この記事で分かること
体系数学は、数研出版が発行する「検定外教科書(準教科書)」です。中高6年間の内容を、学習指導要領の学年区分ではなく数学の体系に沿って並べ直しています。
公式ラインナップは体系数学1〜5の全8点。2までが主に中学範囲、3以降が主に高校範囲にあたります。
本記事の事実はすべて数研出版の公式サイト・公式リリースに基づき、出典URLを付けています。公式に確認できないことは「公式情報なし」と明記しました。
中高一貫校に入学して配られた数学の教科書に「体系数学」と書かれていた——そこから検索を始めた方が多いのではないでしょうか。書店の教科書コーナーには並んでおらず、何年生で何を学ぶのかも、どの問題集を使えばよいのかも分からない。そんな状態から出発する保護者の方は少なくありません。
この記事では、体系数学とは何かを、数研出版が公式に発表している情報だけを使って整理します。シリーズの構成、学年の目安、検定教科書との違い、レベルと進度、準拠教材の役割、改訂の時期、採用校の調べ方までを一通りまとめました。
体系数学については、ネット上に不正確な説明も少なくありません。この記事では誤解の多い論点も正面から扱い、公式に確認できないことは「公式情報なし」とはっきり書いています。
体系数学とは|数研出版が発行する中高一貫校向けの「検定外教科書」
結論から言えば、体系数学とは、数研出版が発行する、中高6年間の数学を体系的に並べ直した教材シリーズです。同社は体系数学を「検定外教科書」「準教科書」と位置づけています。
数研出版は、体系数学の公式サイトで次のように説明しています。
「体系数学シリーズは中高6ヵ年の内容を学習指導要領にとらわれない体系的な配列で再編成した教材です。テキスト・問題集・参考書を合わせてご使用いただくことで、総合的な数学力を育成できます。」(数研出版「体系数学」・2026年9月時点)
ここで出てくる「検定外教科書」とは、文部科学省の教科書検定を通した検定教科書ではない教材のことです。公立中学・高校で使われる数学の教科書は検定教科書ですが、体系数学はそれにあたりません。そのため、学習指導要領が定める学年ごとの区切りに縛られずに内容を並べられるのが、いちばんの特徴です。
一方で数研出版は、学校採用向けページで「正しい定義や重要な考え方をきちんと扱っていますので,教科書代わりにお使いいただけます」(学校採用専用の書籍)とも説明しています。検定教科書ではないけれど、学校の主教材として使える水準で作られている、という位置づけです。
体系数学が生まれた経緯(2003年)
体系数学は2003年に誕生しました。数研出版はその経緯を「中高一貫校で使いやすいテキストを発行してほしい」という要望がきっかけだったと説明しています(チャートスクール「大特集!体系数学」・2016年2月24日公開)。6年間を一続きで設計できる中高一貫校の強みを、数学で活かすための教材です。
編者・出版社
- 発行: 数研出版株式会社
- テキストの編者: 岡部恒治、北島茂樹(数研出版公式リリース/PR TIMES・2021年2月1日)
- 公式サイト「編者からのあいさつ」の署名: 埼玉大学名誉教授 岡部恒治(編者からのあいさつ)
なお、準拠参考書「チャート式 体系数学」は岡部恒治氏とチャート研究所の共編著です(同リリース)。
検定教科書と何が違うのか|「学年」ではなく「内容のまとまり」で並ぶ
体系数学と検定教科書の最大の違いは、単元の並び順です。数研出版自身が、具体例を挙げて説明しています。
「ふつうの教科書では、1次方程式の解き方を中学1年生で学びますが、1次不等式の解き方は中学校ではなく高校で学びます。また、いろいろな興味深い性質をもつ円についても、中学校と高校に分かれて学びます。体系数学は、こんな関連のある内容をまとめて学ぶことができるテキスト、まさに体系的なテキストです。」(チャートスクール「大特集!体系数学」)
- 1次方程式と1次不等式: 検定教科書では1次方程式は中1、1次不等式は高校です。数学としては近い内容ですが、学年でいえば3〜4年離れています。体系数学では続けて扱えます。
- 円の性質: 検定教科書では円周角の定理は中学、方べきの定理は高校と、円の話題が中高に分かれています。体系数学では円という1つのテーマとしてまとめて学べます。
数研出版はこの配列の効果を「体系的に配列することで、中学校と高校の数学の内容を効率よく学ぶことができます」と説明しています(同)。商品ページでも「学習指導要領の範囲を超えた教材のため、一般の中学生や高校生が学ぶ教科書とは配列が異なり、数学の理解が深まる体系的な配列で学ぶことができる」と述べられています(体系数学4 商品ページ)。
「配列が違う」ことの実務的な意味
この違いは日々の学習にも影響します。体系数学を使う学校では、市販の「中1数学」「中2数学」といった学年別の問題集が、学校の進度とそのまま対応しません。単元の順番も扱う範囲も違うからです。
なお数研出版は、「『改訂版 体系数学 1,2』と『数研出版 中学校教科書』の対応問題を示しています」という対応表(Excel)を一般公開しています(各種ダウンロードデータ)。検定教科書のどの単元にあたるかを確認したいときに役立ちます。
「6ヵ年教育をサポートする」と「中高一貫教育をサポートする」の違い
ここは、ネット上の説明が最も食い違っている論点です。結論を先に書きます。この2つは版の新旧の違いではなく、販売チャネル(どこで売られているか)の違いであり、テキストの内容は同じです。
| シリーズ名の冠 | チャネル | 体裁 | 例(体系数学1 代数編・改訂版) |
|---|---|---|---|
| 6ヵ年教育をサポートする | 学校採用専用 | カバーなし | 定価891円(本体810円+税) |
| 中高一貫教育をサポートする | 店頭販売(市販) | カバー付き | 定価924円(本体840円+税) |
(価格は2026年9月時点・数研出版公式サイトの表示。出典: 学校採用専用の書籍/店頭販売の書籍)
内容が同じであることは、数研出版の担当者が公式に回答しています。
「書店で販売しているテキストにはカバーがかかっていますが、学校向けのテキスト(カバーなし)と内容は同じです。」(チャートスクール「大特集!体系数学」)
「6ヵ年教育をサポートする=旧版、中高一貫教育をサポートする=新版」という説明を見かけることがありますが、2026年9月時点の数研出版公式サイトでは、両方の冠が最新の「改訂版」として同時に掲載されています。つまり新旧の区別ではありません。
参考書と問題集では扱いが違うので注意
同じ公式回答の中で、数研出版は教材ごとに説明を分けています。
- テキスト: 学校向けと市販で内容は同じ(カバーの有無だけが違う)
- チャート式参考書: 学校向けと市販で内容は同じ(解答が別綴じか挟み込みかが違う)
- 体系問題集: 学校向けの「標準」「発展」と、書店で販売している問題集とでは問題が異なる
つまり、問題集だけは学校版と市販版で中身が別物です。学校で使っている問題集と同じものを買い足したいと思っても、市販版に同じ問題は入っていません。加えて、学校向け問題集の本冊は書店注文が可能でも、別売解答は学校採用以外では販売されないと説明されています(同)。
シリーズ構成と学年の目安|体系数学は1〜5の全8点
体系数学の公式ラインナップは、体系数学1〜5の全8点です。数研出版は次のように説明しています。
「1代数編、1幾何編、2代数編、2幾何編、3数式・関数編、3論理・確率編、4、5の全8点を発行しています。体系数学2までの4点が主に中学校の学習範囲、体系数学3以降の4点が主に高校の学習範囲です。」(チャートスクール「大特集!体系数学」)
次の表の「対象学年」は、市販版のタイトルに含まれる公式表記をそのまま載せたものです。
| 巻 | 編 | 対象学年(公式表記) | 副題(=扱う内容) |
|---|---|---|---|
| 体系数学1 | 代数編 | [中学1,2年生用] | 数と式の基本的な性質を知る |
| 体系数学1 | 幾何編 | [中学1,2年生用] | 図形の基本的な性質を知る |
| 体系数学2 | 代数編 | [中学2,3年生用] | 数と式の世界をひろげる |
| 体系数学2 | 幾何編 | [中学2,3年生用] | 図形のいろいろな性質をさぐる |
| 体系数学3 | 数式・関数編 | [高校1,2年生用] | 数と式,関数,図形の性質 |
| 体系数学3 | 論理・確率編 | [高校1,2年生用] | 論理,確率と統計,整数の性質 |
| 体系数学4 | 分冊なし | [高校2年生用](新課程版の表記) | 微積分の基礎,数列,統計,ベクトル(新課程版の表記) |
| 体系数学5 | 分冊なし | [高校3年生用](新課程版の表記) | 複素数平面と微積分の応用(新課程版の表記) |
(出典: 店頭販売の書籍/学校採用専用の書籍/体系数学4 商品ページ・2026年9月時点)
4と5には補足が必要です。改訂版の4・5は学校採用専用ページに掲載されていますが、商品名に副題・対象学年の表記がありません。上の表の4・5の対象学年と内容は、前世代である新課程版の公式表記です。
「体系数学6」はありますか?
公式ラインナップに「体系数学6」はありません。数研出版が公表しているのは1〜5巻の全8点で、2026年9月時点の商品案内ページにも6は掲載されていません。「体系数学は何までありますか」という疑問への答えは「1〜5まで」です。
ただし正確を期すと、数研出版が「6は発行していない」と明示した文言があるわけではありません。公式に確認できるのは「全8点(1〜5巻)」という記述です。
対象学年の表記は「目安」であることに注意
表の対象学年は、あくまで教材側が想定している学年です。実際に何年生でどの巻を使うかは、学校のカリキュラムによって異なります。たとえば体系数学3は公式表記では[高校1,2年生用]ですが、進度の速い学校では中3から入ることもあります。お子さんが今どの巻のどこを学んでいるかは、在籍校のシラバス(年間指導計画)や数学科からの配布物でご確認ください。
各巻で学ぶ内容|代数編・幾何編と、3以降の編構成
体系数学1・2は「代数編」と「幾何編」の2冊に分かれています。代数編は数と式・関数の系統、幾何編は図形の系統です。副題を見ると、その分担がはっきり分かります。
- 体系数学1 代数編「数と式の基本的な性質を知る」/1 幾何編「図形の基本的な性質を知る」
- 体系数学2 代数編「数と式の世界をひろげる」/2 幾何編「図形のいろいろな性質をさぐる」
なぜ代数編と幾何編に分かれているのか
これも数研出版が理由を公表しています。
「中高一貫校では授業時間数が多く確保されていることがあり、数学の授業を複数の先生で担当されることもあります。そのため、代数分野と幾何分野を並行して進めることができるよう、「体系数学1」、「体系数学2」は『代数編』と『幾何編』に分かれています。」(チャートスクール「大特集!体系数学」)
つまり、代数と幾何を別々の先生が並行して進める運用を想定した分冊です。家庭から見ると、同時に2つの進度を追いかけることになります。片方だけが手薄になりやすいのは、この構造が理由です。
体系数学3以降の編構成
体系数学3も2冊に分かれますが、分け方が変わります。
- 3 数式・関数編: 数と式,関数,図形の性質
- 3 論理・確率編: 論理,確率と統計,整数の性質
代数・幾何という分け方から、高校数学の内容領域に沿った分け方へ移行します。体系数学4・5は分冊されず1冊で、4が「微積分の基礎,数列,統計,ベクトル」、5が「複素数平面と微積分の応用」です(いずれも新課程版の公式表記)。
なお、各巻の詳細な目次・単元一覧は、数研出版の公式サイト上では公開されていません。単元レベルの並びを確認したい場合は、各種ダウンロードデータで公開されている時間配当案などの資料か、在籍校の配布物をご覧ください。
体系数学のレベルと進度|難しさの正体を分けて考える
「体系数学は難しいですか」という質問には、教材そのもののレベルと進度の速さを分けて答える必要があります。この2つは別の話です。
教材のレベル
テキスト本体について、数研出版は難易度をランクや数値で示していません。公式に示されているのは、準拠参考書「チャート式 体系数学」のレベル表記です。
「例題はレベルを5段階のコンパスマークで示し,検定教科書の例レベルから応用問題まで掲載。」(改訂版 チャート式 体系数学1 代数編 商品ページ)
つまり、下は検定教科書の例レベルから、上は応用問題までという幅があります。基礎が検定教科書から極端に離れているのではなく、上限が高く設定されていると理解するのが実態に近いでしょう。同ページの対象区分は「中学生/算数・数学/入試上級」です。
一方、他の数学参考書シリーズとの難易度比較について、数研出版が公式に示したものはありません。ネット上で見かける「○○相当」といった比較は、いずれも書き手の主観による評価です。
進度の速さ
体系数学が難しいと感じられる主因は、多くの場合、問題の難度より進度にあります。理由は構造的です。
- 中高6年分の内容を体系順に並べているため、中学範囲を早く終えて高校範囲に入る設計になっている(公式に「2までが主に中学範囲、3以降が主に高校範囲」と説明されています)
- 代数編・幾何編が並行して進むため、実質的に2系統の進度を同時に追う必要がある
- 関連内容をまとめて扱う配列のため、1つの単元でつまずくと、その後の関連単元に影響が出やすい
私見ですが、指導の現場で「体系数学についていけない」とご相談をいただくケースの多くは、能力ではなくこの3点の掛け算による時間配分の問題です。1問1問は解けるのに消化が追いつかず、穴が積み上がっていきます。
進度は学校ごとに違う
同じ体系数学を使っていても、進度は学校によってかなり違います。どの巻をいつ終えるか、問題集をどのレベルまで解かせるかは各校の運用です。他校の進度やネット上の「体系数学のペース」を基準にしても意味がありません。基準は在籍校のシラバスです。
準拠教材の全体像|問題集・ノート・参考書・ガイドの役割
体系数学には、テキスト本体のほかに複数の準拠教材があります。名前が似ていて混乱しやすいので、役割とチャネル(学校採用か市販か)で整理します。
| 教材名 | 役割 | 学校採用 / 市販 |
|---|---|---|
| 体系数学(テキスト) | 教科書にあたる本体。説明と例・例題・練習 | 両方(内容は同じ) |
| チャート式 体系数学 | テキスト完全準拠の参考書。例題の解説と解法のポイント | 両方(内容は同じ) |
| 体系問題集【基礎〜発展】 | テキスト準拠の問題集。基本・標準・発展+章末問題 | 市販 |
| 体系問題集【標準】【発展】 | 学校用の準拠問題集。標準はLevel A・Bの2段階、発展はLevel A〜C+総合問題の4段階 | 学校採用専用 |
| 体系問題集 完成ノート | 体系問題集の書き込み式ノート。対応する問題集の全問題を収録 | 学校採用専用 |
| 体系数学 ナビゲーションノート | テキスト本文を穴埋め形式にしたワークブック | 学校採用専用 |
| パーフェクトガイド | テキスト全問の解説・解答+オリジナル問題 | 市販 |
(出典: 学校採用専用の書籍/店頭販売の書籍・2026年9月時点)
「完成ノート」と「ナビゲーションノート」は別物です。完成ノートは体系問題集の書き込み式ノート、ナビゲーションノートはテキスト本文を穴埋め形式にしたワークブックです。どちらも学校採用専用で、一般の書店では販売されていません。
自学自習の教材について、数研出版は「自学自習での場合は、チャート式参考書をオススメしています」と回答しています(チャートスクール)。パーフェクトガイドも「ていねいな解説・解答で自学自習をサポートします」と説明されています(店頭販売の書籍)。
なお、体系数学3以降に対応する体系問題集は、店頭販売のページには掲載がありません(学校採用専用ページには掲載があります)。高校範囲で市販の準拠問題集が見つからないのは、このためです。教材ごとの詳しい比較はチャート式体系数学・体系問題集・完成ノートの違いで整理しています。
改訂版について|2025年2月に1・2、2026年2月に3が発売
体系数学は2003年の誕生以降、複数回の改訂を経ています。2026年9月時点の最新は「改訂版」です。公式告知で確認できる直近の時系列は次のとおりです。
| 時期 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 2003年 | 体系数学が誕生 | チャートスクール |
| 2020年 | 新課程版(2017年告示学習指導要領対応)の発売開始 | 数研出版公式リリース(PR TIMES・2021年2月1日) |
| 2025年2月上旬 | 改訂版 体系数学1・2シリーズ(テキスト・チャート式・パーフェクトガイド・体系問題集 計16点)発売 | お知らせ(2025年1月10日) |
| 2026年2月6日 | 改訂版 体系数学3(数式・関数編/論理・確率編)発売 | お知らせ(2026年2月6日) |
改訂版の体系数学4・5については、公式の発売告知が見当たりません。学校採用専用ページにISBN・定価付きの掲載はありますが、発売時期と市販版の有無は2026年9月時点で公式情報を確認できないため、断定を避けます。「四訂版」より前の版の発行時期や、改訂版と新課程版の内容差分についても同様です。
お手元の教材がどの版かは、表紙の「改訂版」「新課程」といった表記で確認できます。市販の準拠教材を買い足すときは、版が一致しているかを必ずご確認ください。
採用校について|公式の一覧はありません
「どんな学校が使っているのか」は関心の高いテーマですが、数研出版は採用校の一覧を公開していません。2026年9月時点で、体系数学の公式サイト配下に採用校リストのページは確認できませんでした。
公式に確認できるのは、次のような定性的な表現だけです。
- 「全国の中高一貫校を中心に広くご使用いただいています」(数研出版公式リリース/PR TIMES・2021年2月1日)
- 「多くの中高一貫校が使用する検定外教科書」(体系数学4 商品ページ)
- 「中高一貫有名進学校で大好評!」(店頭販売の書籍)
採用校数やシェア、地域ごとの分布を示した公式データはありません。特定の地域に限って「多く採用されている」と説明されることがありますが、公式情報としては確認できませんでした。この記事では数字を出しません。
自校が採用しているかを確かめる方法
いちばん確実なのは、学校からの配布物を見ることです。
- 入学時の教材購入リスト・教科書販売のお知らせ: 使用教材が書名で記載されています
- シラバス(年間指導計画): 使用教材と、どの単元をいつ扱うかが載っています
- 数学科からのプリント・学年通信: 問題集や課題の指定が書かれています
- 学校説明会・入学前説明会: 受験を検討している段階なら、使用教材を質問できます
採用校向けの教材データは数研出版のログイン制ポータルで提供されており、外部から一覧で調べる手段はありません。
体系数学についていけないと感じたら
進度に不安を感じている場合、原因はおおむね次の3つのどれかです。
- 進度に消化が追いつかない: 授業は分かるのに、自力で解ける状態になる前に次へ進む
- 代数・幾何のどちらかが手薄になっている: 2系統が並行するため、片方の遅れに気づきにくい
- 前の単元に穴がある: 関連内容をまとめて扱う配列のため、過去の穴が後の単元に響く
どのタイプに当てはまるかの見分け方と、学年別の立て直し手順は体系数学についていけない原因と立て直し方で詳しく解説しています。
いずれの場合も、進む量を増やすより、どこで止まったのかを特定して、そこまで戻ることが先です。体系数学は積み上げ式の配列なので、起点さえ分かれば戻る範囲は思ったより狭く済むことが多くあります。
イエナアカデミー(茗荷谷校・巣鴨校/オンライン)では、算数・数学教室で小1から高3までを対象に、つまずいた地点まで戻るオーダーメイドの個別指導を行っています。学習全体を見る中高一貫校生の総合コースや、体系数学 先取り講座(中1対象・意欲のある小6も可/オンデマンド映像/体系数学Ⅰ・Ⅱ/55,000円・税込・2026年9月時点。質問対応はプライベートレッスンで別途)もご用意しています。指導方針は数学コースのご案内をご覧ください。
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※解説ビデオは教科書内の例題の解説で、体系問題集の解説は含まれません。
どこから手をつけるべきかは、答案と学校の進度を突き合わせるのが最短です。無料学習相談では、学力の分析と体験授業を経て学習プランをご提案しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 体系数学とは何ですか?
数研出版が発行する、中高6年間の数学を体系的に並べ直した教材シリーズです。文部科学省の検定を受けた検定教科書ではなく、同社は「検定外教科書」「準教科書」と位置づけています。学習指導要領の学年区分にとらわれず、関連する内容をまとめて学べる配列が最大の特徴です(数研出版「体系数学」)。
Q. 体系数学とチャート式の違いは何ですか?
役割が違います。体系数学はテキスト(教科書にあたる本体)、チャート式 体系数学はその完全準拠の参考書です。チャート式は例題の解説と解法のポイントを扱い、例題のレベルを5段階のコンパスマークで示しています(商品ページ)。対立する別教材ではなく、テキストを理解するための解説書という関係です。
Q. 体系数学は何年生で習いますか?
公式表記では、体系数学1が[中学1,2年生用]、2が[中学2,3年生用]、3が[高校1,2年生用]です。ただしこれは教材側の想定であり、実際の使用学年は学校のカリキュラムによって異なります。進度の速い学校では、中学生のうちに高校範囲の巻に入ることもあります。在籍校のシラバスでご確認ください。
Q. 体系数学のレベル・難易度はどのくらいですか?
テキスト本体について、数研出版は難易度をランクで示していません。公式に確認できるのは準拠参考書の説明で、「検定教科書の例レベルから応用問題まで」を5段階のコンパスマークで示しているとされています(商品ページ)。難しさの主因は問題の難度より、進度の速さと、代数編・幾何編が並行する構造にあることが多いと考えられます。
Q. 体系数学の次に難しい数学は何ですか?
他シリーズとの難易度を比較した公式情報はありません。数研出版が示しているのは、チャート式 体系数学のコンパスマーク5段階と「入試上級」という対象区分の表示のみです。ネット上の比較は書き手の主観による評価であり、公式の位置づけではありません。
Q. 体系数学のメリットは何ですか?
関連する内容をまとめて学べることで「中学校と高校の数学の内容を効率よく学ぶことができます」と数研出版は説明しています(チャートスクール)。検定教科書では中高に分かれる内容を続けて扱えるのが利点です。一方で進度が速くなりやすく、市販の学年別教材と対応しない難しさもあります。
Q. 体系数学は何冊ありますか?何までありますか?
1〜5巻で、点数としては全8点です。内訳は1代数編・1幾何編・2代数編・2幾何編・3数式・関数編・3論理・確率編・4・5。2までの4点が主に中学範囲、3以降の4点が主に高校範囲にあたります(チャートスクール)。「体系数学6」は公式ラインナップにありません。
Q. 体系数学を採用している学校はどこですか?
公式の採用校一覧はありません。数研出版は「全国の中高一貫校を中心に広くご使用いただいています」(2021年の公式リリース)、「多くの中高一貫校が使用する検定外教科書」(商品ページ)と説明しているのみで、校数や地域の内訳を示したデータは公開していません。自校の使用教材は、入学時の教材購入リストやシラバスでご確認ください。
Q. 体系数学の進度はどれくらい速いのですか?
公式に「何か月で1巻」といった標準進度は示されていません。中学範囲を早めに終えて高校範囲へ進む設計であること、代数編・幾何編が並行して進むことは公式情報から確認できます。実際のペースは学校ごとの運用によるため、シラバスが唯一の確実な基準です。
Q. 体系数学の定価はいくらですか?
市販版の体系数学1 代数編が924円(本体840円+税)、学校採用版が891円(本体810円+税)です(2026年9月時点・数研出版公式サイト)。巻と編によって価格は異なります。最新の価格は店頭販売の書籍でご確認ください。
まとめ|体系数学は「配列が違う教材」だと理解することから
- 体系数学は数研出版が発行する中高一貫校向けの検定外教科書(準教科書)。中高6年間を、学年区分ではなく数学の体系に沿って並べ直した教材です
- 検定教科書との違いは配列。1次方程式と1次不等式、円の性質のように、中高に分かれる内容をまとめて学べます
- 「6ヵ年教育をサポートする」と「中高一貫教育をサポートする」は学校採用版と市販版の違いで内容は同じ。ただし問題集だけは学校版と市販版で問題が異なります
- 公式ラインナップは体系数学1〜5の全8点。2までが主に中学範囲、3以降が主に高校範囲で、体系数学6はありません
- 最新は改訂版(1・2が2025年2月、3が2026年2月発売)。4・5の改訂版の発売時期は公式情報が確認できていません
- 採用校の公式一覧はありません。自校の採用状況は配布物やシラバスでご確認ください
難しさを感じるとすれば、その多くは教材そのものではなく、進度と、家庭での教材の選び方にあります。まずは在籍校のシラバスで現在地を確認するところから始めてください。
どこまで戻ればいいか判断がつかないときは、無料学習相談をご利用ください。学力の分析と体験授業をふまえて学習プランをご提案します。茗荷谷校・巣鴨校のほか、オンラインでも対応しています。
※本記事の教材情報は2026年9月16日時点で数研出版の公式サイト・公式リリースから確認したものです。価格・ラインナップは変更される場合がありますので、購入前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。教材の運用・進度は学校によって異なります。
