権するので、位置づけは「前期の保険」
- 対策は前期の延長(共テ+個別)。共テで手応えがある人ほど狙い目
- 不安なら私大の共テ利用・後期も併用して受け皿を厚くする
「前期・後期をワンセットでどう組むか」は、志望校と共通テストの手応えで変わります。ひとりで決めきれないときは、ぜひご相談ください。
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